スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

しらさぎ賞&第三部定義二

2007-04-25 22:40:10 | 地方競馬
 今年から3歳以上の牝馬のレースへと衣替えしたしらさぎ賞
 好発はナイススマイルワン。これを外からアストリッドとアヤパンが追い,発走後の正面では一旦は外が前に出たのですが,1コーナーのカーブで内が抜き返してナイススマイルワンの逃げ。前半の600メートルは35秒4で,やや競り合ったわりには落ち着き,ミドルペースといっていいでしょう。向正面でアヤパンが押さえきれずに上がっていき,アストリッドがナイススマイルワンを交わして先頭に。外からパフィオペディラム,内からクリムゾンルージュがこれを追いました。4コーナーではパフィオペディラムは脱落。残る3頭から直線ではアヤパンも脱落し,外に持ち出したクリムゾンルージュがアストリッドを交わして先頭に。しかし道中は後方につけていたベルモントノーヴァが内からするすると上昇,クリムゾンルージュを捕えて優勝となりました。2着にクリムゾンルージュで3着がアストリッド。
 優勝したベルモントノーヴァは昨年のトゥインクルレディー賞で2着がありましたが南関東重賞はこれが初制覇。このメンバーなら勝ってもおかしくはない力があり,また1400メートルという距離も意外と合っていたかもしれません。しかし最大の勝因は大外枠にも関わらず最内から進出させた石崎駿騎手の好騎乗といえそうです。
 クリムゾンルージュが2着,アストリッドが3着と,波乱含みと考えたわりには概ね実力馬が上位を占めるという順当な結果であったと思います。

 明日から西武園記念が始まります。ここは混戦が予想されます。

 人間の理性による事物の認識,すなわち第二種の認識によって生じる観念は十全な観念です。そこで第三部定義一に注目してみると,人間が理性に従って事物を認識する場合には,その人間の理性が,あるいはその人間の精神が,認識された事物の観念に対して十全な原因となっているということが分かります。さらに続けて第三部定義二をみてみます。
 「我々自らがその妥当な原因となっているようなある事が我々の内あるいは我々の外に起こる時,言いかえれば(前定義により)我々の本性のみによって明瞭判然と理解されうるようなある事が我々の本性から我々の内あるいは我々の外に起こる時,私は我々が働きをなす[能動]と言う。これに反して,我々が単にその部分的原因であるにすぎないようなある事が我々の内に起こりあるいは我々の本性から起こる時,私は我々が働きを受ける[受動]と言う」。
 非常に長い定義ではありますが,これで『エチカ』において,能動的であるということ,また受動的であるということがどういうことであるのかということが理解できました。今は能動的である場合の責任という概念について考察しているわけですから,この定義は重要であるということになります。
コメント
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