スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

千亀利賞&第二部定理一七系証明

2007-05-25 22:21:38 | 競輪
 最初にお詫びと訂正があります。昨日の前予想で,このレースに出走した内藤選手について,北日本と書きましたが,これは秋田の内藤宣彦選手と勘違いしたもの。ここに出走しているのは岡山の内藤敦選手でした。選手を間違えるなど本来はあってはならないこと。大変失礼致しました。なお,並びに関しては北日本の3番手を選択しています。
 それでは岸和田記念2日目優秀の千亀利賞(動画)の回顧。前受けは井上選手で中団が佐藤選手,後方から村上選手で周回。残り2周のホームから村上選手が上昇すると佐藤選手も合わせて上昇。バックでもつれ,村上選手が佐藤選手の後ろに入りましたが,佐藤選手が踏まずに内を開けたので開いたコースを突き,ホームの入口から前に出た村上選手の先行。一旦は連結を外した前田選手は外を追い上げて番手死守。志智選手も続きました。1コーナーから井上選手が発進。バックで前田選手がブロックにいきましたが自らバランスを崩すように落車。これに志智選手と佐藤選手が乗り上げ6人でのレースに。結局,井上選手と紫原選手で村上選手を捲りきり,落車を避けて自力で迫った岡部選手との争い。紫原選手が1着で,岡部選手が2着に届き,井上選手が3着。地元の前田選手は痛恨の失格となりました。
 今日は強い雨の上に強風というおおよそ最悪のコンディションで,先行した村上選手には辛かったでしょうし,前田選手の落車にもそれが影響したと思います。そんな中でうまく佐藤選手と村上選手に争わせた九州勢の作戦勝ちといったところでしょうか。

 第二部定理一七系のスピノザによる証明は,哲学的にはともかく生理学のような見地からみた場合にはあまり正しくないのではないかと思われますので,ここでは僕がごく単純な仕方で証明します。ごく単純な仕方というのは,僕はたとえば人間の神経の運動などについてほとんど見識を有していないからでもありますし,また,それを詳しく説明する必要があるとも考えないからです。
 まず第二部定理一七によれば,人間がある外部に物体に,その物体の本性を含むような仕方で刺激されるとき,その人間の身体の内部にある運動が生じ,その人間の精神は,その物体が現実的に存在すると知覚します。この限りで,この人間身体の内部の運動と,外部の物体が現実的に存在すると知覚するこの観念は,同一個体であるといえると思います。すなわち,これらふたつは同一の秩序にあるということになります。
 ところで,この人間身体の内部の運動について,その原因を考慮に入れずに単純にひとつの運動と考えてみれば,これはこの人間の身体の内部にのみ生じるものです。したがってこの運動は,後に外部の物体から刺激されているのではなくても,この人間の身体のうちに生じ得るといえるでしょう。そしてもしもそれが生じるならば,それとこの知覚は同一個体なのですから,この人間は,その外部の物体が現前しているのではなくても,それが現前すると知覚するということになります。
 この系は,人間が事物を思い出すということ,つまり人間精神による事物の想起がいかにして生じるのかを説明するものです。逆に考えれば,人間がある事物を想起する場合には,その人間の身体の中で,かつてその物体から刺激されたときに生じたのと同じ運動が生じているという意味になります。
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