ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

やられたっ!今年もだぁぁぁ!!

2018-07-05 08:50:34 | 農業

 今年は絶対守り切るぞ!甘く瑞々しい果実を手に入れるぞ!カラスなんぞにやるもんか。知恵比べ、負けてたまるか。

 って意気込んで、防御策第1弾の発動日を秒読みしてたところだったんだ。まだ早いよな、まだ小さいよな。こんなのつついたって美味かないよな、いくら食い意地張ったカラスだって。

 見回りでそう思ったのが2日前。初生りの大きさはソフトボール大、しっかり葉に覆われてるし、この大きさだし、あと二三日は大丈夫。甘い見通し、見事に裏をかかれた。やられたよ、見事に隙を突かれた。

  

 今年は、対策も講じてきたんだ。草に埋もれるのも見逃しの原因か、とも思って、敷きたくはない古ビニールを全面張りして雑草が生える余地をなくしたり、早めに藁を敷き詰めたり、収穫を取り戻す算段に意欲を燃やしてきたんだ。見回りだって、2日に一度は必ず。なのにぃぃぃぃ!

 たった2日でこんなに大きくなるなんて思わなかったんだ。雨だよ、夕立の土砂降りが何日も続いてる所為だ。カラカラに乾いた中で、待ちに待った水分供給、スイカの奴もガバガバ飲み込んだんだろうな、一気にハンドボール大に水膨れしやがった。ここまで大きくなりゃ、そりゃカラスどもに目付けられるさ。

 それにしても、カラスども、お前らの浅知恵にゃほんと呆れるぜ。こんな小さな未熟果、美味いわけないだろ。色だって着いてない、甘みだって乗っちゃいない。学べよ、経験から。給料日前の財布搔っ攫ってどうする?狙うなら、実入りたっぷりのに目を着けろよ。去年だって、こんな失敗やらかしてんじゃないか、って、おっとこりゃブーメランだった。

 以前、桃園が猿の急襲を受けた時もそうだった。熟して美味くなったやつならともかく、熟するはるか前の青いうちからすべて食い散らして行きやがった。渋いもんだから、一口かじってポイ!お前らカラスと同じだぜ。

 な、頼む!悪いこたぁ言わない。熟すまで待て。どうせ横取りするなら真っ赤に実ったものにしろ。突いたら、最後の最後まで食らい尽くせるものにしろ。皮だけきれいに残して味わい尽くせ。こんな形ばかり突いて放ったらかし、ってあまりにスイカに失礼じゃないか。せっか頑張って大きく実ろうとしていた矢先に命を絶たれたスイカの無念を思い知れ。

 よしっ、スイカよ、次からは絶対に守り通してやるぞ。必ず完熟まで育て切って、真夏の涼味を満喫させてもらうぞ。それにゃ、見回りの強化と早めの防御態勢だな。田んぼの除草ばっかりに頭占領されてちゃなんねえぞ!

コメント
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