ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

日本じゃ作れないドラマだなぁ、『Borgen』Netflix

2022-09-12 14:24:25 | 映画
『Borgen』見終わったから、も一度書く。
日本じゃ作れないドラマだよなぁ!
つくづく思うよ。

まず、政治が主題で政党が舞台って日本で見たいと思う人、少ないんじゃないか。政治?ダサって感じじゃない?特に若い人なんか見向きもしないさ。投票だって行かないほどだもの。なりたい職業ランキング、政治家、まず入りっこない。
政治はカッコ悪いもの、イケてないものの筆頭だろうからな、きっと。
ドラマ化するとしても悪徳の化身のような政治家に抗う記者とか若手企業人とかが主人公になるんだろう。
まして、政党活動なんて、ごみ溜めさながら鼻つまんで避けて通る代物だ。自民党がドラマになるか?立憲民主党が物語として語られるか?そんなものがドラマの舞台になるなんて、とてもじゃないが、及びもつかない。それが日本。
れいわ新選組はドラマの主人公になれそうだけど、それは先の話しだな。
『Borgen』が縁遠い理由、まだある。今時の政治課題がずばり主要題材になっていることだ。財政問題、環境問題、移民排斥問題、畜産問題、ソマリアへの軍派遣の問題だって出て来る。どれも、今まさに面と向かうべき重要課題だ。ドラマ内では、党内の政策課題として、あるいは対立政党との激しいやり取りとして、これらの問題が取り上げられている。
でも、日本じゃ、そんなこと真剣に考えている層なんて稀も稀、ごくごく少数派だろう。少しでも自分と距離があれば、関係ないし他人事、まして、ドラマでもかよ、いい加減してくれよ、面白くもないって、そっぽ向くに決まってる。
興味は恋愛、家庭、絆、正反対の冒険もの、それが身近で心に迫るドラマの中心なんだろ。
もろに政治討論のようなドラマに食らいついて行くような視聴者、日本じゃなかなか見つかりゃしないさ。
しかも、女性がリーダーって!あり得ねぇぇぇの一言。政党を率い、政党間の抗争をリードし、なおかつ、誠実に支持者との約束を守って行く、そんなの物語でだって、どっちらけ!ってもんだろな。政治って言ったらオッサンのもの。時代遅れのジジイの世界。
政治はつまらん、女に政治は無理、社会の課題は関係ない。
これだけそろえば、『Borgen』なんて見るはずねえさ。
で、日本はますます、世界の基準から置き去りにされることだな。
いいのかぁ、それで。
たまには、こんなお堅い?ドラマ見ながら、わぁぁぁ、日本とどんだけ違うの!ってびっくりするのも必要だと思うんだけどな。


コメント
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