ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

懲役15年

2009-08-06 23:04:41 | Weblog
 日本初めての裁判員裁判の判決量刑は、検察求刑懲役16年に対し15年。
 殺人罪で被害者側からみると、『偶然ではなく、ナイフで刺し殺して、何で15年?』、被告側からは、『脅すつもりが、こんなになってしまった。日頃のこともあるし・・・。』と、どうしても相反は必定。
 例え被告本人が「殺意はなかった」と言っても、ナイフを向けられた被害者には、そんなことなんてわかりっこない。
 言い合ったりの上、或いは、突然の路上でも、ナイフの刃先を向けられたら、相手の殺意、もしかしたらと想像してしまう場合が多そうで、『こいつは、ふざけてるだけ。』なんて思えないし、それなりの“殺気”感じるはず。
 それ以下の場合は凶器は向けない。それだけ、ナイフのない日本の世間は平和なんだから。
 国家による殺人はちょっとためらうけど、殺意の殺人にはよ~く考える必要がありそう。
 市民裁判員はもう少し長いかとも思ったが15年、本当に妥当かどうかは分からない。
 折角の市民だから、やはり被告人に質問して欲しかった。「自らを有罪と認めるならば、妥当な刑罰は如何か?」

 今日の新患外来は数が少なく、いつもの後半の伸びもなく、研修医には二名しか診療をさせられなかった。当直明けで疲れて気の毒との甘い考えをすて、もう少し早めに呼んであげれば良かった。

※ 7人さんへは、“プレッシャー、御苦労さん” 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする