スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ニューイヤーカップ&証明の末尾

2020-01-15 21:52:06 | 地方競馬
 第63回ニューイヤーカップ
 グリーンロードが先手を奪い,2番手のファルコンウィングと3番手のモリデンスターの2頭が追う形。3馬身差でヒイロメープル。マンガン,チョウライリン,ピアノマンの順で続き,その後ろにマナーザマジックとユウユウグリュック。その後ろにシナノビクターで最後尾にキョウエイカラーという順で1周目の正面を通過。前半の800mは49秒5のミドルペース。
 向正面でファルコンウィングがグリーンロードに並び掛けていき,モリデンスターはやや離され,4番手にヒイロメープル。この後ろは8馬身くらい離れてマンガンとピアノマンという超縦長の隊列に。3コーナーを回るとグリーンロードがまたファルコンウィングを離していき,そこからは独走。楽に逃げ切ったグリーンロードが圧勝。直線で外から2頭目まで出されて追ってきたマンガンが2秒差で2着。グリーンロードを負かしにいったファルコンウィングが1馬身差で3着。
 優勝したグリーンロードはこれで6戦5勝とし南関東重賞初制覇。2戦目は大敗だったのですが,これはキャリア不足もあったでしょうし,まだ本来の素質を出せていなかったのかもしれません。その後は勝つたびに着差を広げていき,今日もさらに広げました。距離がどこまで保つのかとか,すんなりしたレース展開にならなくても大丈夫かなど,不安な点もあるにはあるのですが,今日のレースのラップはきわめて優秀なので,大物に育つ可能性もありそうです。3代母はミドルマーチ。母の13歳上の全姉に1994年に報知杯4歳牝馬特別とサンスポ杯4歳牝馬特別を勝ったゴールデンジャック。同じく7つ上の全兄にスターリングローズ
 騎乗した船橋の森泰斗騎手ハイセイコー記念以来の南関東重賞34勝目。第60回以来3年ぶりのニューイヤーカップ2勝目。管理している川崎の高月賢一調教師は南関東重賞5勝目。ニューイヤーカップは初勝利。

 直接無限様態が無限infinitumであることを証明する場合と,永遠aeterunusであることを証明する場合に,内容に似通っている点があることは理解できたと思います。僕の個人的な感想をいえば,思惟の属性Cogitationis attributumの絶対的本性から神の観念idea Deiが生じるという,スピノザが使用した例材は,あまりに具体的すぎます。単に神のある属性の絶対的本性からXが生じると仮定して,そのXが有限finitumであると仮定すれば不条理であり,同様にXが持続duratioのうちに存在すると仮定しても不条理になるという背理法で証明する方がよかったと思います。もっともこれは僕の個人的な感想にすぎず,僕のように抽象的な記号で証明された方が容易に理解できる人もいるでしょうが,何らかの具体的な例材を示された方が容易に理解できるという人もいるでしょうから,スピノザの証明自体が失敗しているというように僕が考えているというわけではありません。
                                   
 このような似通った面を兼ね備えているのであれば,直接無限様態が無限であるということと,直接無限様態が永遠であるということは,同時に証明することができたのではないかと僕は思っています。ですがスピノザは同時に証明せず,各々のブロックに分け,まず無限であるということを証明し,次に永遠であるということを証明しました。そしてそれらふたつのことを証明した後,末尾に次のような主旨のことをいっています。それは,神自身の絶対的本性から神のある属性の中に必然的にnecessario生起するすべてのものについて,同じことが妥当するということです。秋保はこの部分に注目し,それが個別的なものすなわち個物res singularisの永遠性aeternitasをスピノザが認めていることの根拠になると想定しているのです。ですが,この想定が正しいといえるのかどうかということについては,僕にはやや不分明なのです。他面からいえば,秋保のいっていることはその通りかもしれないけれど,疑問を呈する余地もまたあるのではないかと思えるのです。たとえ僕には十分な解決策を示すことがままならないのだとしても,疑問を指摘しておくことだけでも非常に重要であると考えますので,その内容をこれから説明していきます。
 まず,末尾でスピノザがいっていることの意味を考えます。
コメント
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