Wilhelm-Wilhelm Mk2

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バレンボイム専用ピアノ

2021-06-17 | Weblog
バレンボイムの考案で製造された彼専用のピアノ「BARENBOIM」に対する記事を見つけた。私が感じたことそのままである。私も古い時代のピアノフォルテのもつ透き通って素朴でギラギラしていない音色は好きである。その音色観をグランドピアノに・・という発想もよく理解できる。しかしながら、録音と生演奏で聞いたバレンボイムの弾く「BARENBOIM」の音色に、全く魅力を感じなかった。
とかく近年は、あらゆることが「コンセプト」や「背景」で評価される場合が多い(建築、美術、現代音楽・・)。大物が動けば、それだけで評価されてしまう・・・いやそれは違うだろうと。何事においても「ブツの出来」で評価されるべきと常に考える。自分の感覚で自分で判断を下す。巨匠がやってるから、みんなが褒めてるから(マスコミが持ち上げているから)いいものなんだろうな・・では消費社会の豚でしかない。
引用
最近ベルリンで開催された演奏会で、バレンボイムが弾くこのピアノの響きを体験した音楽家たちに取材したところ、異口同音に「音がキツすぎる」という声が聞かれた。おそらく、中低音域の響きがクリアとなったことと引き換えに、すべての音が独立して聴こえすぎてしまい、結果として音同士が混ざり合わず、衝突してしまっているのであろう。「新方式のピアノ」には、それにふさわしい奏法の習得が必要というわけだ。

引用元「バレンボイム・メーン・スタインウェイ

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