EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

rockin’on 1976年10月号

2017-10-18 19:26:41 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
rockin’on 1976年10月号


クィーンの特集もあるんだよね

EL&Pの特集が載っています。

タイトルは、「現在からみたEL&P」というもので、
扉の13頁から19頁がEL&P関連の記事で埋められています。

14頁から15頁は、「EL&P名作集」という事で、

1.永遠の謎
2.フロム・ザ・ビギニング
3.ジ・オンリー・ウェイ

の訳詞及び訳者さんによる短めの論評。

16頁から17頁は、
14頁の訳者さんによる論評。

後半部分では、

「今、私はもうELPを聴かなくなった。強いて聞きたいとも思わない。音に対する接し方みたいなものは特に変わってはいないと思うが、今ELPを聞いても正直あまり面白くない。」

との記述があります。

18頁から19頁は、岩谷宏さんによる、
シングルレコード「ホンキー・トンク・トレイン・ブルース」をきっかけとしての、EL&Pへの評論。
この方の文章を読むと、私の理解力が乏しいためか、
音楽評論って、なかなか理解しにくいものだなと、今、読んでみても思います。

総じて、「EL&Pは過去のバンド」という感じの方向性で、
まとめられている感じのする特集です。

リアルタイムで読んでいた熱心なEL&Pファンは、
あまり気持ちの良いものではなかったかも知れないですね。

17頁の訳者さんの論評の中に、

「イーノみたいな人が彼の詞を評価しないのもよく分かる」

という箇所があり、
1981年頃、当時の大阪のEL&Pファンクラブの男性スタッフが語っていた、

「イーノはEL&Pが好きじゃないそうだ。」

の情報ネタはこの辺りから来ていたのかなと思った次第。

ELP四部作のリリース前から、
こんな辛辣な感じの特集を組んでいるわけですが、
結果として、
その後のバンドの衰退過程を予見するような特集になっています。

特集として、取り上げるべき大いに気になるバンドであった事だけは、
確かだったという事ですね。

以上。

EL&Pを愛し続けてまいりましょう。
にほんブログ村 音楽ブログ プログレッシブへ
にほんブログ村


最新の画像もっと見る

コメントを投稿