ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

使い道あった!桜の樺

2020-01-08 09:03:49 | 暮らし

 去年春、薪屋さんに頼んだのは、ともかく量たくさんくれよ、ってこと。樹種?そんなのなんでもいい、薪の定番、ナラとかミズナラなんて贅沢言わん。太さも?うーん、これはちょい微妙。非力だからなぁ、片端持って持ち上げられないとなるとチェーンソー入れられんし、まっ、そこはほどほどに。割れにくくても?それも我慢する。楔も専用ハンマー斧もあるから。しつこくやればなんとかなる。ともかく、本数、目方、多けりゃ多いだけいい。ただし、値段は同じでね。

 長さ、2メートル超えてもいいですか?いいともいいとも!超過分はサービスってことでね。桜とか入ってもいいですか?えっ、桜?なんか割れにくそう。だいち、山に薪にするような桜の大木なんてあんのか?まっ、まぁいい。なんとかなるさ。

 で、届いた薪用丸太、うへぇー!桜、多っ!半分はあるな。残りは、なんかよく知らんが、薪としちゃ馴染みの薄い樹たちだ。桐?なんかもある。これは薪としちゃちよっとだよな。割り易いにゃ違いないが、あっという間に燃え切っちまうものな。

 桜はどうだ?けっこう太い。庭や桜堤なんかとは種類が違うんだろう、曲がったり節あったりなんてのはない。これなら刻み易いし、割るのだってさほど苦労はしないだろう。

 おお、素直に切れるし、スパンスパン割れるじゃないか。持ち重りもずしり、これなら火持ちいいぜ。やったね、儲けたね!

 ただ一つ、難点と言えば言えるのが、木の肌だ。そう、樺ってやつな。ほれ、樺細工なんかで使われてるだろ、あの皮さ。樹心からは容易に削がれるんだが、いやぁ、固い!いや、しなこい!この丈夫さあればこその樺細工なんだ!って納得。が、薪としちゃ、剥がれた樺どもは用無しの邪魔者。なんかその分、目方減って損したぁなんて、それほどの量じゃないけどな。

 最初はそこらにほったらかしたままにしていたんだが、もしかして、なんか役立つかもしれん、ともかく乾かしておこう。積み上げた薪の上に取りあえず放り上げておいた。

 これが、ここに来て、俄然、お役立ちだってことがわかったのさ。

 ストーブとか薪風呂ってやつは、最初の着火が難しい。鋸クズに灯油染み込ませた着火剤とか不要の紙なんか突っ込んでそれを火種に薪に燃え移らせていくんだが、そうは簡単じゃないのさ、薪を燃やすてのは。焚き付けってもんがいるんだよ。木っ端とかな。10月のストーブ始めからこの方、蕎麦屋さんからもらった割り箸を使ってたんだが、それがそろそろ底をついてきた。なんとかしなくっちゃ。

 で、有り余ってる樺だぜ。

 試しに、燃やしてみたら、これが、なんとも見事に火が回るんだ。こりゃいける!よしっ、次回割り箸が届くまでの中継ぎはこれだ!

 ただ、ベロっと一回り剥けてるからね、そのまま突っ込むわけにゃいかん。もったいない。貴重な焚き付け材だ、一度の使用量必要最小限にしたい。簡単にちぎれる、って思うだろ?そうはいかんのさ。いや、固いことしなこいこと!鋏とかで切るしかない。

 使うたんび切り取って、種火にくべる。おおっ、いいねぇ、燃え付きも良好、火力もたっぷりだ。これなら着火に失敗なんてこともない。ストレスなく薪暖房が楽しめる。

 よしよし。来年も、桜、どーんと来い!薪と焚き付けと一挙に手に入るぜ!

コメント
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