ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

驚き!発芽率100%!!

2022-04-25 10:50:32 | 畑仕事

 種なんて播きゃ芽が出るだろ、って思ってるあんた。甘いよぉ、人間と同じさ、血統正しく、良き環境で育っても、ぐれる奴はぐれる。東大行かん奴は行かん。おっと、東大行かないのは悪くない選択か。

 野菜の種だって、最初から責任逃れで発芽率80%って袋に書いてある。それだって、最適の栽培条件しだいで、ってことだ。素人家庭菜園派がそんな高いハードル超えられるわきゃないさ。土が合わなかったり、温度が不足だったり、水やりが多過ぎたり少なすぎたり、まず、7割発芽させられりゃ、やったぜ成功じゃ!ってくらいのもんだ。恥ずかしながら、トマトの桃太郎は50パー、サターンも6割ほどで先行組から2週間以上遅れて、今頃芽を出すトンチンカンな奴もいたりする。

 ここ数年、里芋をちょっと多めに作っている。東京の知人から頼まれて、30キロが目標だ。麻布で活躍する劇団アドック、公演活動とは別に地域のコミュニティセンターでのお祭りには芋煮の振舞いで参加している。それに使う里芋だ。

 せっかく同郷・山形のよしみで注文してくれているのに、一度として期待に添えたことがない。原因は、種イモの発芽率の異常な低さ!7割出ればいいとこ、それも、出遅れのいじけ苗だったりする。いや、ほんと!その後の手立ては、何にもまして手厚く、優しく、なでなでしてるんだぜ、決して種のせいにして責任逃れなんて企んじゃいない。

 今年も依頼を受けた。コロナで2年間中止だった芋煮、今年はぜひやりたいって。ならばいい種を早めに仕込んで、と、農業資材店・トマトに出かけた。ここは自分で一つ一つ選べるから、いいのさ。

 が、なんと、里芋種はすでに熾烈な争奪戦。おひとり様1キロまでの限定販売!うっそぉぉ。せめて2キロは欲しいんだぜ、30キロ取るにゃ。なんなんだ、このお高くとまった販売方法は。それほどのものかよ!

 仕方ない、その日は1キロで我慢して、翌日さらに1キロ、やっとの思いで手に入れて来た。そう、翌日はもう残り少な、選択の余地はすでになく、残り物の中から、悪くないものを選び出してやっと1キロゲットした。

 種まきから、1カ月弱。おっ、おい、ぜ、ぜ、全部芽が出たぜぇぇぇ!

 発芽率100%だぁぁぁ!トレーに2杯、30個、やや遅れたものもあるが、正真正銘、すべての種芋が発芽した。こんなこともあるんだ。別に去年までと違う育て方したわけじゃない。気温だって大きな変化はない。なのに、この違い!

 種だな、種が良いんだ。間違いなし。

 なるほどぉ、みんなで奪い合いになるはずだぜ。わずか数日で売り切れるんだもの、販売店も、仕入れ量が限られるんだろう。どこの種苗出荷農家の種イモなんだろう。これは凄いな。種や苗関係で、ここまでの完璧に作れるなんて。あるいは、種イモ育てる農家が少なくなっているのかも知れない。そう言えば、他の店じゃ中国産とか置いてあったものな。家庭菜園に精出す人が増えたってことでもあるんだろう。

 それにしても、発芽率100%はお見事だぜ。家庭菜園向けの種苗の販売、ニッチな市場だけど、確実に成長産業なんじゃないか。

 こうなると、移植後の育ちも大いに楽しみだぜ。もう、たっぷりめんご、めんごして、今年こそ、30キロ出荷を達成してやるぞい。

 

コメント
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