五鐡 夢想庵@水戸

一度訪れてみたかった水戸の名店「五鐡 夢想庵」へ。名の通り鬼平犯科帳に所以があり、奥久慈シャモの料理が多彩だ。肉質がグッとしまっており、かむほどに滲み出る野趣あふれる旨み。八溝山系の風土と那珂川の水が育んだ、自然の賜物な味である。走りのアンコウ料理も揃い、究極のさっぱり瑞々しさの唐揚げに、ご当地名物コラボの納豆和えも。かき混ぜていただくと、淡白ながら主張の強いアンコウに、粘りの風味がガチでぶつかり合う。

山桃桜と書いて「ゆすら」と読む笠間須藤本家の酒は、切れ味鋭く引きの苦味が玄人好み。締め酒の「渡舟」は石岡に蔵がある幻の銘酒で、気品あるほの甘い膨らみが潔くひいていく。茨城、結構な日本酒処だったようで。

ビジネスホテルかもした@水戸

日本全国に「定宿」と自身が認めるところは多々あれど、半年で3度も泊まるのは記録的。駅直近、家庭的、まずまずきれい、4000円宿。可もなく不可もなくが4つ重なると、こうなる。

福田パンのあんバター

ローカルパンの勝負どころは、パン自体の地力。つきものはシンプルイズベスト、あくまで食べるべき対象は、パンなのだ。

名の通りの甘くこってりしたつきものが、塩っ気のあるパンの素性をあらわにする。福田パンでダントツの売れ行きなのを、かじり実感、深々と納得。