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ヒンデミットのマチスを初めて弾いた。フルトヴェングラーがベルリンフィルを振って初演した曲だが、ナチスがこの曲を頽廃芸術として非難したことに反発して、フルヴェンは全ての公職を辞するという形で抵抗したといういわくつきの曲である(ヒンデミット事件)。結局、この事件はヒンデミットの亡命のきっかけとなってしまうのだが、フルヴェンとヒンデミットは生涯を通じてお互いに尊敬しあっていた。戦後フルヴェンがナチスの協力者という容疑で法廷にたたされたとき、メニューイン、ワルターとともにフルヴェンの弁護に奔走したのもヒンデミットであった。写真はフルヴェンの誕生日にコスプレして集まった友人達(左から秘書、E・フィッシャー、クーレンカンプ、そしてヒンデミット)
マチスは3楽章形式の交響曲だが、同題名のオペラからの抜粋である。曲の詳細はこれから勉強が必要だが、弾いてみた正直な感想として、とにかくカッコイイ曲だった。3楽章でヴィオラが風のような旋律を弾く箇所は痺れる。(ヒンデミットはヴィオラ奏者でもあった)バスの使い方も5弦を頻繁に用いて、興奮?させられる。今年最後のマイヒット曲となるであろう。
マチスは3楽章形式の交響曲だが、同題名のオペラからの抜粋である。曲の詳細はこれから勉強が必要だが、弾いてみた正直な感想として、とにかくカッコイイ曲だった。3楽章でヴィオラが風のような旋律を弾く箇所は痺れる。(ヒンデミットはヴィオラ奏者でもあった)バスの使い方も5弦を頻繁に用いて、興奮?させられる。今年最後のマイヒット曲となるであろう。
これは原曲を聞いてこそ、交響曲の真価が見えてくるもの。しかし、如何せん原曲は入手が容易ではないかも?
ヒンデミットにとって危機の時代に、「マティス」のような分かりやすい作品群が集中していることは意味深長では?
過度の政治思想に走る大衆を立ち止まらせて省みさせる…
これは、現代でも同様。
残念ながら、ここに多くの人の論に矛盾が散見されます。
番号付きの弦楽四重奏あたりを聞けば、このパラドックスも見えてくるかもしれません。