スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

今後の海外遠征&第二種の認識

2007-04-24 21:52:36 | 海外競馬
 1日のドバイではアドマイヤムーンが見事にドバイデューティフリーを勝ち,今年の日本馬の初の海外GⅠ制覇を達成しました。今日は今後の日本馬の海外遠征の予定を紹介します。
 そのアドマイヤムーンですが,ドバイに行った日本の馬のうちこの馬だけは帰国せずにそのまま香港に入りました。29日に行われるクイーンエリザベスⅡ世カップGⅠに出走するためです。登録されているのは12頭で,これで見ますとアドマイヤムーンと,ドバイではポップロックが出走したドバイシーマクラシックを優勝した地元・香港のVengeance of Rainの2頭が有力と思われます。ここは距離がデューティフリーとシーマクラシックのちょうど中間にあたる2000メートル。昨年暮の香港カップと同じで,このときはアドマイヤムーンが僅差の2着,Vengeance of Rainが3着と,アドマイヤムーンが先着していますが,Vengeance of Rainは調子を上げているように思われるますし,やはり地元の利というのもあるでしょうから,簡単にはいかないかもしれません。
 また,昨年は日本のコスモバルクが制したシンガポール航空国際カップGⅠは,今年は5月20日。まだ先ですので予定変更はあるかもしれませんが,現時点で連覇を狙うコスモバルクとシャドウゲイト,スウィフトカレントの3頭が出走を予定。これらの馬は日本でも現時点でトップクラスとはいえないかもしれませんが,昨年と同程度の相手関係になるようであれば,いずれの馬にもチャンスがあるのではないかと思います。

 明日は浦和でしらさぎ賞。波乱含みと思いますが一応はクリムゾンルージュ◎が中心。アヤパン○とアストリッド▲を相手上位にみて,ベルモントノーヴァ△とチャームアスリープ△も。

 第四部定理三五を正しく理解するためには,『エチカ』において理性ratioというのが何を意味するかを知っておくことが不可欠です。『エチカ』において理性とは認識cognitioの一種類,あるいは一形態で,第二部定理四〇の備考二においてそれは第二種の認識cognitio secundi generisといわれています。そしてこれは人間の共通概念notiones communesによる事物の認識と等置されています。共通概念が十全な観念idea adaequataであるということは第二部定理三八証明されることによって明らかだといえます。したがって,共通概念による事物の認識というのはある十全な観念による事物の認識ということになりますから,第二部定理四〇により,人間精神mens humanaの理性による認識,つまり人間が理性によって認識する事物の観念は十全な観念であるということになります。
 ただし,ここでもひとつ注意しなければならないと僕が思うのは,理性というのもまたスピノザはある現実的な事柄と考えているであろうということです。一般に僕たちは人間には理性があるというとき,人間には潜在的なある力potentiaがあるというような意味に理解しがちですが,スピノザの考え方では,人間が理性によって事物を認識している場合には人間に理性があるといい得るけれども,そうでない場合にはそのようにいうことはできない,無意味であるということになるのではないかと考えます。
コメント
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