ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

日本で作れない政治ドラマを作るには?

2022-09-13 13:20:09 | 世の中へ
ずばり政治を描いたデンマークドラマ『Borgen』については昨日書いた。今日はその続きだ。
日本じゃ政治や政党、女性首相を主題にドラマ作ったって見る人いないよなぁ、だって、政治ってダサいもんだって感覚が行き渡ってるからね、って内容だった。
その続きに、政治嫌悪からの脱出のヒントとして、岸本聡子杉並区長を上げようと思って、思いとどまった。そいつぁ、また一つ分の内容あるよいつか書かなくっちゃなって思ってね。
そのいつかが、早速来てしまった。
この行列、イベントや映画館の入場待ちじゃないぜ。なんと、杉並区議会を傍聴しようと訪れた人たちなんだ。
皆さんのお目当ては、岸本聡子新区長の施政方針演説を聞くことだって、おい、凄いことだと思わないか?傍聴席が足らず、80人近くの人が議場外のモニターで見守ったって、よほどの不祥事とか対立議案とかあれば別だが、区長の施政方針演説だぜ。
これほど多くの傍聴者に見つめられたら、議員たちだってシャキッとするよな。

後ろ姿に緊張感漂ってるじゃないか。
岸本聡子さんが選挙立候補を決めたのは日本に帰国したと同時、投票日のわずか2か月前だった。信じれるか?それまで準備を重ねていた市民グループの候補者募集に上手くマッチングして、そこから怒涛の市民選挙が盛り上がり、ついに現職を数十票上回って当選した。
その勢いがこの日の傍聴希望に繋がっているってことだ。
政治がダサいなんてそっぽ向く姿勢とは正反対だろ。みんなして議会での議論を楽しみに待ち受けている。
これだよ、政治=ダサい意識を吹き飛ばす鍵は。
魅力的なリーダーがいて、熱心な政治聴衆がいて、その間が議論を通した信頼でつながっている。
岸本区長の施政方針は難しいものじゃない。
「私が実現したいことは決してラディカルな大きな変革ではありません。地域経済を守り、働く人を守り、多くの区民を幸せにするための着実な取り組みを見出し、実行していくことです」(施政方針演説後のツイッターから)
中身からしたら、別にこれまでの政治家だって、口にしそうなありふれたものだ。でも、その一つ一つに繋がった顔があるということが大きいんだ。議論を戦わせ、互いに考えを深め、信頼のうちに政策をまとめて行く。取り決めた目標に向かって、選挙戦を共に全力で戦い、勝利を目指す。
そうやって全力集中の末に生まれた区長なのだ。利権で結ばれ、顔でつながるどぶ板政治家とは違う。
私が区長で、私が支持者なのだ。
そんな一体感が生まれれば、政治が詰まらないわけがない。政治や政治家がダサいわけがない。
政治を主権者、国民の手に取り戻すには、こんな新しい結びつきを各地で作り上げることしかないだろう。
岸本聡子区長はカッコいい!女性であることはここでは確かなアドバンテージだろう。これはまた、次の議論なんだけど。
コメント
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