ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

暖冬で出番到来!小癪な薪

2020-01-14 09:04:59 | 暮らし

 暖かいねぇ。雪、降らないねぇ。

 去年も降雪少なくて、助かったぁ!とほっくほくだったが、今年は、桁違うぜ、年寄りたちも残らず、経験ねぇなぁ、と首を傾げる異常さだ。なんせ、1月半ばの今でさえ、積雪ゼロ!だから。

 こうなると、除雪機動かさねえで済むから助かる、とか、屋根の雪下ろしもいらねえしぃぃ、なんて喜んでばかりはいられない。地球温暖化、待ったなし!こりゃグレタさんの告発に知らんぷりなんてできねえな、トランプや小泉みてえに。まっ、できるとこからボツボツと。

 この暖冬、薪事情にも変化ありだぜ。まず消費量が減ってる、って嬉しいねぇ。12月で無くなるか?と不安だった一山、未だにたっぷり残ってる。この調子だと、来月半ばくらいまでは持つんじゃないか。そこから縁の下ストックに手を付けて、うん、なんとか一冬、しのげそうだぜ。

 薪の量だけじゃない。ストーブにぶち込める薪の種類が変わった。一昨年貰って来たリンゴやラフランスの幹のぶつ切りが放り込めるようになった。果樹ってやつは、人間様のご都合で、いいように剪定してきてるから、やたら節が多く、屈曲してるんだ。これ割るなんて一苦労を突き抜けて至難の業だ。全身全霊、何度斧を振り下ろそうと、頑として妥協しない。楔を打ち込もうにも、ぐにゃぐにゃと曲がっていて力が素直に伝わらない。

 ええーい、頑固者め!知らんわ。そのまま縁の下で朽ち果てろ。と、見放した塊が幾つも転がっているんだ。こいつらの出番がついに回ってきたってことなんだ。

 割れてないからって、木は木だ、燃えないわけじゃない。ただ、癪に障るくらい火の回りが遅い。ガンガンと起こした熾きの中に放り込んでも、周りからちろちろ燃え続けるだけで、威勢よく炎を吹き出すなんてことがない。こいつらの燃焼エネルギーは期待できないのだ。当然、温度は下がる。室温も低下する。使ってられっか!おまえらなんて。で、去年、一昨年2年にわたってはめちにされてきた。

 が、この暖かさだ。とろとろ燃え、ちろちろ燃焼、いいんじゃないか?

 割った真っ当な薪だとどんなに空気孔と煙突排気口を絞っても、ばっばか燃えて、室温がんがん上昇しちまう。この暖かさ、塊薪の鈍い燃焼速度がかえって好都合だ。ゆっくりじわじわと燃えてくれ。それで丁度いい。

 ようやく日の目を見た果樹薪のごっつい塊、縁の下から引っ張り出してきた。今日ものんびり燃えてくれ。

 

コメント
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