ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

芝居つくりはパネルから!

2018-07-03 14:01:02 | 菜の花座

 久しぶりのパネル作りだ。このところ、抽象舞台で勝負してきたからねぇ。いや、逃げてきたって言うべきか。きっちりと室内仕上げるなんて何年ぶりだ?

 今回は女性誌の編集室が舞台、時間は進んでも舞台設定は変わらない。3時間近い芝居を一つセットで乗り切る。きっちり部屋を仕上げにゃならん。と、なれば、壁パネルだ。周囲を囲む壁は、6尺×9尺のパネルで、正面は5枚、上下にそれぞれ3枚、計11枚の壁パネルが必要だ。これだけのパネルを準備するとなると、さすがの装置屋さんも一人では手強い。人手急募の声が掛かって、土日は全員でパネル作りとなった。

 装置置き場兼作業場としてお借りしている玉庭の旧分校校舎。その体育館が仕事場だ。パネルなんかの大物装置を作る時は、とても重宝する。なんせ、広い。多少の汚れは気にならない。と、は言っても地域の人たちが交流施設として使っている建物、持ち込んだブルーシートを敷き詰めて作業する。初日は主に以前の書き込みをはがす作業。ここは、大豆の補植に手間取って参加できず。二日目の朝から加わった。

 まずは、新聞紙貼り。新たに色を塗るために、一面に新聞紙を貼り付ける。紙に糊を塗る人、それを持ってパネルに貼り付ける人、自然と組み合わせが決まって阿吽の呼吸で作業進行。

 初体験の人も何人かいて、お見事!皺無し、とはいかないが、まっ、いいでしょ、この程度なら。照明の当て具合で誤魔化せる。屋外は35℃の炎熱地獄、屋内とは言っても暑さは相当なのもの。貼り付けるそばから乾いていく。これが辛いが助かった。午後からはさっさと色塗りに入れた。

 色塗り担当は、ローラーと刷毛の数で4人。残った人は、さて、何しようか。そうだ、踏み段にパンチを敷いてしまおう。1尺×6尺が4段、それと8寸×6尺が4枚。たまたま見つかったお蔵入りりグレーパンチを惜しげもなく裁断して糊と釘で貼り付けた。

 パネルの方も着々。腰板部分に使う段プレートも半分切って色塗り完了。

 凄い、凄い。ここまで終わらせてしまえれば、後は装置屋さんがこつこつ仕事で仕上げてくれるだろう。いやいや、もうすでにいろんなものが仕上がってる。机と椅子6セットに電話室、両開きのドアパネル。どれも昭和初期の香り漂う見事な仕上がりだ。

 下請けにすべて発注するプロ劇団に比べれば、あれこれ見劣りはする。でも、そこまで自分たちの手で作り上げてるってことに密かに胸を張ろう。お客さんもそこら辺、わかって見てくれると嬉しいんだがねぇ。手作りの良さを評価する、その視点が地域の文化を育てるこことにつながるんだが。

コメント
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