EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

別冊映画秘宝 映画最大の決戦

2022-05-31 08:13:01 | Keith Emerson邦画音楽担当関連
別冊映画秘宝 映画最大の決戦

「ゴジラファイナルウォーズ」の上映に伴って出版された、
ムック本です。



表紙
B5判 全96頁

「ゴジラファイナルウォーズ」の上映が始まる頃に、
「エイリアンVS.プレデター」の映画上映もあったようですね。

それで、この2つのタイトルが、
邦画・洋画問わずの特撮ファンを大いに惹きつけるタイトルという事で、
「映画最大の決戦」というタイトルになったのでしょう。

当ブログを始めてから、
この別冊の存在を知りましたが、
ヤフオクで安くなるのを待っていると、
いつの間にか、落札されているということが、
しばしばありまして、
ようやく、2年ぐらい前に入手できました。

そういうわけで、
映画音楽に関わる記事が少しでもないかと期待をしていたのですが、
「キース・エマーソン」の名前は一箇所も見あたりませんでした。

「恐怖の頭脳改革」のジャケットのデザインを担当した事により、
ギーガーが世界的に注目されて、
それがあの「エイリアン」のデザインの担当につながったという話もありますが、
そう考えると、
本誌にキースの名前が全く見あたらないにせよ、
EL&Pと関わりが全くないわけでもないので、
中古雑誌を仕入れても損ではなかったと思うようにしたいところです。

それぞれの年代の「エイリアン」の特徴が、
説明付きのイラストで描かれているのですが、
当初の「エイリアン」のデザインは、
ギーガーが最初にデザインしたモノが、
そのまま生かされたわけではないようです。

誰もが知っている最初の「エイリアン」のデザインにまつわる、
ギーガーの見解が紹介されていたので、
抜き書きしてみます。

エイリアンのあの長い頭部は、
半透明なのですが、
ギーガーは身体全身を半透明なデザインにしていたようです。
それが叶わなかったので、
別の映画「スピーシーズ」でそれを実現させたとの事。

(蛇足ですが、EL&P図書室を始めてから、
「スピーシーズ」のDVDがワゴンにあったのを、
県内の書店で見かけまして、ギーガーつながりで、
ブログネタになるかなとも思いましたが、
迷った末に購入を辞めた事がありました。)

背中にいくつかの突起物がありますが、
ギーガーはそれにも難色を示していて、
「車の排気パイプみたいだ」とぼやいていたそうです。
もともとのデザインに突起物があって、
形状が変更になってしまったので、
ぼやいてしまったのかまでは解りません。

「しっぽをつけたら恐竜と同じだろ」
と、最終デザインに否定的な見解を示していたらしいので、
ギーガーの当初のデザインには尻尾はなかったのでしょうね。

こうしてみると、
業界の専門的な事は解りませんが、
「恐怖の頭脳改革」の時のように、
ギーガーのようなアーティストの独自のデザインが、
そのままストレートに生かされるケースというのは、
あまり無いのかも知れませんね。

以上。

EL&Pを愛しつづけてまいりましょう。