スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

兵庫チャンピオンシップ&本性からの帰結

2007-05-04 23:22:25 | 地方競馬
 ゴールデンウイーク交流重賞第三弾の第8回兵庫チャンピオンシップ(動画)。フェラーリピサとサンキンカミカゼが出遅れての発走になりました。
 好枠を利して先手を奪ったのはゴールドキリシマ。これをヤマカツブライアン,コートユーフォリアが追うという,JRA勢がレースを引張る展開になりました。出遅れたフェラーリピサは後方から中団へと徐々に追い上げ,2周目の向正面に入ると外を一気に進出。ヤマカツブライアンがこれに合わせて出て,ゴールドキリシマは後退,コートユーフォリアとやはり後方から追い上げてきたユキノアラシがこれを追い掛けましたが前の2頭からは段々と離されていきました。直線入口ではフェラーリピサが早くも先頭に立ち,ここで勝負あり。直線では余裕をもって抜け出し,2着のヤマカツブライアンに3馬身の差をつけての快勝となりました。道中はフェラーリピサより後方につけ,後から大外を回って追い上げてきた地元・兵庫のエンタノメガミがさらに3馬身離れての3着に入っています。
 優勝したフェラーリピサは重賞はこれが初制覇。芝では結果が出せませんでしたがダートはこれで3戦3勝。地方の馬場も問題なくこなしましたので,ダート競馬では大物に育っていくのではないかと思います。岩田康誠騎手,白井寿昭調教師。
 このレースは結果的に先行した馬が総崩れという形になりましたので,その中で2着に残ったヤマカツブライアンもかなり立派。フェラーリピサには少なくとも現時点では及ばない感がありますが,どこかでチャンスをものにできそうです。
 逆に3着のエンタノメガミは展開に恵まれたように思いますが,牝馬ながらここでの3着は誉めてあげていいでしょう。

 明日は大垣記念2日目優秀の麋城(びじょう)賞が行われます。並びは予想ですが,伏見-有坂の北日本,新田-会田の南関東,吉田-山田の中部,村上-鈴木の近畿で,横田がどこかの3番手を回る4分戦でしょう。この並びを前提に中心は山田選手◎で,有坂選手○と伏見選手△,新田選手▲を絡めて。

 こうしたことは実は前回のテーマに設定した事物の本性の定義である第二部定義二からも明らかなのではないかと思います。なぜならこの定義のうちにすでに,事物の本性はその事物の存在を肯定するけれども,否定することはないということが含まれていると思うからです。したがって,もしもある事物の本性がその事物の存在を何らかの意味で否定するなら,あるいはその事物について本来は否定されるべきある事柄を肯定するなら,これはその事物の本性には矛盾が含まれているという意味で,単にそうした事物は存在することが不可能であるということになると思います。
 そこでいま,本性が共通である複数の個物,たとえばAとBが現実的に存在すると仮定してみます。すると,AはBと共通であると仮定されているこの本性を原因としてBの存在を何らかの意味で否定することはありません。なぜなら,もしもこの本性によってBの存在を否定するなら,同時にBと同じ本性を有するA自身の存在も否定することになり,Aが現実的に存在するという仮定に反してしまうからです。
 第四部定理三五により,人間が自身の理性に従う限り,つまり能動的である限りにおいては,すべての人間の本性は一致します。したがってこの限りにおいては,人間はだれもその本性を原因としては他人の存在を否定するということはありません。よってこの観点からは,一切の悪は生じ得ず,責任という概念もまた発生しないということになると思います。
コメント
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