スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

NHKマイルカップ&第四部定理三四

2007-05-06 22:09:59 | 中央競馬
 強い雨の中でのレースとなった第12回NHKマイルカップ
 マイネルレーニアが逃げ,掛かり気味のオースミダイドウとイクスキューズが先行する形。前半の800メートルは46秒2。これははっきりハイペースでしょう。その影響か直線では二転三転のレースになりました。まず道中は後方集団の一角を占めていたダノンムローがインをするすると上昇して抜け出しを図ると,先行集団につけていて,直線は馬場の中央に持ち出したローレルゲレイロと中団にいたシベリアンバードがその内から並んで伸び,ローレルゲレイロがこれを振り切ったところへ後方にいて直線の入口では一旦は最後方まで下がった2頭が急襲。大外に回ったピンクカメオがローレルゲレイロを捕えて優勝,ローレルゲレイロが2着で,馬群を縫って猛追したムラマサノヨートーがシベリアンバードを交わして3着。大波乱の結果になりました。
 優勝したピンクカメオはこれが4勝目で大レースを含め重賞は初勝利。内田博幸騎手は昨年の帝王賞以来の大レース優勝。後日紹介しますが兄も活躍馬で,この馬と同じ国枝栄厩舎に所属していました。結果的に追込み決着となり,展開面に乗じた気もしますが,牡馬相手に牝馬が勝つというのは立派。ただ,安定して活躍するというのは少し難しいのではないかと思います。
 ローレルゲレイロは横綱相撲をしての結果で,差されましたが力は発揮したと思います。重賞は2着ばかりでまだ1勝しかしていない馬ですが,どこかでチャンスは得られるでしょう。
 ピンクカメオが勝ったことを考えればイクスキューズは負け過ぎ。今日は騎手が替わっていたのですが,折合面での不安が出てしまいました。北村騎手の方がいいようです。
 その北村騎手が乗ったダイレクトキャッチは,明らかに能力を発揮していません。馬場の影響か,休養明けで体調面に問題があったかのどちらかでしょう。

 明日は大垣記念の決勝です。中四国は別れて,石橋-萩原の静岡に吉岡,永井-山口-村上の中部近畿,井上-井出-富の西国で3分戦。ここは永井選手◎と山口選手○の地元勢に絶好のチャンス。村上選手△も脚を溜められれば。あとは井上選手▲ですが,石橋選手次第では萩原選手からというのもありそうです。

 人間がほかの人間の存在を何らかの意味で排除するということが生じるとしても,それは人間に共通の本性から生じるのではありません。いい換えれば,ある人間が十全な原因となってほかの人間,あるいは自分自身の存在を排除するということは生じないのです。そこで第三部定義二に注意すれば,結局のところある人間と別の人間との間で,あるいはある人間自身のうちで,こういったことが生じるとすれば,それはその人間が受動的である場合に限定されるということが理解できると思います。僕の考えではこうした意味を含んでいるのが第四部定理三四です。
 「人間は受動という感情に捉われる限り相互に対立的でありうる」。これをきちんと(積極的に)証明するためには,人間の感情がどのように作用するかを示さないといけないのでここでは省略しますが,現に人間が相互に対立し合う,少なくとも相互に対立し合う場合があるということは僕たちがよく知っているところであり,それが,人間が能動的である場合には生じないということについてはこれでいいのではないかと思います。
 この定理三四が,次の定理三五とひとつの組合せになることはとくに説明するまでもなく明らかではないかと思います。そしてこれらふたつの定理の組合せという観点から考えても,責任という概念が,人間が受動的である場合にのみ生じる概念であって,能動的である場合には発生することのない概念であるという結論が得られるのではないかと思います。
コメント
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