スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

東京スポーツ盃マイルグランプリ&論争の意義

2023-11-16 19:03:13 | 地方競馬
 昨晩の第30回マイルグランプリ
 ヨハンは発馬後の加速が著しく鈍く4馬身の不利。すぐに先頭に立ったスマイルウィの逃げ。アイウォールが2番手で追い3番手にアランバローズ。2馬身差でランリョウオーとデュードヴァン。2馬身差でサヨノグローリー。5馬身差でソリストサンダー。3馬身差でヨハンと,頭数のわりにはレースの序盤から縦長の隊列になりました。前半の800mは51秒2のスローペース。
 3コーナーを回るとアランバローズは一杯になって後退。内からランリョウオーが3番手に上がってさらに内をサヨノグローリー,外をソリストサンダーが追い上げてくる形。直線に入ると逃げたスマイルウィが追っていたアイウォールを引き離していきアイウォールは一杯。ランリョウオーが2番手に上がったもののスマイルウィとの差は詰まらず,楽に逃げ切ったスマイルウィの優勝。ランリョウオーが2馬身差で2着。一旦は位置取りを下げたものの直線で大外から追い込んできたデュードヴァンが1馬身差で3着。
 優勝したスマイルウィスパーキングサマーカップ以来の勝利で南関東重賞5勝目。ソリストサンダーにピーク時の能力が失せているようなので現況は力量上位。その上で楽に逃げることができましたので,当然といっていい優勝になりました。この馬は重賞でも通用する能力があると思われますので,果敢にチャレンジを続けていくことを望みます。父はエスポワールシチー
 騎乗した大井の矢野貴之騎手は報知オールスターカップ以来の南関東重賞35勝目。第28回以来の2年ぶり2度目のマイルグランプリ制覇。管理している船橋の張田京調教師は南関東重賞14勝目。マイルグランプリは初勝利。

 メンデルスゾーンMoses Mendelssohnがスピノザの哲学を好意的に評価していたという可能性はあると思います。しかし僕は,ここにもどこか消極的な側面が含まれていたかもしれないと思っています。簡単にいえば,メンデルスゾーンがスピノザの哲学を擁護する方向へとヤコービFriedrich Heinrich Jaobiが誘導したから,メンデルスゾーンはその方向でヤコービに反論するほかなくなった可能性があると僕は思いますし,実際にそうだったのではないかと僕は推測しているのです。もちろんこれは僕の見方ですから,実際にそうであったと断言することができるわけではありません。
                                        
 後に汎神論論争に加わり,ヤコービに対してスピノザの哲学を擁護する論陣を張ったゲーテJohann Wolfgang von Goetheは,間違いなくスピノザの哲学を好意的に評価していたから,ヤコービに対してスピノザを擁護したのです。ゲーテのスピノザ解釈が完全なものであったとはいいませんが,少なくともメンデルスゾーンに対してそうしたように,ヤコービがゲーテに解釈の誤りを指摘するようなことはなかったのであって,ゲーテはヤコービほどではなかったとしても,スピノザの哲学をそれほど誤らずに解釈していたのは間違いありません。ですから僕にとって汎神論論争というのが論争として意味を有するのは,ゲーテがヤコービに対して反論を始めるようになってからであって,つまりヤコービとメンデルスゾーンの論争は僕にとってはさほど意味がなく,ヤコービとゲーテとの間での論争が僕にとっては大きな意味をもつのです。したがって,ここではその論争の中身に踏み込むことはしません。メンデルスゾーンのヤコービに対する反論は,スピノザの哲学の理解にとってそれほど重要ではないというのが現時点での僕の評価だからです。いい換えれば,メンデルスゾーンのスピノザ受容に関する研究は,こうした僕の評価を覆す可能性を有するわけで,その点でも重要だということになるでしょう。
 なぜヤコービがレッシングGottfried Ephraim Lessingについて,レッシングはスピノザ主義者であるという暴露をしたのかについては,ふたつの見方ができるでしょう。ひとつはヤコービがレッシングの死後に,レッシングに対する評価を貶めようとしたということです。
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