ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

ノーベル賞作家

2012年04月16日 | 文学

 1972年の4月16日、我が国で最初のノーベル文学賞を受賞した作家、川端康成が亡くなりました。
 親交のあった三島由紀夫の割腹自殺から一年半後、作家72歳の春でした。

 ガス自殺説では、老醜をさらしたくないがためであるとか、三島由紀夫を喪った喪失感であるとか、ノーベル文学賞受賞の重圧のためであるとか、甚だしきにいたっては、可愛がっていたお手伝いさんが辞めたからだとか、様々な憶測がとびかいました。
 また、なれないガス暖房器具を自ら操作したため、誤って事故死したのだという説も有力です。

 いずれにしろ、真相は闇の中。

 ミステリアスでセクシャルな雰囲気が漂う美的世界を追い求めた作家には、むしろお似合いかもしれません。

 川端康成という作家、数々の日本の美を詠う作品を残しましたが、じつは食うために少女小説も多く書いていて、これがなかなか面白いのですよ。

 当時良家の子女に大人気だった雑誌「少女の友」に発表された「乙女の港」では、当時男女交際が破廉恥な行為とされていたことから、女学生の上級生と下級生が特別な友人関係を結ぶという、いわば擬似恋愛のようなS(sisterの略)という関係性を描いた小説は面白かったですねぇ。

 大人向けの文芸作品では、私は「眠れる美女」という作品を偏愛しています。
 もう役に立たなくなった老紳士がこっそり訪れては、すやすやと眠っている美少女と一緒にと特に何をするでもなく一緒に眠る、というシステムの一種の性風俗店を舞台にした、屈折したエロティシズムを感じさせる名品です。

 川端康成は「女を見るときはあたまのてっぺんからつまさきまで、舐めるように見なければならない」と言ったとか言わないとか。
 女性が大好きだったのでしょうねぇ。
 親友の三島由紀夫が男色を好んだのとは好対照ですねぇ。

 終戦直後、国敗れた祖国の惨状を見て、「もう私は、日本の美しか詠わない」と宣言し、だからこそナショナルな文学はインターナショナルたりえ、ノーベル文学賞受賞にいたったものと思われます。

 授賞式にはモーニングではなく紋付き袴姿で表れ、「美しい日本の私」と称する記念講演では、

 春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて すずしかりけり

 という道元禅師の和歌を朗吟し、季節感を大切にする我が国の美的感覚を強調しました。
 坊主であって歌をあまりよくしなかった道元禅師のこの歌が、わが国で人口に膾炙するようになったのは、この講演のおかげといっても過言ではありません。

 わが国の文学史上に巨大な足跡を残した川端康成先生が亡くなられてからちょうど40年。

 昭和は遠くなりにけり、ですねぇ。

眠れる美女 (新潮文庫)
川端 康成
新潮社



美しい日本の私 (講談社現代新書 180)
エドワード.G・サイデンステッカ-
講談社



完本 乙女の港 (少女の友コレクション)
中原 淳一
実業之日本社



『少女の友』創刊100周年記念号 明治・大正・昭和ベストセレクション
実業之日本社,遠藤 寛子,遠藤 寛子,内田 静枝
実業之日本社

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智の輪くぐり

2012年04月15日 | 散歩・旅行

 今日は暖かくて気持ちの良い日でしたねぇ。

 陽気に誘われて千葉市中心部を散歩しました。
 
 60分100円という格安の時間貸し駐車場がソープ街の栄町に在り、千葉市中心部に行くときはそこに車を停めるのを常としていますが、いつもどうしてこんなにたくさんのソープランドが食っていけるのかと不思議に思うほど人けが無いのですが、今日はこれからご入浴のためお店に入る方、今まさにお上がりになってお店を出る方が大勢いらっしゃいました。

 春ですねぇ。
 発情期なんでしょうねぇ。

 千葉中央公園では中年のロックバンドが往年の名曲をコピーしていましたが、ご覧になっているのは老人ばかり。
 なんだか冴えない感じでした。

 途中、北斗七星を祀る千葉神社に立ち寄りました。



 本殿の横に古くて威厳のある天神社があるのですが、新学期ということで鳥居に注連縄が丸くめぐらしてあり、これを八の字にくぐると学業成就するとかで、今さら学業に関係のない中年おやじの私も、嬉々として八の字にくぐりました。



 智の輪くぐりと称するそうです。

 これで今さらながら学業が成就しそうです。

 もっとも、学業などしていませんが。

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太陽節

2012年04月15日 | 社会・政治

 北朝鮮、ミサイル発射実験には痛快なくらい見事に失敗しましたが、金日成主席の生誕100年祭は盛大にお祝いするようです。
 まさに今日が生誕100年の日。
 北朝鮮では太陽節と呼ばれる祝日だそうです。

 金日成主席です。

 こうしてみると、孫の金正恩第一書記とよく似ていますね。

 北朝鮮の国家予算は年間約57億ドルと聞きますが、今年の太陽節に約20億ドルを使うとか。
 それじゃあ国として立ち行くはずがありません。
 日本の今年度予算が96兆円、1ドル80円換算で1,200億ドルになりますから、北朝鮮がいかに貧乏かわかります。
 しかもそのうち3分の1をお祭りでぱぁっと遣っちゃおうというのですから、気前がいいというか、景気の良い話です。

 私が住む千葉県の今年度予算が約1兆6千億円と言いますからドル換算で200億ドル。
 北朝鮮の国家予算は千葉県の年間予算の3.5分の1に過ぎないことになります。
 
 それで強盛大国とは嗤わせます。

 それだけの金で軍や警察、教育や公務員人件費などをまかなおうとするのはどう考えても無理がありますねぇ。

 私がここ10年以上抱いている疑問は、なぜ北朝鮮人民は飢え死にの恐怖にさらされながら暴動を起こさないのか、ということです。
 フランス革命だってロシア革命だって何も自由や民主主義が本当の目的ではなく、食い物をよこせ、というのが真の理由であったことは疑いないところです。
 人間、食えるうちは我慢も出来ますが、今日食うものがないとなったら命がけで立ち上がるものだと思っていたのですが。
 わが国においても米騒動や打ちこわし、逃散などが起きましたし。

 北朝鮮人民には一刻も早く反革命の革命を起こし、食料を手に入れて欲しいものだと痛切に思います。

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ブラック・デー

2012年04月14日 | 思想・学問

 韓国でブラック・デーなる行事があることをご存知でしょうか?
 私もつい最近知りました。
 バレンタイン・デーの一ヵ月後、3月14日がホワイト・デー
 さらにその一ヵ月後の4月14日がブラック・デーだそうです。

 これは、バレンタインデーホワイトデーのどちらも何ももらえず恋人ができなかった者同士が黒い服を着て集まり、チャジャン麺(麺に黒いあんをかけた料理)やコーヒーなど黒い物を飲食する日、だそうです。
 
 かなり盛り上がりそうですねぇ。
 それもやけくそ気味に。



 上の写真のような毒々しい色の麺を食って祝う?んだそうです。

 三大がっかり名物の一つ、伊勢うどんに見た目が似ていますね。

 伊勢うどんです。

 どうしてこのような日が出来たか知りませんが、恋人のいない者同士で盛り上がる気色の悪い、いや間違い、素敵な日ですねぇ。

 こんな日があったら、私は毎年やけくそ気味に盛り上がれます。

 今日はお隣、韓国で多くの寂しい、じゃなかった自由な男女がそれぞれに黒い食い物を食ってはしゃいでるんでしょうねぇ。

 うらやましいかぎりです。

 わが国にも輸入してほしいものです。

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雨の町

2012年04月14日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 首都圏は朝から雨。
 そんな暗い雰囲気のなか、「雨の町」を鑑賞しました。

 ある田舎の山中で、内蔵の無い子どもの遺体が発見されます。
 すわ、臓器売買かと、ゴシップ紙の記者が、現地に取材に訪れます。
 そこで知った35年前の小学生集団失踪事件。
 取材を続けるうち、小学生は冬の通り雨の後、戻ってきて家に入れろと懇願することを知ります。
 しかし小学生たちは幼いまま、親を襲う化け物に変じていたのです。
 全体に薄暗く重苦しい映像。
 小学生たちのどこか悲しげな表情。
 わけても小学五年生を演じた成海璃子の存在感には圧倒されます。
 今数々の映画やドラマで活躍しているのもうなずけます。

 それにしてもこの映画、ホラーのジャンルに入るのでしょうが、幼い姿のままのわが子を受け止めたら殺害されてしまうという親の切なさ、化け物に変じながらどこまでも愛くるしく、悲しげな子どもたち、映像の迫力、どれをとってもジャンルを超えた力を感じさせます。

 こんな雨の日に、こんな切ないホラーを観たら、なんとなく、悲しい気分に捕らわれます。

 「ペット・セメタリー」との類似を感じましたが、完成度は「雨の町」のほうが上でしょうね。

 公開当時あまり話題にならなかったのは、ホラーと呼ぶには文芸的に過ぎる格調の高さゆえでしょうか。

雨の町 デラックス版 [DVD]
田中誠,菊地秀行
ジェネオン エンタテインメント



ペット・セメタリー [DVD]
スティーヴン・キング
Paramount Home Entertainment(Japan)Limited(CIC)(D)

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やっと

2012年04月13日 | 仕事

 一週間が終わりました。

 月曜日から金曜日まで、年度初めならではの混乱に翻弄された5日間でした。
 それにしても、5日間て、こんなに長かったのですねぇ。
 絶望的なまでに長い時間です。
 今週はいつも以上に疲労が激しい感じがします。

 一応フルタイム勤務を続けていますが、精神障害発症以来、これはかなり体力的に厳しいんですよねぇ。

 発症前、深夜残業も休日出勤も苦にしなかったのが嘘のようで、はるか昔のことに感じられます。

 食うためとは言いながら、こんな風に無駄に時間を浪費していくのは悔しいですねぇ。
 でももう20年も波間に漂う木の葉のように、時間を空費してきました。
 あと最低18年は、そうやってやりがいもなく面白くもない仕事を続けるんですねぇ。

 でもそれは1人私に限ったことではありますまい。
 世の多くの社会人が、やりがいもなく面白くもない仕事に精を出し、どうにかこうにか生活を成り立たせているのですねぇ。
 そしてわずかな酒やギャンブルや家族団欒などに喜びを見出して、それを幸せだなんて、嘘をついているのです。

 やるせないですねぇ。

 まさに、酔生夢死。

 しかしそれをやらなければホームレスに転落し、飯を食ったり酒を喰らったり、風呂に入ったり、布団で休んだりといった基本的な生きる道を断たれてしまう以上、致し方ありますまい。

 発症前はそんな風に考えなかったので、これも精神障害の症状の一つなのかもしれませんね。
 そうだとしても、精神病薬を飲んでいてもそう思ってしまうのだからどうしようもありません。

 仕事に関しては、私は隠者を決め込んで、何も考えずに目の前のことをやり続ける他なさそうです。

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木嶋佳苗被告に死刑判決

2012年04月13日 | 社会・政治

 3人の男性から結婚詐欺まがいの手口で金を巻き上げたうえ、練炭自殺にみせかけて殺害したとして、木嶋佳苗被告に死刑判決がくだりました。
 直接証拠がない中で、間接証拠の積み重ねで犯行を立証するという、なんとももやもやした検察のストーリーに、地方裁判所は乗っかった形です。

 報道で見る限り、木嶋被告は真っ黒に近い灰色という印象を受けます。

 木嶋佳苗被告です。

 しかし、本人が犯行を強く否定しているうえ、直接証拠が無い中での死刑判決というのは、なんともいやぁな感じです。

 高校生の頃、裁判では、疑わしきは被告人の利益に、と教わりましたが、実際の裁判はそうではないのですね。

 偶然とは考えにくい。
 いずれも被告の犯行と推認できる。
 犯人は被告であると優に認められる。

 これらは、裁判長が今日の判決で述べた言葉で、いずれも確たる証拠はないけど多分有罪だろう、と考えたことがそれこそ推認できる言い回しです。

 いやしくも国家が人の命を奪うという決定をする以上、推認やら偶然とは考えにくいやらではまずかろうと考えます。

 私も木嶋佳苗被告は99.999%くらいの確率で犯人であろうと思っています。
 そして有罪であるならば、現行法規に照らして死刑しか有り得ないだろう、とも。

 しかし、市井の庶民が考えることと、厳密であるべき裁判が同じであって良いはずがありません。

 直接証拠もなく、犯人しか知り得ない秘密の暴露があったわけでもない本件では、私は無罪判決しか有り得ないと確信します。

 そうでなければ、将来、推認とやらいう曖昧な判断で、冤罪を生み出すことが確実だからです。
 何が何でも死刑にしたいのなら、何が何でも木嶋被告がぐうの音も出ないような確たる証拠を持ってきなさい。

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北朝鮮、ミサイル失敗

2012年04月13日 | 社会・政治

 職場でインターネットニュースを見ていたら、北朝鮮のミサイル発射が失敗に終わったとの報にふれました。

 午前7時40分頃発射され、1分程度飛行したあと、空中で爆発し、洋上に落下したとのことです。
 大山鳴動して鼠一匹とはこのことですねぇ。

 もともと北朝鮮にはそんな技術はなかったということでしょうか。

 これで北朝鮮、無駄に安保理決議を反故にして国際社会からの信用を失い、しかも弾道ミサイルをいつでも発射できるという威嚇にも失敗したわけで、失うものばかりで得るものはなかったと言えるでしょう。

 お馬鹿さんですねぇ。

 心配なのは、このプロジェクト責任者や関係者の安否ですね。
 死刑に処するのか、強制収容所に送り込まれるのか、いずれにしろただでは済みますまい。

 わが国の立場としては、一安心というところでしょうか。

 しかしこの失敗を挽回すべく、さらに過激にミサイル発射を目指すかもしれません。

 共産主義を掲げながら世襲を続ける変な国ですから、用心してしすぎることはないでしょう。
 わが国はますますかの国に対し、強い態度を取り続けなければなりますまい。 

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必死のどじょう

2012年04月12日 | 社会・政治

 先般、党首討論が行われましたね。
 野田どじょう総理、泣きを入れたり大声を出したり、なんだかもう必死でしたね。
 可哀そうになっちゃいました。



 閣議決定して法案を出せと自民党が言ったからそうしたのに、党首会談に応じてもらえないのがよほど悔しかったものと思われます。

 しかし自民党には自民党の事情があり、もしかしたら民主党内の造反でつぶれるかもしれない消費税増税法案に簡単に乗れるはずもありません。

 まぁ、いずれにしても野田総理が消費税増税に本気で取り組んでいることはわかりました。
 せいぜいがんばってちょうだい。

 嗤わせたのはみんなの党の渡辺代表。
 質問時間を自民党から譲ってもらいながら、ほとんど質問らしき言葉を発せず、ひたすら自党の宣伝に相務めていました。
 小さな所帯ならではの、大政党にうずもれまいと、こちらも必死な様子が見てとれました。

 いずれ消費税は増税ということになるんでしょうが、給料は下がり、税金は上がりでは、我々庶民はやれませんねぇ。
 可処分所得は下がる一方。
 この十年ばかり必死で働いても給料は上がらず、我が家は貧窮問答歌状態です。
 住宅ローンはあと8年残っているし、とくにボーナス払いは大きいですねぇ。
 ボーナスの半分が住宅ローンで吹き飛んでしまいます。
 こんなことでは日本国の金の動きは滞留し、ますます不景気になるんでしょうねぇ。

 理想を言えば、減税などの景気刺激策を打ち、景気が好転して税収が自然増になるのが一番よろしいんでしょうが、世の中なかなかうまくはいきません。

 私にできることは支出を抑えることだけ。

 昨今の不景気で残業は厳しく制限されているし。
 もともと精神科医から残業は禁じられていますけど。

 昼飯は400円の日替わり仕出し弁当しか食えません。
 非正規雇用の若い女性で、安い給料で独り暮らしをしているため、日替わり仕出し弁当の飯を大盛りにして、ご飯を半分持ちかえって晩飯にしている人がいます。
 飯を大盛りにしても値段は同じだからです。
 泣けますねぇ。

 あっちへ行ってもこっちへ来ても金が無い金が無いの大合唱。
 職場も個人もこぞって金欠病に罹患したかのごとくです。

 世の中に貧乏ほど罪なものはないと痛感します。

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中国人と日本人

2012年04月12日 | 散歩・旅行

 かつて世界中を旅行したり仕事で飛び回っているアジア人は日本人だけでした。
 昭和初期、アフリカにもアマゾンにも日本人がいて、英国人が、どこへ行っても日本人がいる、と嘆いたそうです。
 もっとも、日本人から見れば、どこに行っても英国人がいる、と思ったでしょうけれど。

 今、世界を旅行してまわるアジア人は日本人だけではなくなりました。
 中国人の数が日本人を凌駕し始めています。
 13億人も人口があれば当然すぎることです。

 世界中で最も多くの観光客が訪れるフランスで、某フランス人が、顔は似ていても日本人か中国人かはすぐに見分けがつく、と言っていました。

 エレガントな印象なら日本人、だらしない印象なら中国人。
 日本人はたとえノーブランドの服を着ていても清潔で、肌も白く、ヘアスタイルも決まっていると言います。
 中国人はスーツを好んで着用しているが、ピシッとした感じがしないそうです。
 ヘアスタイルや身だしなみに全く無関心で、だらだらと疲れた感じで歩き、とにかくだらしない印象だとか。

 礼儀正しく、謙虚で、話し声が小さいのが日本人。
 ところかまわず座り込み、歩きながらつばや痰を吐き、怒鳴り声で話すのが中国人。
 日本人はすすんで他人に道を譲り、信号を守り、礼儀正しく忍耐強くみえるとか。
 目が合うと優しく微笑んでくれるようです。
 中国人は他人を押しのけて我先に歩き、マナーやエチケットなど完全に無視。
 目が合えば、にらみ返してくるというから驚きです。

 眼前にある芸術品をしっかり鑑賞し、写真撮影も遠慮がちに行い、その土地の文化や環境を尊重するのが日本人。
 芸術品の前で大騒ぎするだけで鑑賞もせず、写真を撮ったらすぐに去るのが中国人。
 日本人は芸術を理解しているが、中国人は「見た」事実だけが大事。
 芸術そのものには何の関心もないかのごとくです。

 これだけべた褒めされると、日本人として悪い気はしませんが、比べる相手が悪すぎるような気がします。

 某中国人は、マナーの面で中国人が日本人に追い付くには300年かかる、と嘆いていました。
 これから徹底的に教育して、祖父母から親、孫の代まで礼儀正しくなるには3世代分の時間が必要ということでしょうか。
 でも多分、1千年かけても無理だと思いますよ。
 単に教育の問題だけではなく、長い民族の歴史が個人の態度に表れているわけですから。

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ガガーリン

2012年04月12日 | 思想・学問

 地球は青かった、という名ゼリフで知られる旧ソヴィエト連邦の宇宙飛行士、ガガーリン
 51年前の今日、人類は初めて有人宇宙飛行を成功させました。
 そのパイロットが、ガガーリンその人で、ボストーク1号に乗り込んで地球の軌道を周回、108分間のフライトを終え、地球に帰還しました。

 もう一つ有名なセリフがありますね。
 神はいなかった、というもの。
 キリスト教圏ではこちらの言葉のほうが有名だし、衝撃的であったと聞き及びます。
 宗教を否定する共産主義国のパイロットらしい言葉と言えるかもしれません。

 地球帰還後、当然のことながら彼は英雄視され、ソヴィエト連邦の広告塔として多忙を極めます。
 地球帰還後わずか7年、34歳の若さで事故死したことはあまり知られていません。

 立花隆のノン・フィクションに「宇宙からの帰還」という作品があります。
 NASAの宇宙飛行士のその後を取材したものですが、精神に変調を来したり、宇宙で神の遍在を感じ、宗教家になったりした者が多いことから、宇宙空間に人類が旅立つことの精神的意味を鋭くえぐってエキサイティングです。
 ガガーリン神はいなかった、という発言とは正反対の行動をNASAの宇宙飛行士が採っているいることは注目すべきでしょう。

 例えば深夜、真っ暗な山頂や海辺で空を見上げた時、不思議な感興を感じたことがある人は多いのではないでしょうか。
 それを宗教的感情と呼ぶかどうかは人それぞれですが、体ごと宇宙に飛び出していけば、地上にいたのでは体験できない独特の感覚に襲われるであろことは想像に難くありません。

 一般に宗教に関心が低いと言われる日本人宇宙飛行士はそこらへんをどう思っているのでしょうね。
 現役のうちは語るのがはばかられるかもしれませんが、引退したなら、宇宙での武勇伝ばかりではなく、おのれの内面の変化をも語ってほしいものです。
 それもまた、宇宙飛行士というごく限られた仕事をした人の義務ではないかと思います。

 世の中にはあまたの学問がありますが、究極のところ、求める問いは一つしかありません。

 人間は何者で、どこから来てどこへ行くのか。

 これは今まで宗教家が答える問いでしたが、科学と宗教が接近した現在、科学者にも宗教的素養が求められています。
 宇宙飛行士の経験は、学問的にというより直観的にこの問いに答えるきっかけを与えてくれるような気がします。

 51年前、米ソの宇宙開発に携わる者は、50年後には月のホテルでカクテルを飲んでいるさ、と豪語したそうですが、いまだ、その気配はありません。

 無闇と宇宙というフロンティアを目指すことは止めて、これまでの宇宙飛行士の内面の変化を調査することが肝要であろうと考えます。

宇宙からの帰還 (中公文庫)
立花 隆
中央公論新社

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超能力兵士

2012年04月11日 | 社会・政治

 昔から、超能力を身に付けた兵士を作り上げるという話は、SFのみならず、実際の軍隊でも行われてきました。

 また、ロンドン警視庁などは、犯罪捜査に超能力者を活用しているやに聞き及びます。
 そういった能力はもちろん科学的に証明されていませんが、実際に役立つのなら使おうという英米的な経験主義の思想が見てとれます。

 ナチなども、超人兵士を開発しようと躍起になっていたとかいないとか。
 わが国では、防衛大学校と電通大学が超能力や超自然現象の研究をしていると聞きます。

 このたび、米国防総省で、テレパシー兵士の育成に巨額の資金を投入しているというニュースに接しました。

 なんでもそれは純粋な超能力兵士の育成ということではなく、心を読むヘルメットを活用するそうです。
 米国ですでに実用化されている四肢麻痺患者向けの「脳波伝送技術」を軍事的に応用することで、数多くのボランティアによる実験の結果、ヘルメットによる命令解読率は45%に達しているとか。

 本当ですかねぇ。

 テレパシーによる命令を半分近く解読できるとは、驚異的な数字です。
 米軍はこれを主に戦闘機などのパイロットに着用させる予定のようです。

 私はかねてから、科学が進歩すれば、これまで見向きもされなかった超能力や超自然現象は、当たり前に存在する単なる能力、ただの自然現象とされるようになるだろうと考えてきました。

 これはその第一歩ですかねぇ。

 数年前、「ヤギと男と男と壁と」という映画が公開されました。
 これはLove & Peaceみたいなヒッピーくずれの教官が超能力部隊を作ろうと悪戦苦闘する話で、実話を基にしているそうです。

 おれはある技をかけた。この必殺の技を仕掛けると、相手は必ず死ぬ、しかしこの技の怖ろしいところはいつ死ぬかわからいところだ。
 と、部隊の精鋭が言います。
 で、記者が、
 いつ死んだんです?
 と、聞いたら、
 18年後だ。
 と応えて、記者がひっくりがえった場面が印象に残っています。
 そりゃ、単なる寿命というものです。

 しかしこの兵士、冗談みたいなこの技だけでなく、ヤギを睨みつけること数時間、ヤギを殺害してしまったという実績も持っています。
 もっとも、数時間もにらみつけるより、自動小銃で撃ち殺したほうがよほど効率もよく、確実です。

 超能力なんて言ったって、不思議ではありますが、実用化には程遠いことを示しています。

 それにしてもどうして人というものは、新しい技術や未知なる能力を軍事に応用しようとするのでしょうね。
 平和利用だと、技術が進歩しないと言いますが、それではあんまり人という生き物、愚かというものです。

 戦闘機乗りにテレパシーでの交信が可能なヘルメットをかぶせるより、もっと役立つ利用法を探したらどうでしょうかねぇ。

 口が聞けない人に使うとか。

 もしそのヘルメットが100%ちかい成功率をたたき出したら、言葉というものはどうなるんでしょうね。
 コミュニケーションということに多大な影響を与えるであろうこと確実なこの技術、なんだか胡散臭いですねぇ。

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格差

2012年04月11日 | 社会・政治

 格差社会という言葉が定着して久しいですね。

 狭義には、正社員として就職することが適わず、非正規雇用として安い賃金で働く人々と、正社員として安定した身分で働く人々の間に横たわる格差、と解されることが多いようです。
 では非正規雇用として働く人々は、なぜそうした働き方をしているのでしょう。
 本人の努力が足りない、という言い方もされ、社会構造が悪いのだ、という言い方もされます。
 どちらもそれなりの説得力を持っていますが、いずれも不十分のように感じられます。
 非正規雇用で働く人々、もしくはフリーターやニートの人々は、時折、インターネット空間などで激しい怨嗟の声をあげ、時には秋葉原連続殺傷事件のような悲劇を生みます。

 おそらく社会や正社員に怨嗟の声を挙げざるを得ない人々の健康は、日々、蝕まれているといえるでしょう。
 激しい、しかし賃金の安い不安定な仕事と、その憂さ晴らしのための飲酒など、直接肉体の健康を害するような行いはもちろんですが、それ以外に、自分自身に自尊心を保てないことが、決定的な要因になって、健康を害するものと思料します。

 これに対する解決策は、今のところ見つかりません。
 何十年も日雇いやフリーターで生きてきた人々に、正社員として就職しなさいと言ったところで、事実上不可能でしょう。
 まして親元に寄生し、何十年も働くことすら拒んできた引きこもりやニートにおいておや。

 そしてじつは、安定した羨望の的であるべき正社員にも見られることです。
 出世競争や、独り者が家族持ちに向ける嫉妬。
 人はいつも誰かに嫉妬して、悔しがっています。
 それはまるで人間という種の本能であるかのごとくです。

 私もまた、精神障害発症以来、健康な人を呪い、病気休暇あけの干されたような職場の状況を恨みました。
 それはおそらく、懸命に働いても生活保護程度の賃金しか得られない人が、正社員を恨む気持ちと酷似していたことでしょう。

 お釈迦様は四諦八正道を説きました。
 すなわち、この世は苦であることを知り、苦の原因は欲望を求め続ける心にあると知り、欲望を求める心を断ち切るべきだと知り、八つの正しい行いを行じることで苦から逃れられる、というのです。

 しかし実際には、仏教成立から2500年たっても、人々は嫉妬に狂い、争いを続けていますね。

 凡人は発心することはほぼ不可能だと考えれば、格差社会というのは、制度として不正だとさえ言えるのではないでしょうか。

 もちろん、格差社会をただちに解消することはできません。

 しかし1人1人が格差社会の成り立ちを知ることが、格差社会是正への第一歩となるものと信じます。

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交通安全

2012年04月10日 | 社会・政治

 最近、やけにおまわりさんがあちこちに立っているなと思ったら、春の交通安全運動を実施中だったのですね。
 べつにやましいことはありませんが、なんとなく、ものものしい感じがして、嫌ですねぇ。

 そう言えば今日は、交通事故死ゼロを目指す日、なんだそうです。

 1968年に統計を取り始めて以来、死亡事故が起きなかった日は一日も存在しないことから、内閣で交通死亡事故が起きないことを願い、2008年から死亡事故防止を呼び掛ける日となったそうです。

 私の兄も交通事故で瀕死の重傷を負い、奇跡的に助かった、という経験があります。

 教習所では、車は凶器だ、と繰り返し習いました。

 ほんの10数年前までは飲酒運転が横行していましたが、厳罰化に伴い、私のまわりにアルコールを喰らって運転する者はいなくなりました。

 車というのは便利な道具ですが、リスクも大きいですね。
 車にはねられ、被害者になってしまうリスク、人をはね、加害者になってしまうリスク。
 私は車通勤なので、加害者になるリスクが大きいのでしょう。
 しかしだからと言って、もう二度と車を運転しない、というわけにはいきません。

 せいぜい注意する、ということでしょうか。

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おばけ

2012年04月10日 | 思想・学問

 私は時折、そこにいないはずの人を見てしまう、という不思議な経験をしてきたことは、このブログに何度か記してきました。

 今朝もそういうことがありました。

 朝の車通勤で、私の前方を、大きく手を広げて飛んでいる女を見たのです。
 その女は、いずこへともなく飛び去ってしまいました。

 今まで何度かそういう者を見てきましたが、害意を感じたことはありません。
 私に危害を加えるような気迫を感じたこともありません。
 当たり前のようにそこに存在し、ふと、消えてしまうのです。
 ちっとも怖くありません。


 いわゆる幽霊にしては淡泊だし、化け物や妖怪の類にしては、こざっぱりとしています。

 そんなことがあって、私は、幽霊とか言われる者の圧倒的多数は善良で、極悪なのはごくわずかなのではないか、と思うようになりました。
 凶悪犯罪を犯す人間はごくわずかで、圧倒手多数は善良な小市民として生きていることを考えれば、至極当然のことです。

 そして多分、幽霊にも寿命があるんだろうな、ということも。
 古くてもせいぜい落ち武者くらいで、縄文人や弥生人の幽霊を見た、という話を聞いたことがありません。

 人は死後、第二のライフステージに入り、500年か1000年か、エネルギー体としてこの世にとどまり、悪を為すこともなく、かといって善をおこなうわけでもなく、ひっそりと、死後の生を生きているような気がします。

 死後の生をこの世で送るのは、この世に恨みがあるからでもなんでもなく、ただの偶然。

 そんな気がしてなりません。

 もっともこれも、狂った私の頭が創りだした妄想かもしれませんけれども。

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