無意識日記
宇多田光 word:i_
 



この曲の詞は他愛もない「(外国人に)カンタンに許すお手軽日本人女子」の話で、毎日.jp程にはならずとも日本人の方から文句も出かねない非常にリスキーな内容だ。が、コレはアメリカ人に対する先制パンチなのである。歌ってるのがその(詞の主人公と同じ)当の若い日本人女子なのだから、シンガーは自分達の事をそう思う人達の存在を知りつつ自嘲している訳だ。然もラストで「もうアナタは必要ナイ」とくる。コレを聴いた上で「ホラJAPは所詮こうだ」とでも言おうものなら自らの浅智を晒すのみになる。実に戦略的な歌詞なのだ。爽やかな曲調の裏に閃く挑戦的な眼光はアルバム中でも随一だろう。

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EasyBreezyが吹き抜けていったのは。何の予備知識もない不安で一杯の所に現れた超Popな曲。UtaDAになっても光は光なんだと妙に安心したものです。この曲の詞には、ユキズリの恋愛模様を縦軸に、アメリカ人の持つ日本人観がどの様に当時21歳であったUtaDAへの視線に反映され得るかをやや自虐的に歌う事で機先を制する狙いがあったものと見られます。英語でもキャッチーなメロディに小気味よく韻を載せる手腕は相変わらず、タイアップのニンテンドーDSのキヤッチコピー"touch"を詞に潜ませる辺りも抜かりはありませんでした。日本で驚異的なオンエアを叩き出した理想的なリーダートラックです。

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