EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

ジョン・メイオール ファンクラブ会報 BLOW-UP No.5

2019-10-08 16:40:26 | EL&Pのメンバーがメジャーになり始めた前後の周辺資料
ジョン・メイオール ファンクラブ会報 BLOW-UP No.5


画像 表紙 3号から同じデザインが続いています

ちょっと間が空きました。

勤務先での仕事の処理が、
とてつもなく増えてしまった事と、
先週末に、大変、お世話になった70代の方が、
急に倒れられまして、
気もそぞろでした。

2度ほど取り上げたジョン・メイオールファンクラブの会報の3回目になります。

表紙裏を含めて、
全28頁
和文タイプ打ちで、
印刷はガリ版で両面。

印刷の方式もあってか、
写真は1つも登場しません。

18頁から20頁にかけて、
ナイス関連の情報が登場します。

以前にも書きましたが、
他のアーティストのファンクラブの会報において、
キース関連の情報に2頁半も使用されているわけです。
この時代の特徴とも言えますね。

抜き書きしてみます。

☆NICE
ナイスはとてもすてきなグループです。彼らの音楽を聴いていると楽しい気分になってきます。それでいてちゃんと引き締まっているのです。そんな魅力的なグループ ナイスのインタビュー記事が”CIRCUS”誌に載っていたので、早速訳してみることにしました。でも記事前半は良いのですが、後の方になると”GROUPIES”なんていう、意味深長なことについておしゃべりしているので、気品と格調を尊ぶ、わが会報といたしましては後半を省かせていただくことにしました。 あしからず  。

Q: あなたは毎晩 フィルモアでボブ・ディランの”She Belongs To Me”はナイスの出発点のようなものだと言いましたね。

KEITH:  ええ、僕達は最初P.Pアーノルドのバック・バンドとして出発したのです。そして 彼女が出る前に約20分ほど埋めあわせる時間をもちました。そこで僕達はみんなが一緒に演奏したいような種類のものをやることにしました。それが僕達の音楽の正体の起源であり次に何が起こるかの序曲のようなものだったのです。

Q: では、バック・バンドからあなた達は自分達のバンドになっていったのですね。巧みなトリックだ。

KEITH: ええ、P.P.アーノルドは仕事の許可法に従って行動するために、アメリカに戻らなければなりませんでした。そこで僕達は独立して行動しました。それ以来僕達はずっといっしょです。

Q: あなた達は確かに、オルガン、ドラム、ベースを用いて、十分にうまくやっていますが、リード,ギターを加えようといままでに考えたことはないのですか。

KEITH: あなたがなぜ、そのようなことをきくのか僕には理解できません。僕達は、今のやり方にとても満足しています。僕は一種のクラプトンのイミティターを加えてもしょうがないと思います。ほんとうに、そういう人達がたくさんいますからね。

BRIAN: 僕達は、お互いの演奏を補充しあうようになりました。僕達はそれぞれのソロに、それを無視しないで何かを加えてやることができます。そうすることは大変むずかしいことです。ほんとうにめいめいの演奏の中に溶け込んでいかなければなりません。ちょっとした瞬間でも、僕達の間では、それはかなり自由にそしてたやすく伝達されます。しかし、グループの人数が多ければ、多いほど、制限されてしまうものです。

Q: ”America”あるいは”She Belongs To Me”のような曲を行うとき、あなた達の心にはどんなことが浮かびますか。 どのように拡張して それを発展させているのですか。

LEE: 演奏の間じゅう、何が起こっているのかを眺めることを、なんだか1枚の絵を好むようなものです。僕達はこれらのことすべてが起こるのを見ることができます。そしてそれらを試み、表わすのです。たとえば”America”の場合 2つの異なったテーマが浮かびました。1つはアメリカが成長し始めていった方法の1つであるドボルザーク(交響曲”新世界”の作者)のイメージです。とても純粋な、あなたも知っているように 全アメリカ人の夢のような……。それから ギャング そしてすべての激しい、暴力的なテーマを取り上げたバーンスティンの扱い方があります。僕達は2つの相反したテーマに進みます。そして、それをはっきりと対照させるよりもむしろプロデュースするのです。

KEITH: あなたは僕達の作品の他の部分に多くの”Quotes”(引用)を見つけることができます。僕は、よいと思われる”Quotes”を、オルガンのリフ(反復される楽句)に用いることが好きです。僕は学生時代にかなりたくさんのクラシックを覚えていましたよ。 それから僕は多くのジャズを聞き始めました。そして、とうとう約20人の若い男達のやや大きなバンドに参加することになったのです。それはパートの読み方を学ぶのにとてもよい訓練場となりました。楽譜を配ってくれなかったのに僕達はすぐに譜表を読まなければ、ならなかったからです。

Q:あなたはオルガンを弾いている間じゅう、何について考えているのか少し教えてくれませんか。私はあなたが、それにむちを打つのを、ナイフを突き刺すのを、そしてほんとうにそれをステージから押し出してしまったのを見たことがあるのです。

KEITH: 僕は最高潮になり、音楽がそれに合わせてどんどん進んでいったとき、かつてそれを始めたのです。人々は本当に、それを非難しました。特に僕がむちを用い始めた後には。
それから僕は、ナイフや他の刃物を投げることが頭に浮かんだのです。でも それは実際破壊では、ないんじゃないでしょうか。それは激しさの特殊な形のあらわれにすぎません。自己から離れて、それを理解することは すばらしいことです。そうすることは驚くほど、おもしろいですよ。

抜き書き終わり。

ジョン・メイオールのファンクラブは、
ジョン・メイオールのレコードが、
キングレコードからの発売から、
日本グラモフォンからの発売に変更になったため、
11月から日本グラモフォンのお世話になる事になったと会報の冒頭に記されていました。

他の記事としては、
ジョン・メイオールへのインタビューや、
ブラインド・フェイスのアルバムへの感想、
ジャック・ブルースのソロレコードの背景の解説など、
会報が送付されてきた時に、
会員の方々は食い入るように一気に読んだ事でしょう。

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