昨年のNARグランプリは15日に発表されました。競走馬部門を振り返ります。
年度代表馬はJBCスプリントとゴールドカップを勝った浦和のブルドッグボス。昨年は大レースを勝った地方馬が2頭いました。2歳戦の勝ち馬と古馬戦の勝ち馬では後者の方が高い評価の対象となるでしょうから,順当な受賞といえそうです。部門別では4歳以上最優秀牡馬と最優秀短距離馬の2部門に選出。2017年の4歳以上最優秀牡馬と最優秀短距離馬に続いての受賞。JRAに戻りました。
2歳最優秀牡馬は平和賞と全日本2歳優駿を勝ったヴァケーション。大レースを勝ったのですから当然。
2歳最優秀牝馬は北海道重賞のフルールカップとエーデルワイス賞を勝った北海道のコーラルツッキー。これも唯一の重賞勝ち馬ですので受賞自体は順当。川崎に移籍しているので南関東のクラシックを目指すのでしょうが,本質的にはスプリンターだと思われます。
3歳最優秀牡馬は北斗盃,北海優駿,王冠賞の北海道三冠と遠征した園田の楠賞を勝った北海道のリンゾウチャネル。ヒカリオーソとかウィンターフェルといった馬の方が能力は高いかもしれませんが,三冠を制したということが評価の対象となったようです。船橋に移籍していますので,少なくとも冬シーズンは南関東で走るのでしょう。
3歳最優秀牝馬はニューイヤーカップ,桜花賞,東京プリンセス賞を勝った浦和のトーセンガーネット。この馬は昨秋からJRAに転入しました。
4歳以上最優秀牝馬は門別に遠征したノースクイーンカップ,水沢に遠征したビューチフルドリーマーカップ,クイーン賞を勝った大井のクレイジーアクセル。これも重賞の勝ち馬ですから当然の受賞。
ばんえいはこのブログでは扱っていないので割愛。最優秀ターフ馬は該当なしでした。
ダートグレード競走特別賞馬は帝王賞と東京大賞典を勝ったオメガパフューム。地方競馬場での大レースの2勝馬はこの馬だけなので,能力トップとはいえないかもしれませんが選出自体は順当でしょう。
第一部定理二一証明の末尾でスピノザがいっていることと,第一部定理二三でスピノザがいっていることの間に矛盾があるとか齟齬があるとみなすことは不可能と考えるべきでしょう。したがって,神Deusの絶対的本性から属性attributumのうちに生じることについて,それが永遠aeterunusかつ無限infinitumであるか,単に永遠であるのかは不分明であるとしても,少なくとも永遠ではあるということと,必然的にnecessarioすなわち永遠に存在する様態modiは直接無限様態であるか間接無限様態であるかのどちらかであるということは,両立すると考えなければなりません。したがってこの観点からは,個物res singularisについてそれが直接無限様態であるとか間接無限様態であるというようには解しにくいですから,個物が永遠に存在するということをスピノザは否定していることになります。よって,個物は神の絶対的本性から神の属性のうちに存在するものではないと解する必要があります。なのでこの場合には,神の絶対的本性から属性のうちに生起するものを,僕がそうしたように第一部定理一六に依拠して規定するのは誤りerrorであるということになるでしょう。
しかしそうであるなら,第一部定理二三と第二部定理八や第二部定理八系とは矛盾しないのかという疑問が生じます。とくに秋保が依拠しているのは第一部定理一六ではなく第二部定理八系の方なのですから,この疑問は重要になるでしょう。
まず,第二部定理八でいわれている神の無限な観念ideaというのは,思惟の属性Cogitationis attributumの直接無限様態のことであると僕は解します。スピノザはシュラーGeorg Hermann Schullerに,事実上はチルンハウスEhrenfried Walther von Tschirnhausに宛てた書簡六十四の中で,思惟の属性の直接無限様態は絶対に無限な知性intellectus infinitusであるといっています。ところでスピノザの哲学において知性とは,観念の集積です。よって無限知性というのは,無限に多くのinfinita観念の集積でなければなりません。それを第二部定理八でいわれている神の無限な観念と僕は等置しているのです。このように等置することに,少なくとも一定の合理性があることは理解してもらえるものと思います。よってこの定理Propositioは,存在しない個物の観念が,思惟の属性の直接無限様態である無限知性の中に包容されていると主張していることになります。
年度代表馬はJBCスプリントとゴールドカップを勝った浦和のブルドッグボス。昨年は大レースを勝った地方馬が2頭いました。2歳戦の勝ち馬と古馬戦の勝ち馬では後者の方が高い評価の対象となるでしょうから,順当な受賞といえそうです。部門別では4歳以上最優秀牡馬と最優秀短距離馬の2部門に選出。2017年の4歳以上最優秀牡馬と最優秀短距離馬に続いての受賞。JRAに戻りました。
2歳最優秀牡馬は平和賞と全日本2歳優駿を勝ったヴァケーション。大レースを勝ったのですから当然。
2歳最優秀牝馬は北海道重賞のフルールカップとエーデルワイス賞を勝った北海道のコーラルツッキー。これも唯一の重賞勝ち馬ですので受賞自体は順当。川崎に移籍しているので南関東のクラシックを目指すのでしょうが,本質的にはスプリンターだと思われます。
3歳最優秀牡馬は北斗盃,北海優駿,王冠賞の北海道三冠と遠征した園田の楠賞を勝った北海道のリンゾウチャネル。ヒカリオーソとかウィンターフェルといった馬の方が能力は高いかもしれませんが,三冠を制したということが評価の対象となったようです。船橋に移籍していますので,少なくとも冬シーズンは南関東で走るのでしょう。
3歳最優秀牝馬はニューイヤーカップ,桜花賞,東京プリンセス賞を勝った浦和のトーセンガーネット。この馬は昨秋からJRAに転入しました。
4歳以上最優秀牝馬は門別に遠征したノースクイーンカップ,水沢に遠征したビューチフルドリーマーカップ,クイーン賞を勝った大井のクレイジーアクセル。これも重賞の勝ち馬ですから当然の受賞。
ばんえいはこのブログでは扱っていないので割愛。最優秀ターフ馬は該当なしでした。
ダートグレード競走特別賞馬は帝王賞と東京大賞典を勝ったオメガパフューム。地方競馬場での大レースの2勝馬はこの馬だけなので,能力トップとはいえないかもしれませんが選出自体は順当でしょう。
第一部定理二一証明の末尾でスピノザがいっていることと,第一部定理二三でスピノザがいっていることの間に矛盾があるとか齟齬があるとみなすことは不可能と考えるべきでしょう。したがって,神Deusの絶対的本性から属性attributumのうちに生じることについて,それが永遠aeterunusかつ無限infinitumであるか,単に永遠であるのかは不分明であるとしても,少なくとも永遠ではあるということと,必然的にnecessarioすなわち永遠に存在する様態modiは直接無限様態であるか間接無限様態であるかのどちらかであるということは,両立すると考えなければなりません。したがってこの観点からは,個物res singularisについてそれが直接無限様態であるとか間接無限様態であるというようには解しにくいですから,個物が永遠に存在するということをスピノザは否定していることになります。よって,個物は神の絶対的本性から神の属性のうちに存在するものではないと解する必要があります。なのでこの場合には,神の絶対的本性から属性のうちに生起するものを,僕がそうしたように第一部定理一六に依拠して規定するのは誤りerrorであるということになるでしょう。
しかしそうであるなら,第一部定理二三と第二部定理八や第二部定理八系とは矛盾しないのかという疑問が生じます。とくに秋保が依拠しているのは第一部定理一六ではなく第二部定理八系の方なのですから,この疑問は重要になるでしょう。
まず,第二部定理八でいわれている神の無限な観念ideaというのは,思惟の属性Cogitationis attributumの直接無限様態のことであると僕は解します。スピノザはシュラーGeorg Hermann Schullerに,事実上はチルンハウスEhrenfried Walther von Tschirnhausに宛てた書簡六十四の中で,思惟の属性の直接無限様態は絶対に無限な知性intellectus infinitusであるといっています。ところでスピノザの哲学において知性とは,観念の集積です。よって無限知性というのは,無限に多くのinfinita観念の集積でなければなりません。それを第二部定理八でいわれている神の無限な観念と僕は等置しているのです。このように等置することに,少なくとも一定の合理性があることは理解してもらえるものと思います。よってこの定理Propositioは,存在しない個物の観念が,思惟の属性の直接無限様態である無限知性の中に包容されていると主張していることになります。