スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

女流王将戦&一般的な善悪

2007-04-03 22:24:05 | 将棋
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 女流王将戦挑戦者決定戦。振駒で先手になったのは清水市代女流王位で,後手の里見香奈女流初段のごきげん中飛車。これに対して清水王位が棒金から押さえこみにいくという戦型になりました。昼(昼食休憩の時間)にネットで盤面を見ると53手目の▲3四銀の局面。持ち時間が2時間ということで随分と進んでいると思いましたが,先手の右の金銀の位置や玉形,後手の僻地に追いやられた飛車など,ちょっと風変わりな局面で,どうしてこうなったのかさっぱり分かりませんでした。この時点では先手の方をもって指したいと思いましたが,たぶんそれには僕自身がよほどのことがない限り振飛車はやらないということも影響していますので,形勢自体ははっきりと先手がいいとまではいえないかもしれません。2時半頃にもう1度アクセスできたのですが,それは72手目の△7三銀の局面。ここはさすがに駒得になっていますし,何より先手の玉を攻めるには後手は明らかに駒不足ですので,はっきりと先手が優勢だと思います。実はそれでも後手玉を寄せるのは大変で,もう一山あるのではないかと予測したのですが,すぐに▲7三角成と切って▲6五桂と打ったのが,当然といえば当然なのでしょうがこれで決まっていました。以下は緩みなく寄せきって清水王位の勝ち。千葉涼子女流王将への挑戦権を獲得しました。手としては午前中の手筋にも見える42手目の△3八歩と,2時半までの間の60手目,△6六歩が逸機だったとのこと。僕の印象では清水王位というのは相手の失着を的確に咎めるのが上手で,それが2手も出てしまってはこの結果も当然といえるでしょう。
 明日は船橋でマリーンカップ。このメンバーであれば船橋のチャームアスリープ◎に期待します。強敵は同じ船橋のトーセンジョウオー○とJRAのサウンドザビーチ▲。もう1頭,船橋のクリムゾンルージュ△も。

 責任の価値というのを善悪という基準で判断するといっても,これを一般的に考えるとどうも元の木阿弥になってしまうようにも思えます。というのは,そもそも一般的な意味で善悪とは何か,あるいは悪とは何かということを考えてみると,それは結局のところ,それは法や道徳,あるいは倫理といったものに反する事柄について,それが悪であるといわれているにすぎないように僕には思われるからです。また同様に一般的には,善悪という概念はある普遍的なものと考えられているのではないかと僕は思うのですが,もしも善悪というのをそのような普遍的な概念として考えるのであれば,善悪という概念はそのような仕方でしか考えることができないのではないかと思うのです。もちろん,たとえば自然権というのは万人が著しく損なわれてはならないような権利であって,そのゆえに他者の自然権を侵害するような事柄は普遍的に悪といわれるのだ,というような主張に一理あることは僕も認めないではないですが,そもそもスピノザの哲学においては自然権というのはある概念ではなく,その自然権を有する当人がその本性の必然性からなすような行為そのものなのですから,個人の本性というものが各々において異なる以上,自然権という概念すらある普遍的な概念とはいえません。よってこの方法で考えるのはどうにもまずいのではないかと考えます。
コメント
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