スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

大井記念&第二部定理一二の解釈

2007-05-23 22:34:34 | 地方競馬
 ダートでは日本で最も長い距離の重賞,大井記念
 先手を奪ったのはトーセンジョウオー。前半の1000メートルが63秒0。この距離ですからハイペースになることはまずありませんが,極端に遅いというようなラップにはなりませんでした。
 3コーナー手前あたりから2番手でレースを進めていたトウケイファイヤーが接近していき,一旦ここで後続との差が広がり直線へ。逃げ粘るトーセンジョウオーの内から,好位のインでずっと手応えよく追走していたマズルブラストがあっさりと抜け出して優勝。さらにトーセンジョウオーの内からルースリンドと馬場の大外からアウスレーゼが伸びてきて,この3頭は大接戦となりましたが,写真判定の結果,ルースリンドが2着でアウスレーゼが鼻差の3着。トーセンジョウオーはさらに鼻差で4着でした。
 優勝したマズルブラストは昨年の東京記念以来,張田京[はりたたかし]騎手は昨年の平和賞以来の南関東重賞制覇。その東京記念以降はやや冴えない成績だったのですが,南関東同士で長距離となると適性面で上回り,好走できるようです。
 ルースリンドは発走がやや悪く,少し後ろ目の位置からのレース。それでもインをきっちり回ってきたのですが,トーセンジョウオーの内から抜け出そうというところで先にマズルブラストに入られてしまい万事休す。ただ,その後の伸び脚から考えれば,もっと楽に2着は取れたかもしれませんが,逆転はなかったものと思います。
 アウスレーゼはいつものように直線の末脚に賭けるレース。僅かとはいえトーセンジョウオーに先着を果たしましたので,今後の牝馬路線では引き続き注目の存在でしょう。
 トーセンジョウオーは発走後,少し押して先手を奪ったのですが,そこでもう少しでも楽に先頭に出られていれば,もっと粘れたのかもしれません。

 明日から岸和田記念です。先行型が粒揃いな分,地元の近畿勢が有利に展開しそうです。

 第二部定理一二というのは,第二部定理九系から帰結するというのが僕の考え方です。この第二部定理九系は,神のうちにあるある観念についての言及ですので,第二部定理七系の意味からして,ここでいわれている観念は,十全な観念であると考えられます。したがって,第二部定理一二はその第二部定理九系から帰結するのですから,これは人間の精神のうちにある十全な観念について言及されていると思われます。これについては僕は譲ることはできないです。
 したがって問題となるのは,このとき,人間の精神のうちにある十全な観念というのが,具体的にはどのような観念を意味するのかということなのですが,この第二部定理一七の証明の過程においては,これを,人間の身体が外部の物体と関係し合うことによって,人間の身体の中にある運動が生じているという観念(運動それ自体の観念ではありません)か,または,人間の身体が外部の物体と関係し合っているというそのこと自体の観念,そうでなければ,自分の身体と関係し合う限りでの外部の物体の観念のいずれかと解釈して先に進めます。
 以前に第二部定理九系を援用したときに弁明したように,この系の内容は保持され得る,したがって,この場合に,人間の精神のうちにある何らかの十全な観念があるということについては問題がないと思いますので,それが何かを特定できないのは不備であるとは思いますが,とくに大きな問題が発生しているというわけでもないと考えます。
コメント
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