里芋の芽掻きした。
子芋や孫イモの芽、って言うより茎葉を根元から切り取った。
悩んだよ、せっかく元気いっぱい育っているのに、ザバッと一掻き!ひぇ、可哀そう。そんな残酷なことしていいのか?この栽培方法、ネットじゃ出て来ないんだよ。
でも、ここらの農家じゃ半数くらいが、この芽掻きをおこなってる。郷に入っては郷に従えってことじゃあるんだが、去年まではそのまんま切り取ることなく収穫まで行って、ちょっと残念な思いをしたんだ。それも理由だ。
掘り取ってみたら、せっかく出来た子芋、孫イモの上部分が茎化しちまってて、ざっくり切り取らざるを得なかったんだ。もったいねぇぇ、ここ、早目に切ってたら上までしっかり芋になってたんじゃねえの?
それとこの繁り方だろ、お日さんも十分当たらないんじゃないかってね。
親株や最初に出た子株は、任せろ俺に、って大きな葉を広げてるしね。よっしゃ、頼むぜ、お前たちしっかり光合成して子芋、孫イモに栄養送ってやってくれ。
1株にぶっとい茎3本を残すことにしてその他に茎はすべて切り取った。痛ましい!傷口から雑菌が入るのも怖いので、切り取った茎葉で株元を覆った。
ほれ、だいぶすっきりしたじゃないか。
通りがかりに覗いて来た農家じゃ、もうとっくにこの作業済ませてた。むむっ、遅かったか?
が、まぁ、まだ収穫まで1カ月以上ある。里芋たちも迫害の痛みを乗り越えて、芋の肥大に向かってくれることを願おう。
残った親株仲間たち、途中、生育を止められた子や孫のためにも頑張るんだぞ、って、作ってる人間の身勝手のためなんだけどな。