ミュージックライフ 1982年 8月号 その2
ちょうど1ケ月前に、
「その1」の最後の方で、「想定外の発見」という事をお伝えしました。
な・ん・と!
キースへのインタビューが含まれた、
モノクログラビアの頁が出てきたからですね。
当時はML誌にキースが登場するとは、
全く思っていなかったので手にも取らなかったけど、
記事を読んでキースの今後に、
期待してしまう事もなかったということになるか
既に多くのファンには知られている情報ではありますが、
さらに細かい事も含まれていましたので、
抜き書きしてみます。
ナイトホークスの「I’m a man」を、
キース本人が歌う事になった簡単な経緯についてです。
既出のインタビューで、
多くのファンが知っているように、
キースとしては、
スティーヴ・ウィンウッドに歌わせるつもりだったのが、
スケジュールの都合で参加できなくなって、
キース本人が2本目のワインでベロベロに酔っ払って歌う事になったとの事でした。
ベロベロになった、その仕事の帰り道に、
車の中で3本目のワインを空けて、
車外に投げ捨てたところ、運悪くパトカーに見つかって、
逃げる追いかけるの真夜中の大レース。
結局、キースはその夜、留置場の中で眠ったとの事。
この留置場の件は、
私が知らなかっただけかも知れませんし、
どこまで本当なのかは何とも言えないところがあります。
それと、ジャック・ブルース、サイモン・フィリップスとのバンドの件についてです。
これは、既出のインタビューにも出ていますが、
音そのものは録っているので、
どこからか流出した音源がブートになったりしているようですが、
「現在、ジャック・ブルースとサイモン・フィリップスとリハーサルを行っている。ギタリストには無名の21歳の若者を使うかも知れないし、ゲイリー・ムーアの可能性もある。
エイジアよりももっとコマーシャルな方向を考えているんだ。」
という事で8月からレコーディングに入るとの事。
このインタビューの時点においては、
「エイジアよりも、もっとコマーシャルな方向を」
というキースにしては意外な構想があったようです。
もっとも、それは、キース本人のやりたい事ではなくて、
レコード会社やジャック・ブルースが意図していた事に、
ただ乗っかっているだけの発言であったかも知れません。
もともとこれは、
ジャック・ブルースと組むという企画ありきの話で、
ミュージシャンとして惹かれあってのバンドづくりではないわけです。
そのため、
アルバムが発売されたとしても、
売れていたかどうかはわからない話ですし、
売れなければ組んだ意味も無いという事にはなるでしょう。
このバンドに関しては、
日の目を見なくてよかったのかも知れません。
売れなければ、
内容も評価されている「エマーソン、レイク&パウエル」以上の、
泥沼となっていたように思います。
このインタビューは、
伊藤政則氏がコルグの取材協力のもとで、
行われた事が、
インタビューの最後に付記されておりました。
以上。
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