スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

クラウンカップ&第四部定理八証明

2007-04-11 22:49:05 | 地方競馬
 クラウンカップ。ここは逃げて良績を残している馬が多かったので先行争いがひとつの注目点だったのですが,それほど激しい競り合いにはならずにエスプリベンが先手を奪いました。イチモンジがこれを追い,外からロイヤルボスが3番手。ヒデサンジュニアは正面では頭を上げるような仕種も見せていましたが何とかなだめて4・5番手。前半の800メートルは50秒0で典型的なミドルペース。各馬が力を発揮できるペースと思うのですが,重馬場であったことを考慮すれば前に位置した馬たちに有利であったかもしれません。3コーナーを過ぎたあたりからイチモンジが後退しロイヤルボスが自然と2番手に。ヒデサンジュニアも押していったのですがここで少し離されてしまいました。直線は前2頭でのマッチレース。ゴールまで叩き合いが続きましたがエスプリベンが辛うじて振り切り優勝。ロイヤルボスが2着で,直線は立て直して伸びてきたヒデサンジュニアが3着を確保しました。全般的にレース前半での位置取りが結果に左右した感じ。その意味ではエスプリベンは好騎乗。ロイヤルボスは2キロ余計に背負ってのものですからまずまず。ヒデサンジュニアは現状では逃げた方が能力を発揮できるようですが,差す競馬を覚えてくればまた変わってくるでしょう。
 優勝したエスプリベンは南関東生え抜きの馬。これで5戦4勝で重賞は初制覇。今野忠成騎手の騎乗では4戦全勝。その今野騎手は昨年の浦和記念以来の重賞勝利になります。
 明日から武雄記念。確たる主役が不在でここは混戦になりそうです。

 準備が整いましたので第四部定理八を証明することにします。
 まず第三部定理七によれば,人間は能動的に考えられようと受動的に考えられようと,自分自身の存在の維持に固執する傾向がある,あるいはそうした本性を有することになります。このことから,あるものがある人の存在の維持に役立つなら,そのものはその人にとって有益であり,逆にあるものがある人の存在の維持を妨げるならそのものはその人にとって有害であるということになります。そこで第四部定義一と定義二に注目するなら,人間は自分にとって有益であるものを善とみなし,逆に自分にとって有益であるものの所有を妨害するようなものについてそれを悪とみなすのです。次に第三部諸感情の定義二と三に注意すると,人間は自分の存在(有)の維持に役立つものに刺激されれば(関係をもてば)喜びを感じ,逆に自分の有の維持を阻害するようなものに刺激されれば悲しみを感じます。よって人間にとって善悪とは,各々の人間が感じる喜びと悲しみの感情の観念そのものであるということになるのです。
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