西日本の豪雨、ずいぶん酷いようだ。死者51人、行方不明56人って、大惨事じゃないか、これ。まさか、ここまで凄まじい被害が広がるなんて思わなかった。自然災害にはかなり鈍感なんで、50年に一度の記録的豪雨が予想されます、って、気象庁の警告発表聞いても、大げさなんじゃない?なんて、斜め聞きしてた。が、いざ被害の有様目の当たりすると、な、なんじゃこりゃ!って動揺し、胸傷むもの。大変だなぁ、亡くなった人もその家族も家屋が水を被った人たちも。
それにしても、この写真!
気象庁の予報官が強張った表情で、大災害の予想を伝えていたその時刻、さらに、オームの7人一斉死刑執行の前夜、な、なんと、自民党、酒盛りしてたって!!ええーっ!?うそだろ。そんな、あり得んだろ。この喜色満面の顔、顔、顔。どう見たって、喫緊逃すべからざる集会とは見えんよな。延期、あるいは中止して、災害対策本部に詰める、これ政権担当者として常識だろ。当然の対応だろ。俺たち庶民とは違うんだから。
被災者の人たち、この写真見て、この事実知ってどう思うんだろう。怒り心頭間違いなし。完全に見捨てられたって感じるだろうな、と、思いつつ成り行きを見守っているんだが、さっぱりそんな声は漏れ聞こえてこない。いや、当然だ、報道されてないんだから。
韓国のセゥオル号事件、思い出す。事故発生から数時間、朴槿恵大統領、エステだか?行ってて、連絡が取れなかったって、あの件。自然災害と人為的事故との違いはあっても、国民が多大な危難に遭遇してる時、権力者が寄り添う気持ちがなかった、って点ではまったく同じ構造だ。
あの時、亡くなった高校生の親たちの怒りは怒髪天で、それが国民全体の怒りへと広がり、大統領糾弾へと繋がっていったよな。韓国の人たちの反応はあまりに真っ当だと思った。
なのに、こっちはどうよ。首相を囲んだ自民党議員たちの幸せいっぱいの宴会風景、SNSじゃ広がっても、マスコミはさっぱりだ。多分、被災地の人たちもほとんどこの事実知らないことだろう。当然、新聞の記者やワイドショーの担当者たちは知ってるよ。でも、やつら、忖度してやがんのさ。いや、ビビッてるって言った方がいいだろうな。
もっと嫌な予感もする。それは、被災者や庶民が事実を知っても、怒らないかもしれないって最悪の反応だ。なんせ、モリカケでも、高プロ、カジノでも、納得行かないって言いながら、嘘・強弁や強行採決へのリアクションなし!どこもかしこも、お上のご意向には逆らえません、って忖度患者ばっかり。いやいや、忖度って言葉が良くない。忖度には配慮とか気配りってプラスの意味も付きまとうからね。だから、今この国に溢れるのはおもねりって言うべきなんだ。もっと言えば媚びへつらい!
どこに行っちまっただ、鞍馬天狗!古い!弱きを助け、強きを挫く、あれは日本の良き伝統ではなかったのかい。