EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

ジョン・メイオール ファンクラブ会報 BLOW-UP No.7

2020-09-28 11:32:16 | EL&Pのメンバーがメジャーになり始めた前後の周辺資料
ジョン・メイオール ファンクラブ会報 BLOW-UP No.7

ジョン・メイオール ファンクラブの会報は、
昨年の10月に「No.5」を取り上げました。

本日、取り上げるのは「No.7」になります。

「No.6を入手し損ねたのか?」

と思われる方もいるかも知れませんが、
幸いにも入手いたしております。

「No.6」は、
日本に伝えられる当時の洋楽ロックシーンの情報としては、
貴重な内容でしたが、
如何せん、キースの文字もナイスの文字も、
全く記載されておりませんし、
ジョン・メイオールの来日コンサートパンフのように、
あえて関連づける事柄を、
現時点においては見つける事ができませんでしたので、
取り上げるのは保留しました。

それで、
「No.7」ですが、
これまでとは、体裁が変わりまして、
小冊子タイプのモノから、
ペーパーを数枚閉じたモノになりました。

印刷はオフセット印刷ですね。



レポート用紙のように、
上部がホチキス止めされて、
下の方からめくるようになっています。

表裏の印刷で、
計9頁あります。

2頁目の
「LP COLUMN」のコーナーで、
ナイスのニューアルバムが紹介されています。

特にジャケットの絵柄はありません。

抜き書きしてみます。

以下

「 ※NICE-THE Nice- IMMEDIATE IMSP026

耳にひびく音楽は美しく、耳にひびかぬ音楽はことさらに美しい。
 ただこのレコードがあるというだけで、うれしいレコード。
 A面の最初の曲は”Azreal Revisited”、Azrealとは回教での臨終の人の魂を肉体から引き離す天使です。ロシアのピアニストRachmaninoffの作品からの引用があり、呪術的で、死の世界へ引き込まれていくような陶酔感を感じます。
 2曲目は”Hang On To a Dream”、ティム・ハーディンの作品です。キース・エマーソンが静かできれいなピアノを聞かせてくれます。
 3曲目は”Diary of Empty Day”、4曲目は”For Example”、両方ともジャズ(インドジャズ)風のすてきな曲です。
 B面はフィルモア・イーストの実況録音で、”Rond ‘69’ ”とボブディランの”She Belongs to me”が収められています。
 ナイスは音楽のことだけを考えていっしょうけんめい演奏してくれています。(日本盤がでました)」

終わり

この「LP COLUMN」のアルバム紹介では、
ナイスの前にルネッサンスやイエスのアルバムも紹介されていますが、
ナイスほどは詳しく記載されていません。
書き手の好みによるのかも知れませんね。

ただ、ルネッサンスに関しては、元ヤードバーズキース・レルフの絡みもあってか、
最終頁(9頁目)をほぼ全て使用して、「ビート・インストゥメンタル誌」からのキース・レルフの発言も含めた、紹介文が記載されています。

また、

News・news・newsのコーナーでは、

こんなニュースもありました。

「※ 新しいグループキング・クリムスンはデビューアルバム”In the Court of King Crimson”を出しましたが、人の顔を描いたジャケットが、「年間のアルバムの中でもっともおそろしいもの」といわれています。」

様々なバンドの小ネタは、
現時点の著名バンドの評価や有り様からは伺い知る事のできない、
バンドが胎動し始めた頃の洋楽ファンの認識を見る事ができますね。

以上。

EL&Pを愛し続けてまいりましょう。