スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

かしわ記念&現実的本性の一致

2007-05-02 22:19:45 | 地方競馬
 三強の争いが注目だったかしわ記念
 その三強の一角を占めるアジュディミツオーが予想通りの逃げ。前半の800メートルは48秒6とやや遅目のミドルペースとなりました。ブルーコンコルドは好位の内,サンライズバッカスはその直後と,普段よりは前よりの位置からのレース。パーソナルラッシュとディープサマーがアジュディミツオーを追っていたのですが,ブルーコンコルドが早めに進出し3コーナーでは2番手に並ぶ態勢。外からサンライズバッカスも追い上げ,直線の入口ではこの3頭が上位を占めました。しかし3頭の最も外に持ち出したサンライズバッカスには伸びがなく脱落。これに対してアジュディミツオーの内に進路を選んだブルーコンコルドがよく伸び,アジュディミツオーを交わして優勝。アジュディミツオーが2着に逃げ粘り,一旦は下がったもののまた盛り返したディープサマーが3着,サンライズバッカスはボンネビルレコードにも交わされて5着という結果でした。
 優勝したブルーコンコルドの母系はアストニシメント系。昨年の東京大賞典以来の大レース制覇でこれが5勝目。幸英明騎手,服部利之調教師もそれ以来の大レース優勝。昨年のこのレースでは,逃げたアジュディミツオーが外に張り出したために若干の不利を受けた感があり,それを生かしてインを突いたのかもしれませんが,コース取りが絶妙でした。東京大賞典は強い勝ち方でしたが,やはりこのくらいの距離の方がいいようです。
 2着のアジュディミツオーは勝ち馬には屈しましたがやはりスムーズに逃げることができれば大きく崩れることはないようです。
 今回が南関東転入初戦となった3着のディープサマーは健闘といえるでしょう。今後が少し楽しみになってきました。
 サンライズバッカスは地方コースの経験が少ない分,3頭の中では最も低く評価したのですが,今日はそのあたりを考慮しての普段より前での競馬となったと推測しますが,かえってこの馬の持ち味を殺してしまったかもしれません。

 明日は名古屋でかきつばた記念。ここはリミットレスビッド◎とメイショウバトラー○の首位争いとみます。連下は少しひねってキングスゾーン△,ロッキーアピール△,レイナワルツ△を。

 船橋では東京湾カップ。こちらは難解。一応はフジエスギャラント◎を中心に。バルバディア○とエスプリベル▲を本線に,ベルモントオメガ△,キンノライチョウ△あたりまで。

 平塚記念が決勝を迎えます。並びは小嶋-山内の中部,荒井-原の佐賀,山崎-小倉と海老根-澤田-松山の混成が2線で4分戦。最もやりやすそうな小嶋選手◎を中心に山崎選手○と小倉選手▲。荒井選手△が師匠をつけるので一発ならこのライン。

 ここで第三部定理七にもう一度注目してみます。どんなものであっても現実的に存在する限りは自己の存在に固執するというこの傾向は,事物が能動的であろうと受動的であろうと同様に妥当します。したがってどんな事物も,それが現実的に能動的であるか現実的に受動的であるかということに関係なく,いい換えれば,自分自身がその十全な原因であろうと部分的原因にすぎなかろうと,自己の存在(の維持)に有益なもの,つまり自己の本性の完全性をより大きくするもの,あるいは自身の喜びとなることを希求し,逆に自己の存在に不利益となるもの,すなわち自己の本性の完全性をより小さくするもの,あるいは自身に悲しみを与えることを忌避するということになります。
 ところで,能動的である限りは万人の認識が一致するのですから,人間は能動的である限りでは,何が自己の存在に有益であり,また何が不利益であるかということの認識も完全に一致するでしょう。したがって,現実的に存在する人間は,能動的である限りにおいては,何を希求し,また何を忌避するかということまで完全に一致するということになります。なので,ある特定の人間に対して,責任を問わなければならないようなある事態は,このことのうちからは発生してこないということになります。つまり,人間が能動的である限りにおいては,責任という概念は生じる余地がないということになると僕は思います。
コメント
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