analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

EL34PPmono 入力回り、シンプルに。

2019-06-29 00:04:43 | MfD‐4 (Mullard)

本日ほんの少しだけど、音量を上げてみた。

うるさい感じの歪っぽい音はなりを潜めた。

ただ、ほんの少しだが、それっぽいのが聴こえる。やはりノンNFBの音を聴いたから、あの音が頭から離れない。

ほんの少し気になる。高音のシャリシャリした奴が少しジャリって聴こえる。でももう良いか。そんな気がする

 

何故かというと、入力のCR類を外そうと思うからだ。

本来の回路は入力ピンジャック

100kΩ可変抵抗

0,47μFコンデンサー

1MΩでアースに落とす。

33kΩ

初段12AX7のグリッドへ入力

となっている。

有る時上杉佳郎設計製作アンプ集を読んでいて、この0,47μFは、入力の可変抵抗器のガリオーム防止用と有った。

そうか、何かのフィルターかと思ったが、私のは可変抵抗器を付けずに100kΩの固定抵抗にしてある。

ガリオームの心配無いじゃないか。

そうなればアースに繋いだ1MΩも33kΩも要らないじゃないか。早速外して直結。

 

あれっ、と思って本を見直した。33kΩはフィルターではなくブリーダーの抵抗だった。

 

音出し。

ふーん。なるほど。

もっと抜けるかと思ったが、そうでは無かった。単なるふつーの音。なんだけどなんか自然な音じゃないの?バックのコーラスのイメージがしやすくなった。聞き取りやすくなったからかな。

慣れてきたのか、高音のジャキジャキが無くなった。

いっこ。これは特筆。声が良い。今まではなんか作られた?曇った?不自然な感じが有ったが、凄く生っぽい。

CR類を外す前は作られた音だったんだ。ただ、全体に整理されていて、聴きやすいはのだ。外して分かった。ってか、外さないと分からなかった。

でも凄いね。あれで音づくりしちゃうんだから。

 

それと今日確信した。

最近は機器を弄ると「聴いた事が無い音が聴こえる」という経験を何度かしている。

それについては今のパワーを作り始めるころからある考えが出来ているのだ。

システムとして完成して無かったのか?というとそうでは無い。ある程度の域には達してると思う。

ではなぜ聴いた事が無い音が・・・が起きるのか。

それは周波数レンジの変化があるのでは?と考えてる。

今まで聴こえなかった・・・というのは、実はうっすら聴こえてたのだけれども、周波数特性のちょっとした変化・盛り上がりでその帯域が聴こえやすくなったのでは?そう考えるようになった。

 

ああ、どうなんだろ?なんかもう少しエネルギッシュになっても良いのでは?とも思える。カソード抵抗を大きくしてプレート電圧を下げたので、管の内部抵抗はさがってるのだと思う。

だからOPTとの相性は良い!はず?どうなの?その辺を何とか調べたいと思う。

 

とにかく良くなった。ただ、フツーの音。すごみも心地良さも無いのだけれども。

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久しぶりにしっとりと鳴らす。

2019-06-28 00:02:31 | MfD‐4 (Mullard)

発振と出力管カソード電圧のアンバランスが解決した(したと思う)ので、レコードを鳴らしてみた。

発振が真空管では無いようなので、ダメと思ったミューラードのペアを復活させた。

 

うーん。良い感じ。刺激のないしっとり感。

つややかとか柔らかいとか云うのではない。

イメージ的に、真空管のプレート。艶が無くつるんとしてないねずみ色。

左右別銘柄、なんてダメだったのね。

左右でけんかしてたのかもしれない。

チリチリ感が無くなった。

ああ、40年前にタイムスリップする。

最近ようやっと管球王国の真空管の記事でミューラードが取り上げられた。

作りはエレクトロハーモニクスと同じようだが、プレートの活性化の方法が違うとかなんとか。

私はガラス管の頂部のくぼみが他と違うと思う。ので、全くの関係なしと思ってた。

 

そういえばMATSUSHITAの管に音が似てる。記憶での比較だけど、思い出させる。ただこちらはもう少しほぐれている。あちらは初めに直立不動。それはそれでストイックで良いのだけれども。

 

こうなると無帰還アンプはどうでもよくなる。NFBの音かと思い作られた感じがしないでもなかったが、今は凄くほぐれている。むしろこの「整理された」音はNFBアンプの真骨頂、なんて考える。

整理といっても悪い意味ではなく、NFB無しの「暴力的な」に対してだ。

もちろん過大表現であることは言うまでもない。

ノスタルジック?そんな雰囲気なんだな。

NFB無しのほうは現代的、未来的?なんだな。

 

しかしNFBが有るアンプからNFBを取ると、なんであんなナローレンジな音になるんだろ?

TAP-29というのが有るが、TAP-2と基本回路は変わらない気がする。

初段がシングルかパラか、位相反転段も同じ。ULか三結かであんなに違うんかい?

私のアンプも単純にNFB無しに出来ないのかな?

ほんとは出来るのであって私のアンプ欠陥?

 

NFBと周波数特性の関係、だな。不明なのは。

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EL34PPmono また出力段アンバランス4

2019-06-27 00:01:51 | MfD‐4 (Mullard)

DS-3000で一旦鳴らしてみた。

ずいぶん細身になった。なんで?低音は過不足無く鳴っているし、高音もそこそこ伸びている。

これが正当な音?分からなくなった。

心地良くない。

楽しくない。

でも、でも中高音の解像度が上がっている?

聴いた事無い効果音が聴こえる。今更?

少し音量を上げてみた。ちょっとスリリング。

歪そうでこらえる。チリチリ言う。まだアンプが暖まってないのかもしれないし、煩いのが残っているのかもしれない。

もう少し聴こう。

 

今回結構音が変わった。なんで?ほんとはもっと弾力があり生き生き鳴ってほしい。NFBを外した時の音が目標なのである。しかし、弄ればいじるほど遠ざかっている。

 

この変化はなんだ?

一つは初段の発振防止の5pコンデンサーだ。

トラブルについてちょっと調べたが、有るにはあるらしいのだが、このタイプでは無いらしい。

もう一つは出力段の動作点が変わったこと。

カソード抵抗を大きくしてプレート電圧を下げたことにより、電流・電圧が下がった。これにより出力管の内部抵抗が下がったのではないかと考える。

勘でだが、中高音の解像度が上がったのは発振防止のコンデンサー、全体に細身になったのは動作点、そんな気がする。

今までもそんなことが有ったような・・・と曖昧な記憶なのだが。

 

合わせて周波数特性を測った。

今回は8Ω負荷でだ。合わせて6Ωで測ったものを電圧シフトして比べてみた。

紫と茶は重なっているが、8Ω負荷の周波数特性。ピンクは6Ωのもの。

違うと言えば違うが、聴いて分かるものではない。

誤差の範囲だ。

やはり皆の言う通り負荷インピーダンスで音質は違わない。のか?

結構納得。

しかし聴感とF特が合わなくなった。少し前は納得できるほど分かった気がしたのに。

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EL34PPmono また出力段アンバランス3

2019-06-26 00:02:15 | MfD‐4 (Mullard)

入力電圧を上げて行くと、出力段のカソード電圧が有るところでアンバランスになる件。

位相反転段の出力電圧が高いので歪んでないか?そう考える。

前回、例えば初段の動作点を変えると二段目三段目も各電圧が変わることが分かった。

しかし、初段の歪も今回増えてしまった。

 

これについては真空管を替えてもあまり変わらず、P-G間の発振防止の5pコンデンサーを他の銘柄に替えてみた。少し減ったが、前のように低くはならなかった。何故かよく分からない。もしかしたらメーターのレンジ読み違え?なんて気がする。

赤い矢印が位相反転段のドロップ抵抗。

緑の矢印が出力段のドロップ抵抗。

青い矢印が初段の発振防止用コンデンサー。

ピンクの矢印が出力段カソード抵抗500Ω

 

出力が上がると歪みも増えるのだが、その出方が早めにシフトするようになった。

5%歪みで20W出てたのが、18Wに下がった、というように。

12AX7や12AU7は、データシートには、確かプレート電圧が下がると歪みが増えると記憶している。

よって今回初段12AX7のプレート電圧を下げているので当然の結果と考える。

しかもその歪が大きくなる点を入力電圧の0.7V付近とすると、TAPシリーズの歪-入力曲線を調べると、似ている。

まあ、あとでこのグラフも引いてみよう。

 

出力段のドロップ抵抗は手持ちに200Ωしか無かったのでそれを付けてみた。150Ω位かな?と思ってたが、結構良いところに行った。416Vが405V位になった。

正確には違う計算だと思うが、プレート電圧をプレート電流で割ると内部抵抗が出ると思う。これを5kΩに近づけたい・・・今思ったのだが、P-Pで5kなら片方2.5kΩかもしれない・・・あぁ。

まあ、上杉氏のアンプはほとんどOPTの一次側が6.6kΩだ。これらはプレート電圧が435V程と皆高い。

5kΩを使っているTAP-2はプレート電圧が401Vになっている。それでその値に近づけるのが正解と考える。

低め、良いじゃない?

 

そして出力段カソード抵抗のアース周りを整理し、二段目のドロップ抵抗を整理して音出しをしてみた。片チャンだけだが。

テスト用のNS-10MMだが、音が飛んでくるのに気が付いた。なんだ、良くね?

しかも重厚いうより軽めの、高域が伸びてる感じだ。

LchもRchと同じ部品に交換して早速測定。

何故かこいつもカソード電圧が有るところからアンバランスになる。

その場所がRchと近い場所:入力電圧0.7V付近 なので、このアンプの限界なのかな?と思う。

すこし安心した。

そして周波数特性も測ってみた。

青が今回のRch、紫がLch、ピンクがNFB無し(8Ω)。

なんと、聴感とは逆に高域がずいぶん下がっている。

こいつはNFBかかってない時と同じか?と思い重ねてみたが、若干違う。

今回の周波数特性は負荷抵抗6Ωで、電圧を測定した。

なので周波数特性が違うのかもしれない。

ネットに質問しても、6Ωと8Ωのタップの違いは出力の違いのみ、という返答が有ったが、そんなことは無いのかもしれない。

NFBの条件に負荷抵抗(スピーカーのΩ)というのが有った。

少し心配になったのでRchも周波数特性を測ったら、大体似たようなものになった。

取り敢えず発振の症状は出てないので安心。

そして思わぬことが。

周波数測定モードで入力電圧を上げて行ったら、カソード電圧のアンバランスが無かった!

こりゃうれしい。

思うに回路にテスターを噛ませてたからか、そんなところと思う。

嬉しくほっとして、微妙な気持ち。

 

NS-10MMでは、クリアな良い音が出てた。先日聴いた、日立の中古レコード屋を思い出したノスタルジックな音ではない。

DS-3000を鳴らすのが楽しみ。

どう出るか。

あ、そうそう、出力段のグリッドリーク抵抗のリードにガラスチューブを被せた。

画像ではちらっと見える銀色の縦のリード線。

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EL34PPmono また出力段アンバランス2

2019-06-25 00:03:13 | MfD‐4 (Mullard)

朝から始めた。ドロップ抵抗の110Ωを1kΩにした。

二段目のプレート抵抗の値は100kΩなのだが、ドロップ抵抗110Ω加わるとトータルで抵抗値が変わってしまうのではないか?と考えた。

結果は惨敗。二段目のカソード電圧は変わらなかった。

 

ならば初段のドロップ抵抗を上げて、初段のプレート電圧を下げてみるか。

今までプレート電圧が高めだったのと、初段の動作点を変えて二段目の電圧が変わらないか?と考えた。

 

初段のドロップ抵抗を91kΩから・・・手持ちの抵抗が無い。3W68kΩをシリーズで2個つなぎ、138kΩとした。

結果は、二段目カソード電圧が72Vまで下がったのだが、初段プレート電圧が61Vまで下がってしまった。ちょっとやりすぎた。

ドロップ抵抗を68kΩ+33kΩで101kΩ → 68kΩ+46kΩで114kΩと換えた。

結果は初段プレート電圧71.3V・二段目カソード電圧80.3V → プレート66.8V・カソード76.5Vとなった。

カソード電圧をもう少し下げたいところだが、プレートも低くなったのでこの辺が良いところだと思う。

 

これでもう一回全体の電圧・出力・歪を測る。

出力段のプレート電圧が上がった。・・・これは下げたい。

出力はまあ、こんなところか。

歪は高いまま。スピーカー端子での歪も高いまま。

 

 

 

出力段のカソード抵抗だが、いくつか疑問がある。

 

①巻線抵抗なので、入力電圧によって抵抗が変わる?

入力電圧を0.775Vまで上げて行くと0.7Vを超えるあたりからプル側のカソード電圧が下がり、その分プッシュ側の電圧が上がる。

ちょっと考えづらい。変わるのは入力電圧によってでは無くて、入力周波数だと思う。

 

②プッシュとプルでカソード抵抗を分けると真空管のアンバランスが顕著に出る?

これはOPTの抵抗のアンバランスかもしれないので決めつけることは出来ない。

ただ、共通にするとカソード電圧の差が相殺されるので問題無いのかな?とも思うがプッシュとプルの管で出力に差が出来ると歪みが増えると思われる。

しかもスピーカー端子で18Wくらい、、入力電圧0.7Vに近付くとなる(カソード電圧の差が出る)ので、何とも言えないと思う。

しかし一般には皆カソード抵抗はプッシュとプル共通にしてる。プッシュとプルの信号電圧は相殺されるから。カソード抵抗は動作が楽なのかもしれない。

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EL34PPmono また出力段アンバランス

2019-06-24 00:05:27 | MfD‐4 (Mullard)

なんか初段の歪が上がってしまった。

まずはP-Gの発振防止の5pFのコンデンサー。

こいつって、ずいぶん小さいよな。プレートに接続するのだが、実際は次段のグリッドに接続して初段のプレートに接続するようになっている。初段プレートと二段目グリッドが導線で直結になっているから同じと考えていたのだけど、その導線が容量を持っていてコンデンサーの値に違いが出て来てる?

ということで足を短く切って初段のプレートとグリッドに直接接続した。

測定した結果、歪は変わらない。

各部の電圧を全部測り直した。

出力段カソード電圧のアンバランスが始まった。歪が5%を超える頃、入力電圧が0.7を超えそうなときにプッシュ側のカソード電圧が37V程まで上がり、プル側のカソード電圧が31V程まで下がる。アンバランスだ。

この後電源トランスが熱くなってくるので出力段カソード抵抗を470Ωから500Ωに変更した。それでもカソード電圧のアンバランスが治らないので、原因はこの抵抗では無いと思う。

真空管EL34もエレハモからミューラードに替えてみた。

カソード電圧は変わらない。動く。

なると、出力段では無いのかな?

位相反転段のバランスが狂ってる?

位相反転段の真空管12AU7もJJからエレハモに替えた。

これでも変わらない。

前から気になってた位相反転段のカソード抵抗。これを巻線抵抗にしているが、酸化金属皮膜抵抗にしてみた。

これについても全く変わらない。

巻線抵抗はインダクタンスを持っていて、誘導電流が流れるとかなんとか。参考にLCメーターでインダクタンスを測ってみたが、全く出ない。

 

過去の測定結果をつらつら見てた。寝る前に思い付いた。

位相反転段のカソード電圧が高いのは、ドロップ抵抗を1kΩから100Ωに換えた頃からじゃないか?

もしかしてそのドロップ抵抗で負荷抵抗値が変わってしまわないか?

でも抵抗値が上がるときは出力が上がるはずだから、逆かな?

 

今日はここまでにした。

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EL34PPmono NFBに手を漬ける7 測定してみる

2019-06-23 00:05:17 | MfD‐4 (Mullard)

初段の発振防止のコンデンサー5pFを外した音を聴いてみる。

余り大きい音を出せないが、そこそこの音量を上げる。

あれ?なんかおかしい。Rchが小さい。

うーん、やっぱだめなのか?

色々測ってみるか。

 

まずは周波数特性。

高域はあまり変わらないが、低域は減衰してる。といってもこれが通常で、コンデンサーを外す前が良すぎだったのかもしれない。

各段の交流電圧を測ってみた。入力は1kHzとした。

 

初段のプレート電圧。これは次段の入力に繋がってるので、信号電流が流れてると思われる。

出力が12.3Vと2V程上がった。これは発振防止のコンデンサーがNFBの働きが有るのでNFBが無くなったから出力が上がったのだ。

そして分からないのがオーディオ測定器UA-3SでACVを測定すると電圧が出るのに、DMMで測定すると電圧が出ない。周波数も測ってみたが、0Hzとなった。これは今のところ無視するしかない。

歪は15.6%とどーんと上がってしまった。

 

二段目のプレート電圧は、少し上がったが、そんなに問題ではないと思う。

歪はこれも17~18%とどーんと上がった。

 

そしてスピーカー端子では出力が16Wと下がり、歪は9.7%と倍以上になった。

こりゃだめだ。5p戻そう。

 

上杉氏のアンプ集2を見直した。

初段の発振防止は、10kHzの方形波が少し落ち着くのだそう。これからすると、私のアンプはほかに問題があるのか?

 

出力管のドライブ電圧は、カソード電圧の1/√2なのだそう。

これからすると、私のアンプは電圧が高すぎ。やはり二段目のカソード電圧を考えよう。

 

と、なにか、他にも問題がありそう。

そうすると、TAP-2型は補正補正でどうなん?私の主義にそぐわない?

なんて思ってたら,

上杉氏の真空管アンプ設計製作2からNON NFBアンプが出てきた。これは気になる。

 

今思ったのだが、出力段のカソードパスコンを付けないとなにかNFBに影響するのでは?なんて思えてきた。

一旦付けて測定してみるか?

勉強になるのだが、さすがにこう不調が続くと少し不安になる。

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EL34PPmono NFBに手を漬ける6 カソード電圧が変?

2019-06-22 00:01:43 | MfD‐4 (Mullard)

音量を上げると歪っぽく聴こえる。こうなるともう聴く気にならない。

一つ気になること、二段目位相反転段の12AU7のカソード電圧が高い事。確か設計70Vのところ83Vくらい出てたのではないか?それに依り増幅しすぎで歪んでないか?

これについて仮定を立てる。カソード抵抗は間違ってることは無いが、もしかして上杉さんの間違いではないか?

これを捨てきれない。抵抗を変えようと思う。その前に確認のために電圧を測ってみよう。

Rchから電圧測定。奇跡は起きず、カソードは83Vほど。

そういや二段目の入力はAC10V程だったな。これが来てればもしかしたら二段目の増幅が行われてカソード電圧も上がるか。

測ってみると3V程を行ったり来たり・・・

何じゃこりゃ、発振じゃないか?

こいつは前にやったことが役に立つか?

入力に0.47μFのコンデンサが付いている。こいつはどっかから信号拾ってないか?すぐ隣のデカップリングコンデンサーを疑った。マイナス側のリードが0.47μFのコンデンサと触っている。これのアース側を電源のデカップリングコンデンサーのアースと繋いだ。

電圧測定すると、少し電圧が上がってゆらゆらしてる。今度はアースを二段目のカソードのアース側に繋いだ。

余計電圧が上がってゆらゆら。こりゃだめだ。

初段は12AX7で、高μ管だ。こいつは発振の可能性が高いという。しかしこいつは動作点が低く発振は無いと考えてた。しかもプレートから5pFのコンデンサーで発振防止してるじゃないか。

この発振防止のコンデンサーを疑った。容量を測ると3pF。まあ、一応有るか。絶縁も大丈夫。

なら外してみよう。これってPFBに似てるんだよね。

画像の矢印のリードがそのコンデンサーのもの。

測定すると二段目のグリッドのAC電圧は数ミリボルトで収まった。

やった。

今までの発振対策:OPTの一次と二次の配線入れ替えたり、アース配線を替えたりカップリングコンデンサーの配置換えたり はもしかしてこれだったのかな?

まあ、良い。

Lchも同じく測定してみたがこちらは問題無い。

が、NFBで周波数特性が変わることが分かったので此方もコンデンサー外した。

念のため、外したことによって発振したらバカなんで、測定。

問題無い。ほっとした。

 

簡易的にだが、ARで音出しをしてみた。

気のせいか、中音がクリアになった。低音の量感がもっと多かったように思うが全体にフラットになった。音量は上げられないが、良い感じかも?

音量上げて試聴はお預け。

いいねぇ~。

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EL34PPmono NFBに手を漬ける5 計算

2019-06-21 00:04:35 | MfD‐4 (Mullard)

工作・設計・原理のあるHPより、NFBの検討をしてみた。

抵抗を33kΩにしたときどのくらいのNFBが掛かっているのか?

試算すると2.7dBとなった。ちと低すぎねか?

 

22kΩの時、NFBの電流を測ったら0.83mA。

30kΩにしたら0.728mA。あまり変わらないんだな。

76.7kΩにしたら0.002mAほとんどゼロだ。

比率で言ったら30kΩでは12dBくらいでもよさそうなもんだ。

それが2.7dBとは低すぎる。

まあ、この計算方法にも問題がある。8Ω端子からNFBを掛けてるので、実機が16Ωから掛けてるのと違う。

電流値が一定として、16Ωにスピーカーを繋いだとして計算している。

しかも実機は6Ωだ。

 

試しに原機のTAP-2の定数で試算したら出力が1177Wとなった。何かおかしい。

 

今まで見当もつかなかったスピーカー端子ってどのくらいの電流電圧がかかってるの?が分かった。

 

本来NFBって出力からどのくらいの電圧・電流を戻すの?という疑問から始まったのだが、計算はデシベル・増幅度から数学の算出法を使って導き出している。

この辺はもう少し検討だな。

 

最近知ったのだが、故上杉氏は、NFB量を14dBで一貫してたそうだ。長年の経験からこの値になったのだと。

確かに彼の試聴記は「なるほどな」と思うところがある。

ただ、もう少し絞っても良いんじゃね?なんて思う。

音が死ぬ。

確かに周波数特性なんかもその方が良い。しかし、音が・・・。

まあ、私のアンプの組み方の問題なんだろうけど。

エラいアンプに挑戦してしまったんだな。

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EL34PPmono NFBに手を漬ける4 試聴

2019-06-20 00:05:02 | MfD‐4 (Mullard)

NS-10MMで少し鳴らしてからDS-3000に替えた。一緒にスピーカーケーブルの端末がほぐれたのでハンダを少し多めに付けて修正してみた。

これだよ。この中音。濁りが無い感じ。低音も弾力がある。これは期待が持てる。ただ、高音は少し減衰が速そうだ。まだアンプが暖まってない。もう少し繊細になってくれれば良いが。

もしかしたら中低音の分解能が上がってるかもしれない。聴きなれてないCDだったのであまり自信が無いが、NS-10MMでも聴きなれない中低音が聴けた。小さいウーファーなので反応が良いのか、ピークが目立ったかな?なんて思ったが、DS-3000でも鳴った。あとで聴きなれたレコード掛けてみよう。

家人が居るので大音量はお預けだが、多分行けるのではないか?もしかしたらNFB抵抗は30kΩでも良かったかもしれない。もしくはもう少し小さくても・・・

 

良い感じじゃないですか。

 

ちとNFBを調べてて、周波数特性は-3dBの時の周波数を特性とするとのこと。それより、上は27kHzくらいまで伸びてる。20kHzでも-1.7dBくらいだ。低域も15Hzくらいまでは伸びているが、正確ではない。まあ、F特的には合格だ。

 

 

音量を上げて聴いてみた。

もうたまらん。

中音が飛んでくる。生き生きしてる。

NFBが多い時は「気を付け」したような鳴り方。

今は一音一音が勝手に動き回る。

断然こちらが良い。

高音の伸びは気にならない。問題ない。時間経って思い出しても大丈夫。いいバランスだ。

しかし、しかしだ。少し中高音にきつい感じが残る惜しい。

最初は気にならなかったのだが、気づくと結構気になる。

どうしたものか。もう少し考えよう。

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EL34PPmono NFBに手を漬ける3 テスト

2019-06-19 00:09:01 | MfD‐4 (Mullard)

Lchも抵抗を22kΩから33kΩに交換して、音出しをしてみた。

Rchは測定し、異常は無い事が分かっているが念のため、ヤマハのNS-10MMを繋いだ。

特に問題ない。良さそうだ。

あとでDS-3000を鳴らしてみよう。今日はもう遅い。

思いだした。もう30年近いか、日立のパチンコ屋のはす向かいに中古のレコード屋が有り、結構行った。一階の奥角にレジが有ってそこにおじさんがいつも座ってた。その頭の後ろに小さいスピーカーがあって、良い音で鳴っていた。多分フォステクスの小さいフルレンジ。後で知ったがアンプはマツキンの75Wのアンプか、そのレプリカだ。

ヤマハのスピーカーがその時の音を思い出させた。欲張っちゃダメなんだ。声の周りだけ出れば良い。そうすると何とも言われぬ小さいフィールドが出来る。もっと安いアンプでこれが出来ないものか、などと考えるが、日立のレコード屋も良いアンプ当てがったんだな。

EL34PPstereoはSW用で、これ以上弄る気がしないんだよな。良くは無いんだが、酸化金属皮膜抵抗で組んだアンプはこんな音、と残しておきたい。

なんでもう一基アンプ組むか?

ウルトラリニアって、特性表が無いから得体が知れないんだよな。この中低音が欲しくて組んだんだけど、もう一基組む気にはなれない。

次は三結PPだと思う。五極管って、調べれば調べるほど欠陥が有って、それをいかに対策するか、が設計の要点のような気がしてならない。今回調べて見て、そんな気がした。だからみんな三極管や古典管に行くんだな。

そんな気がした。

 

それらは今回リサジュ波形を見てみたり、NFB無しの周波数特性を見たりして思ったんだよな。

意外にめちゃくちゃな内容で、それを何とかまとめたって感じがした。

こんなに不安定なものだったんだ。

で、三極管アンプに行く、のは分かるのだが、なぜマンラツやマツキントツシユは多極管を使ったのか?

なぜ市販メーカーは三極管のアンプを販売しないのか?

・・・トランジスタアンプが廃れたのに似てる?廃れてないか。

 

なかなか勉強になった。

DS-3000でどうなるか。

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EL34PPmono NFBに手を漬ける2 電圧測定

2019-06-18 00:01:21 | MfD‐4 (Mullard)

今の問題は、音量を上げるとうるさく聴こえる。

NFB無しの音が忘れられない。

しかしあれは高域が下がりすぎ。

なのでNFBを減らしてみよう。あわせてどんな動作をしているのか測ってみよう。

上から、まず現状をもう一度測定。基準0.775Vで1kHzと100Hzで測定。

NFBの抵抗に54.7kΩを追加して76.7kΩにし、測定。ゲインが上がったので基準0.775Vでは高すぎ、0.078V にして出力1Wとした。

周波数特性がNFB無しと変わらなかったので、30kΩとした。入力0.775Vとすると23.7Wまで上がったが、歪も11%になった。

比較の基準を歪3%とし、入力を調整してNFB抵抗を30kΩと33kΩで測定した。

以上からNFBを下げると同じ歪で出力が0.数W下がる。思ったより小さい値だ。

 

NFBの動作が分からない。電圧比でのdBらしいが、初段カソード電圧0.1Vに、OPT16Ω端子から数Vを何ボルトに落として初段カソードに繋ぐのか?

電流は計測したので分かる。数μAがOPTから初段カソードに入る。でも入力に入れるのだったらなんでグリッドで無いの?

全く分からないものが、分からない部分が分かってきた。

実際のNFBってどうやるかって、文献には出てないんだよな。原理ばっかりなんだな。

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EL34PPmono NFBに手を漬ける 抵抗変更・周波数測定

2019-06-17 00:01:21 | MfD‐4 (Mullard)

NFBの理屈が分からないので、まずはカットトライでやってみる。

まずは前回試した22kΩに54.7kΩを足して76.7kΩとした場合。(画像忘れた)

電流は約1/400とかなり小さくなってしまった。これで周波数特性を測るとNFB無しとあまり変わらなかった。比較するのに基準が無いのだが、とりあえずNFB22kΩの時の電流値は0.83mA。76.7kΩでは0.002mAとなった。0mAのほとんど誤差の範囲と思う。

グラフのピンクはNFB無し。茶色はNFB22kΩ。青が今回の76,7kΩ。

 

やり過ぎなので54.7kΩにしてみた。

20kHzで少し上がっただけでほとんど変わらなかった。NFB電流値は周波数特性が良くないので未測定。ピンクと茶色は変えてない。

 

では30kΩにしてみた。

22kΩと無しのちょうど真ん中に来た。これで聴いてみよう。と正式に抵抗取り付けようとしたら足が短くて届かない。手持ちを探したら33kΩというのが有ったのでそれにした。周波数特性も30kΩとほとんど変わらない。電流値は0.726mA。もっと低いかと思ってたが、さほど下がってない。

 

ちなみにこちらは33kΩの時の周波数特性。高域がほんの少し上がっている。F特よりなるべくNFBを少なくしてNFB無しの音に近づけるのが今回の目的なので、33kΩで行くことにした。

 

 

 

これで行く。

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オシロスコープで波形を読んでみた2

2019-06-16 00:09:11 | 測定関係

今回は発振器周波数を変えてリサジュー波形を見てみる。

円形になるのは90°。これと270°。270°、これは発振に繋がる。

この90℃と270°の区別がつかないこれを調べなきゃなー。

それからオシロ用の同じプローブを入手しないといけないな。

 

15Hz、、14.48kHz、16kHz、65.6kHz。

こんなにあんの?低い周波数からぐワングワンひねってるのね。

501Hzは参考に0°を撮ってみた。

 

 

ちょっぴりショック。

多極管って、結構問題児なのね。

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オシロスコープで波形を読んでみた

2019-06-15 00:02:24 | 測定関係

最初、UA-3Sとオシロを直接繋ぎ、まずは200kHz、100kHzのサイン波を見る。いわば測定前の確認の作業。

ただし、オシロ用のプローブは一本しかないのでオーディオ測定器用のワニ口ケーブルを使った。

レンジが10倍ほど違うが、同じ波形を映すと同じ形になるので同等品と考える。

が、もしかしたら1kHZのみで、他の周波数は合わないのかな?

 

ゼロ付近の線がズレている。なんか変?

でもプローブを繋いだら収まったようだ。

 

ではアンプを繋いでみる。出力は1W。15Hzから200kHzまで上げて行ったが、波形に異常は見えない。きれいなもんじゃないか。なんか拍子ぬけ。全く問題ない。面白くはない。

 

1kHzのサイン波。2kHz。7kHzと上げて行く。

 

 

拍子抜けなので、リサジュー波形を見てみる。

上の図は0°?そんなわけあるか?

真ん中はサイン波を入力と出力で比べてみると、ズレてない?

下はTAP-2typeのNFBを外してみたら少しずれた。が、良く分からない。

 

合わせて方形波を入力と出力で比べてみた。立ち上がりのオーバーシュート?なのだが入力も出てる。

 

まず、これらから見ると位相は思ったほどズレてない。なんでだ?

真空管で3回、二段目と三段目のカップリングコンデンサーで1回、計4回位相が回ってる?

そうなの?なんか違うみたい。

 

これらから全く問題ない。後は1kHzではなく他の周波数で波形を見てみるか。

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