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「さて、大山崎 ~山口晃~」展

2009-02-01 | ア-トな話し
2008年12月11日(木)~2009年3月8日(日)
アサヒビール大山崎山荘美術館

この美術館は、かねてから行きたかったのですが、今回ようやく行って来ました。

山口晃と言っても馴染みのない人も多いと思います。
ちょっと紹介。
1969年東京都生まれ。群馬県桐生市で育つ。
1996年東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修士課程修了。
大和絵や浮世絵のようなタッチで、非常に緻密に人物や建築物などを描き込む画風で知られている。作品の多くが自由でユーモラスな発想で描かれている。

関西では、初の個展とのこと。

タイトルの作品は、「邸内見立 洛中洛外圖(ず) 2007」

洛中洛外図は展覧会で良く見かけますね、狩野派の作品が有名、京都の建物や行事が描かれている。祇園祭りの山鉾が描かれていることが多い。

ざっと見ると、それらの絵のように見えますが、よ~く見ましょう。(笑)



一部を拡大。これは屋根から金閣寺と想像出来ます。

キンカクジ→キンカクシ

でもって、トイレなのですね。

このユーモアについて行かなければ..。(笑)

お約束の、山鉾もありました。



松の廊下を、山鉾を.......。
殿中で、ござるぞ...(笑)

まあ、そんな感じで楽しめます。見てる人もクスクス笑が絶えない。
グループ毎に、コソコソ耳打ちをしています。

残念ながら、カタログは2月初旬に完成予定(なんという大らかさ...)
それで、作者のコメントがないですが、勝手に想像して喜ぶのもいいですね。



「大山崎交通乃圖(ず)」

高速道路が目立ちますが、これもよ~く見ると面白い。
この作品のみガラスの額に入ってました。
先客のご婦人の二人連れが、「ここは、あそこよ~」と熱心に鑑賞。大山崎に明るい人なのだろう。
あきらめて、我々は、後で見ることにしました。



この部分。踏み切りのところが、今の山崎駅に、そっくりです。
左の鳥居は、離宮八幡宮ですよね。




『最後の晩餐』
残念ながら、全体の絵葉書はありませんでした。
ダヴィンチの最後の晩餐風。
主役は、キリストでなく明智光秀のようです。
スゴイな。大山崎だから、この人ですよね。
小学生ぐらいの女の子が言ってました。
この絵変だよ、誰も顔を見合わせていないよ。
すごい感性ですね。
ダヴィンチの最後の晩餐では、みんなキリストを見てます。
お母さんが、一人は居てるよね。
一人は居ました。
極端に小さく描かれている人が、机の下に居ます。
何故小さいの?

う~ん。難しいですね。
後で気づきました。
最後の晩餐は、全員で12名なのです。

山口晃さんも後で気づいて、無理やり入れたのかな(笑)

他には
携行折畳式喫茶

何やら分からないながら、案内に沿って行くと
小さな茶室がありました。
波板など素朴な素材を使って安っぽっく作った茶室風。
畳は、一畳だ。

ここに来る前に、山崎歴史資料館に寄って、国宝の待庵(たいあん)の茶室の模写を見てきました。ここは二畳です。
作者の意図は分かりませんが、もし、そうなら、すごいユーモア?皮肉か?

新館に行くと

「壁面見立てシリーズ」

安藤 忠雄設計の、この建物。

約10ケ所ほどにスポットライトを当てて、壁のシミ等を何に見えるかと訴えたものだと思うが、これはわかり難い。
誰か説明する人を付けたら良かったのにね。

いずれにしても、人の作ったものだから、どうでもいいけれどね。

山口晃

すごいやつだ。

楽しめる展覧会でした。








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