スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

武雄記念&第三部定理五一証明

2007-04-17 20:17:32 | 競輪
 ぱらつく雨の中で争われた15日の武雄記念決勝(動画)。
 鈴木選手がSを取って三ツ石選手の前受け。中団に菊地選手,後方から井上選手で周回。残り2周半くらいから井上選手が早めに上昇し,残り2周のホームでは三ツ石選手を抑えました。バックから今度は菊地選手が上昇,井上選手を叩いて前に出ると,三ツ石選手が一気に巻き返し,菊地選手も踏んで先行争いかと思われましたが菊地選手のダッシュに番手の高谷選手が離れてしまったので三ツ石選手が番手に入る形に。さらに三ツ石選手はその勢いで捲りに出ましたがここは菊地選手が頑張って出させません。この争いで前の組は一杯になり,結果的に脚を溜められた斎藤選手が3コーナーから外に持ち出して捲り追い込み。これが決まって優勝。この斎藤選手を追う形になった井上選手が2着で,井上選手マークの大塚選手が中を割って3着でした。
 優勝した山形の斎藤登志信選手は競輪学校80期ですが,デビューが遅かったのですでに34歳。早くから頭角を表した選手でしたが近年は不振で,記念競輪は実に2000年の観音寺記念以来の優勝。S級とA級の2級制になり,記念競輪が1節4日間の開催となった現行制度以降は初めての記念競輪制覇です。まだ一花咲かせられる選手ではないかと思います。なお,斎藤選手は登録地を宮城に変更するとのことで,山形の斎藤選手としては今回がラストになるようです。
 地元地区を率いた井上選手より南関東と連携した三ツ石選手がより積極的なレースをしたという印象で,この動きで展開面で紛れが生じ,やや波瀾の結果になったという印象です。

 明日は大井でマイルグランプリ。ここはナイキアディライト◎とフジノウェーブ○の優勝争いで,コアレスハンター△とコアレスタイム△を含めた4頭での上位争いになりそうです。

 北京オリンピック日本応援競輪も決勝です。自力が5人もいます。並びは予想で,小林-金子の群馬,浦山-川口の東京,小橋川-三住の南関東,増田-栗原の静岡で,佐藤は単騎でしょうか。いずれにせよ佐藤選手◎の力が上。小林選手○と金子選手▲を相手に,川口選手△も絡めて。

 第三部定理五一を証明する鍵となるのは,岩波文庫版のエチカ上巻では113ページの冒頭にあたる第二部の自然学の②の公理一です。ここから,複数の物体が関係し合ってある物体が運動する場合,この運動にはそこで関係し合うすべての物体の本性が含まれるということが理解できます。したがって,ある人間AとBが同一の物体Xと関係し,AとBがそれぞれ何らかの運動をするとしても,Aの運動とBの運動では含まれる本性が異なりますから,異なった人間が同一の物体から異なった刺激を受けることができるということがまず証明されます。
 次に,運動というのは一般的に生じるのではなくて個別的に生じるのですから,Aという人間がXという物体と関係し合ってAがある運動をする場合,この運動にはAの本性とXの本性が含まれているという点では同じですが,含まれる本性の割合というのはその都度異なっている,少なくとも異なる可能性があるということになります。したがって,同一の人間が同一の物体から,異なったときに異なった刺激を受け得るということも証明されるのです。
コメント
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