ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

なんとか公演できるのも、地域の皆さんのおかげです!

2018-07-08 09:50:40 | 菜の花座

 このタイトル、替え歌だからね。元歌?『兵隊さんよありがとう』、知らねえわな、戦時中昭和13年の歌だもの。「いつも学校行けるのも、兵隊さんのおかげです」って歌詞、戦意高揚のための「皇軍将士に感謝の歌」懸賞募集で佳作第1席に選ばれたものだ。ちなみに一等は『父よあなたは強かった』。昭和13年って、今回公演の『予兆 女たちの昭和序奏』の最終章の年ってこともあって、ちょっともじってみた。

 実はこのブログのタイトル、けっこう替え歌が多い。まっ、ほとんどの人は気づかないだろうけど。言葉やセリフをリズムで遊ぶのが好きなんもんでね。それはさておき。

 いつものことながら、菜の花座、ほんと、たくさんの人に支えられて公演出来ている。チケット買って観に来てくる人たちはもちろんだが、それ以前に芝居を作る段階で大変お世話になる。今回の舞台で言えば、まず、踊りの師匠の藤柳美香次さん。

 足抜け女郎が芸人へと一歩を踏み出すシーン、世話になった人達に日本舞踊を披露するのだが、その振り付けをお願いした。それも、歌に合わせてじゃなく、講談調の語りに合わせて踊って欲しい、って滅茶苦茶なこちらの要望。快く、見事に仕上げてくれた。踊り手の衣装も貸してくれるわ、当日の着付けも担当してもらえるわ、ついには、その若手をご自身の稽古場に呼んでみっちり稽古をつけてくれている。なんとねぇ、これぞほんとの至れり尽くせりってやつだ。感謝、感謝の雨あられ!

 今回の舞台、着物の早着替えが多いってことで、着付けにはもう一方お願いしている。こちらは、地域でさまざまボランティア活動で活躍しているTさん。着付け教室を開いてるってことで最適の方にお手伝いいただける。

 小道具の消えものでも地域の協力をいただけることになった。一つはツェッペリン焼き?!昭和4年ドイツの飛行船ツェッペリン伯号が飛来し大評判となったのだが、それに便乗した飛行船の形をした焼き菓子、これが売れに売れた。そんな当時の風俗を再現したくて、ツェッペリン焼き登場のシーンを作ってしまった。はてさて、ツェッペリン焼き、どうする?この難題を解決してくれたのは、なんと、老舗の御菓子屋さん!この地で手広く商いしておられる錦屋さんだ。饅頭風の焼き菓子を楕円形の飛行船風に仕上げてくれることになった。味も美味、形も面白いので、芝居で使う以上の数を作っていただき、余った分は終演後、入場者の皆様に抽選でお配りすることにした。見に来られる人、お楽しみに!

 も一つ舞台上で食べてしまうもの。それはカツサンド。これも、この時代に生み出され流行ったもの。トンカツ定食で当てた町の洋食屋さんが、その試作品を作り提供するって設定で登場する。こちらは川西町のパン屋さん、パリドール・サノさんが引き受けてくれた。先日の稽古では見本ということで、団員全員でご馳走にもなった。

 ポスターを張らせていただいた小松の商店の皆様も含め、菜の花座、なんとか公演できるのも、地域の皆さんのおかけでなんです。改めて、感謝!

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