ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ぶれない、諦めない女たちの闘い!『BORGEN』Netflix

2022-09-03 14:40:38 | 映画
久しぶりにNetflixのドラマだ。
違う、違う。見てたさずっと、たまにアマゾンプライム覗いたり、アジアンドキュメンタリーに浮気したりしたけど、ほぼ毎日、ネトフリドラマ漬けだぜ、ご安心を。って、何んのこっちゃ?
感想書くのが久しぶりってことなだけ。
良い作品に当たらなかった?う~ん、けっこう楽しんでたさ。『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』なんか、自閉症スペクトラムって、こうなんだ!なんて症状やそれを抱える人生の困難さを教えてもらえたし、法廷ものの劇づくりも見事だなぁ。何より主人公の役作りの見事さ可愛らしさ!これにゃ魅せられたぜ。
でもなぁ、同じ自閉症者を扱ったフランス映画『スペシャルズ』(アマゾンプライム)の壮絶な戦いを見たら、『ウ・ヨンウ・・』はちょっと予定調和過ぎるだろって熱が冷めてしまったけど。
で、昨今の、お楽しみナイトは、『BORGEN』、デンマークのドラマだ。野党連立内閣で少数党の党首ながら首相になった女性ビアギッテ・ニューボーの物語だ。

おっ、初の女性首相!なるほど辻元清美が興味津々で見続けてるはずだ。なんだって知ってるかって、ツイートしてたからね、飛行機の中でこれ見るって。
環境保護派、人権尊重派、多様性重視派の主人公、真っ当過ぎて、言うまでもなく少数派だ。でも、政権取れるんだからデンマークは凄い、日本じゃもはや微小派だものな、って、おっとドキュメンタリーじゃなかった。
右と左のバランスを取りつつ、議員たちの欲望や妬み、陰謀と付き合いながらも課題解決に邁進して行く。そう、ぶれない!真摯で誠実な姿勢が人気の的なのだが、政治の世界はそんな無垢な主張で乗り切れるはずはなく、時には強権を振い、時にはえげつない策も弄しつつ、一つ一つ大きな壁を乗り越えて行く。このリアリズム!そう、諦めないんだ。
今まさに旬の政策課題、ただの論客じゃないよ、首相だから、政権担当者だから、具体的にどう現実化して行くか、これは大きな魅力だなぁ。デンマークの国会のしきたりや習慣なんかも、えっ、そんななの?って驚くほど身近でフレンドリー、うわぁ、日本もこんなだったらなぁって涎垂らしつつ見ている。ただし、これが本当かどうかはわからなけど。
閣議とか官僚とのやり取りの比重が小さい辺りは、現実とはかけ離れているのかもしれないなぁ。あと、テレビメディアとの距離感も、もしこれが実際に近いなら、驚きだぜ。なんかって言うとすぐに首相がテレビ局に行っちまうんだから。そしてキャスターに対面で議論とインタビュー、日本じゃ想像さえできない構図だよ。
首相の活躍と同時並行で描写されるのが、テレビ局TV1のの報道部だ。ここにも居たぜ、ぶれない女、諦めない女が。若い女性キャスター、カトリーヌ、男社会のしがらみや邪魔建て、嫉妬やパワハラ、ものともせず、信じる報道向かって一直線だ。

勇み足、うっ?気にしない気にしないの勇気と奔放さ。いいねぇ、この颯爽と局内を闊歩する姿。
表向き、目一杯胸張って歩いていても、女の闘いは仕事場だけじゃない。そう、家庭だ、家族だ、世間の目だ。うーん、男なら当然の100%仕事没入、それが許されない苦闘日々、女として母として心も大きく揺れ動く。
ここらはきっと、大いに共感している女性たちたくさんいることだろうな。男だって、身につまされるものな。
シリーズはエピソード3に入った、俺の鑑賞では。一旦政治から距離を置いたニューボー、自党の右傾化に我慢ならず、戻って来た。いいぞ、ビアギッテ!党首の座奪還を狙うも僅差で敗北、だが、ぶれない女なんだよ、諦めない女なんだ。失意に打ちひしがれたりしないぜ、新党立ち上げだぁぁぁ!
手助けするのは、これまたぶれない、諦めないカトリーヌ!
さぁ、女の闘い、女の挑戦の第3幕の幕開けだぜぇ!
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする