山本昌代「緑色の濁ったお茶あるいは幸福の散歩道」読了
なにやらいわくありげな長いタイトルです。姉が例によって「これおもしろいよ」と言って持ってきたんですが、この作家は「居酒屋ゆうれい」というのを読んだことがあって、あんまりおもしろくなかった覚えがあったんで、大して期待もせずに読んだんですが…
なかなかよかったです。というか、かなりいいです、これ。足に障害を持っていて、ほとんど毎日ずっと家にいる妹(主人公)と作家を目指している姉(作者の等身?)、メニエル病という耳の器官に持病を持っている母、仕事を定年で退職し、ウォーキングに凝っている父の四人家族が織り成す日々の草々が淡々とした筆致で描かれているんです。特にこれという事件も持ち上がらず、(お父さんが直腸がんになり、手術して退院するのが事件といえば事件)毎日が過ぎていくんですが、このなんともいえない、家に流れる空気、淡いようでいて実はかなり濃密なそれを読者は感じずにはいられません。
こんな感じの小説、以前、どこかで読んだ記憶があるんですが、さっきからずっと考えているんですが、思い出せません(苦笑)とにかく、なかなかの佳作でありました。
なにやらいわくありげな長いタイトルです。姉が例によって「これおもしろいよ」と言って持ってきたんですが、この作家は「居酒屋ゆうれい」というのを読んだことがあって、あんまりおもしろくなかった覚えがあったんで、大して期待もせずに読んだんですが…
なかなかよかったです。というか、かなりいいです、これ。足に障害を持っていて、ほとんど毎日ずっと家にいる妹(主人公)と作家を目指している姉(作者の等身?)、メニエル病という耳の器官に持病を持っている母、仕事を定年で退職し、ウォーキングに凝っている父の四人家族が織り成す日々の草々が淡々とした筆致で描かれているんです。特にこれという事件も持ち上がらず、(お父さんが直腸がんになり、手術して退院するのが事件といえば事件)毎日が過ぎていくんですが、このなんともいえない、家に流れる空気、淡いようでいて実はかなり濃密なそれを読者は感じずにはいられません。
こんな感じの小説、以前、どこかで読んだ記憶があるんですが、さっきからずっと考えているんですが、思い出せません(苦笑)とにかく、なかなかの佳作でありました。
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