完全在宅勤務になって、何日になりますやら。
仕事は進まず、気ばかり焦ります。
このまま在宅勤務が続けば、今年度の仕事は停滞し、必ずや、支障を来すでしょう。
とても5月6日に非常事態宣言が解除されるとは思えません。
しかもそれは、世界中に起こっていること。
私にはどうすることもできません。
家に閉じこもっていると、気分が悪い方へ向かってしまうので、昨日に引き続き、人けの無い住宅街をひたすら歩きました。
若い噺家の恋愛や悩みを描いた森田芳光監督の「の・ようなもの」で、噺家の志ん魚(しんとと)が、様々な悩みを抱えながら、ひたすらに町を歩き続けるシーンを思い出しました。
とにかく歩かなければしょうがないのが人生でしょうか。
一方、歩いても何も変わらない、失業中の中年男が久しぶりに帰郷するホームドラマ「歩いても 歩いても」では、もどかしいばかりの、時が止まったかのごとき一家の姿が切なく描かれます。
歩くも地獄、留まるのも地獄、ということでしょうか。
今の私は、歩きたい、という思いと、いや、歩きたくない、という欲望が交差しているように感じます。
これも一種のコロナ疲れなのでしょうね。
このもやもやした状態がいつまで続くのでしょうか。
私には、いや、誰もが、知る術とて持ちません。
とにかく今は、もやもやした不安と焦燥の中にいて、正気を保つことに心をくだかなければなりますまい。