無意識日記
宇多田光 word:i_
 



そうそう、これも書くの忘れてたんだけど映像商品の商品番号『ESXL-174-177』の件。いや自分しか気にしてなかった奴だけどね(笑)。ESXL-174がBlu-ray、ESXL-175がDVD、ESXL-176がMV他のDVD、そしてESXL-177が結局写真集でしたとさ。まぁそうだよね。内容物この4枚なんだから。つまりこの商品は4枚組扱いなんだな。写真集は単なる付属物ではなく商品を構成する主役のひとつな訳だ。

まだ自分もじっくり見ていないが、しみじみいいなぁと思った。横を見れば動くヒカルがすぐ見れるのにわざわざ静止画として切り取ったものを鑑賞する感覚。なんだろうね、静寂の中から湧き上がる喧騒といいますか。ライブフォトブックの醍醐味だね。

当初はライブフォトブック単品で書店に並べるのは色々な意味で厳しいんじゃないかとちょっと諦めてた所もあったんだけど、こうやって映像商品の一部として同梱させるなら流通にも可能という事を示してくれた。実現に尽力してくだすったスタッフの皆様には感謝しかない。

歌も聞こえてこないしヒカルが動き出しもしない。すぐにどちらもスマホから飛び出してくる今という時代、逆に写真集が与えてくれる「静寂の時間」は貴重だ。動画を観ることも音楽を聴くことも字を読む事も休んでただただヒカルの一瞬の表情の数々を見つめる。時折彫刻のようにもみえる肉体美、シックな黒いドレスに目映くはにかんだ笑顔。誌面では輝かない照明。つくづく、「絵」というのは「歌」と対極にあるなぁと痛感する。時間の流れを凍らせてあるというよりは、どちらかといえば時の流れから岸辺に上がって一休みするような、そんな感じで写真集の一枚々々を眺めている。前に質問箱で《疲れを癒す方法を教えてくださいー》と言われて《誰かさんとかぶるけど、「何もしない時間」をとることかと。休もうとも眠ろうとすらしない時間を。結構難しいけど、とても癒やされますですよ。》なんて書いたのだけれど、これ、《『Laughter in the Dark Tour 2018』映像商品の4枚目、ライブフォトブックを眺めると宜しいですよ。》と答えてもよかったかもね。それくらい、静かに癒される4枚目ですのよ。

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『Laughter in the Dark Tour 2018』の無加工なヴォーカルミックスを毎日聴いているのは快感待ったなしなのだが、そうか、そういえば今回のツアーは録音録画OKだったんだよね。それでツイッターやらYouTubeやらにどんどん動画が投稿されて拡散していった訳だけど、それ即ち映像商品を買う人は勿論、買わない人たちにまで須くヒカルの生歌、会場で実際に聴ける歌声が周知になっちゃったってことなんだな。(映像商品購入予定者の中にはネタバレ防止等の理由で敢えて動画にアクセスしなかった人も居そうだけれども)

てこたぁだ。映像商品で無闇にヴォーカルに加工を施しすぎると“嘘を吐いてる”ということがバレバレになってしまうのか。それを意識したからこういうオーガニックなミックスになった─かどうかはさておき、結果として“嘘を吐かなかった”事が奏功しているのが今の状況だ。

故に普通はコンサートの録音録画拡散OKなんていうプランはリスキーなのだ。映像商品での修正という常套手段が使いづらくなる。映像商品はあクマで「ライブコンサート映像を素材として扱ったひとつの作品でしかない」というアティテュードを採用出来るなら別に修正や加工を施しても何ら後ろめたいところはないどころか作品としての質を上げる必要不可欠な行為であるとも言えるんだけれど、今回の『Laughter in the Dark Tour 2018』映像商品に関しては生のライブ・ドキュメント/ドキュメンタリーに徹して正解だった。

そして、この録音録画拡散OKという施策は、もしかしたら映像商品フィジカルの「予想を大幅に上回る予約注文数」に多大な影響を与えたのかもしれない。この2ヶ月のゴタゴタの元凶は注文数の予測が大幅に外れた事に尽きる。その原因が動画の拡散であるとするならば、この施策はビジネス上も非常に効果的だったと結論づけることも可能かもしれない。となれば今後も公式から「じゃんじゃん撮影してYouTubeやらにアップしちゃってね」と言われるかもしれない。

なんて言ってもそれも何もかもヒカルの生歌が強力だから出来ること。生歌が不甲斐なかったら逆効果になりかねない。今回は吉と出た(のを凶にしてしまった)けれど、一晩調子が悪かっただけで一気に評判を落とすリスクも同時に背負うことになった訳だ。痛し痒しだけれどそれがこれからの流れになるんだろうかね。ヒカルにはますます健康体調管理に気を遣って貰うようにしないとですわ。

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