インドネシアで15歳の少年が警官の古びたサンダルを盗んだ罪で捕えられ、取り調べの際、警官から殴る蹴るの暴行を加えられていたことが判明。
怒ったインドネシア国民は、警察にサンダルを投げ入れることで抗議。
運動は巨大化し、組織的にサンダルを集めて大量送付する嫌がらせへとエスカレートしているそうです。
面白いですねぇ。
サンダルぐらいいくらでもやらぁ、ということでしょうかね。
この話を聞いて、落語「てれすこ」を思い出しました。
中村勘三郎と柄本明のすっとこどっこいコンビと年増花魁を演じた小泉今日子が繰り広げる作品として映画化もされました。
タイトルは「やじきた道中 てれすこ」。
戯作の大ヒット作「東海道中膝栗毛」と落語の「てれすこ」を合わせたようなストーリーで、面白くないはずがありません。
謎の魚が上がり、奉行所はこの魚の名前を知る者に褒美をとらす、と宣伝すると、ある老人が現れて、てれすこです、と言います。
奉行所は奇怪な名前だと思いますが、褒美を与えます。
次に奉行所はてれすこを干物にして名前を募ります。
するとくだんの老人がそれはすてれんきょうだと言います。
お奉行様は、「てれすこを干しただけでなぜ名前が変わる、お上をたばかる不届者め」ということで、牢に入れてしまいます。
すると江戸っ子はスルメを大量に奉行所に投げ込みます。
イカを干物にしたらスルメになるじゃねぇか、というわけです。
奉行所、臭かったでしょうねぇ。
スルメが。
猛烈に。
お上の決定に表立って文句が言えない場合、こうした頓知の効いた方法で庶民は憂さを晴らしていたのですねぇ。
そしてインドネシアでは今まさに、てれすこのようなことをやっているというわけです。
野暮なお上に対抗するには、洒落でいかなきゃ、命が危ないですからねぇ。
やじきた道中 てれすこ [DVD] | |
中村勘三郎(弥次郎兵衛),柄本 明(喜多八),小泉今日子(お喜乃) | |
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圓生百席(28)付き馬/テレスコ/遠山政談 | |
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東海道中膝栗毛 上 (岩波文庫 黄 227-1) | |
十返舎 一九,麻生 磯次 | |
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東海道中膝栗毛 下 (岩波文庫 黄 227-2) | |
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