timeとcryは対の言葉なのだ。老いと若さ、諦観と情熱、過去と未来。この歌では(そして他の幾つかの歌でも)そんな"時の無常"とは無縁の不変な場所として青空/blueskyが現れる。だから冒頭の「泣いたって何も変わらない」とは老人が若者に"青空の絶望"を諭す場面だといえる。導入部で至極簡潔に歌の世界観、舞台の展望(cry,time,blueskyの位置関係)を描写している訳だ。一方最後に光はそれでも"雨に負けないで"と云う。雨は不変の青空の嘲笑を請け負った激動の使者であり僕らのcryの投影でもあるのだった。光のdebut曲に相応しい知性溢れる歌詞である。
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