深夜放送ファン 1972年9月号
本日、取り上げるのは、古雑誌なのですが、
そもそも、このようなタイトルの雑誌が存在していた事を、
よく覚えていませんでした。
出版社は「自由国民社」となっていますね。
全般的には、ラジオのDJをスターに見立てたような作りになっています。
ただ、深夜放送と音楽は切り離せない関係もあると思うので、
当時、注目されていた音楽にまつわる情報も掲載していたという事だと思います。
EL&P関連の記事は全3頁。
後半の白黒グラビアに来日公演時のEL&Pが見開きで取り上げられています。
主に激しい動きをしていたキースの写真が多いですね。
その次の頁の内容が興味深いですね。
この頁にグレッグの顔が2枚あるので、
全体としてはバランスがとれているともいえる
頁の上部に白抜きで、
「エマーソン&ムッシュー」
と書かれていますが、
特にキースの事を指しているのではなく、
「エマーソン・レイク・アンド・パーマー&ムッシュー」
という事のようです。
下部の方にも、
「エマーソンに会って・・・」
と小見出しがありますが、
これも、「EL&P」の事を指しているようです。
かまやつひろし氏のコメントを抜き書きしてみましょう。
「エマーソン・レイク&パーマーのキース・エマーソンは、
ルーズでがっかりしてしまった。
けれども、バス・ギターのグレッグ・レイクは、
実にいい男だった。
日本の伝統的な芸術とか日本人特有のセンシティブな面に興味を示し、
自分の音楽の中にそれをとり入れようと一生懸命だった。
半ば遊びで日本にやって来る外タレの中ではめずらしくさえ感じられた。」
との事。
キースが遅刻常習犯である事は、
後年のキーボードマガジン誌の厚見玲衣氏との対談のところにも、
記されていましたが、
こんなところにも書かれていたのですね。
かまやつひろし氏が、ソロでシングルレコードの大ヒットをとばすのは、
数年後であり、ちょうど私がオールナイトニッポンを聞き始めた頃ですね。
今では、かまやつひろし氏もグレッグも、
この世にはおりません。
表紙にあるように、
DJの住所録をアパート名まで入れて誌面に載せていたような時代です。
以上。
EL&Pを愛し続けてまいりましょう。
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