EDさんからいつもコメントをいただいているが、今回のことは単にコメントで返すのが大変になると思い記事として挙げさせていただく。
厳密なA級PPではOPTの一次側中点(B点)には交流電流が流れません。
ユニットの中点に信号が流れない、というのは「そういうもんかなぁ」といまいち確信が持てませんでした。
それで測定したのです。
というのは、確かシングルの場合、信号は真空管のプレートからOPTに行って、OPTのB点から電源に行って、デカップコンのアースから真空管のカソードへ戻る、と考えてました。
まあこれはシングルの場合なので、当然PPだとまた違いますね。
それから片方のユニットのグリッドに入った信号がどう流れるかを考えるとこれも今の私には理解しがたいのです。
この辺はこれからも理解するようにしていこうと考えてます。
差動プリの動作確認 その2 - analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/19/030db74ab338a912192f647ee069ac6e.jpg)
当時の記事、っと言っても去年の八月のだが、「手探りだったなぁ」感が否めない・・・
真空管2ユニットのバランスが崩れて厳密でないA級PP動作をしているということになります。
今回は音出ししない、測定が目的だったのであえてばらつきのある真空管を使ってます。
測定すると、直流電流値はばらついてても交流電流は結構合ってる、とか有った記憶が有ります。
gmなども交流と直流があるのか?などと妄想してます。
真空管は落ち着いたら程度のいい管に替えます。
また厳密なA級PP動作を~~~PP10kΩのOPT一次は5kΩ+5kΩになります。
いま、1/16に頂いたコメントを見直したのですが、誤解をしてたようです。
この時の5kというのはOPTの P1~B~P2間 のことと思ってまして、私の電流電圧測定というのはB~P1での測定なので2.5kと判断してました。
それが先日の測定で4kちょっととなったので「あれ?」っと思ったのです。
パワーのIPTの巻線比が少し小さいかもしれないと思ってますので、そうすると5kより少し小さいのか?とも考えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/a5/44ce0265d809a7ffc87a821a6ac0ce90.jpg)
100k(一番上の欄、可変抵抗器の抵抗値)のグリッド抵抗で、一次1Vの時二次側5.75V。
割と定格に近い、巻線比はいいとこ行ってますね。
トランスの変圧比は~~~負荷抵抗や真空管の内部抵抗によって変わるものではありません。電圧値が変圧比より低くなるのは、出力電圧が出力インピーダンスと負荷インピーダンスで分圧されるためです。
これってもしかして前に考えたことか?なんて思ってます。
下記事の最後部。
トランスアンプのまとめ - analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/74/8c6374e701b197cf27075b00dc606fa7.jpg)
この片方(上側)の600Ωが出力インピーダンスで、伝送ラインのインピーダンス。
もう一個の600Ω(下側)が負荷インピーダンス。
出力インピーダンスは今まで無視してきたので今回考えてみると・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/5a/1c3195a811c1f44481e6e58b795832bc.jpg)
今回のパワーは、IPT一次側は、600:20kの二次側センターはアースに落ちてるので600:5k+5kとなり、負荷抵抗(=Rg5.1k+5.1k)より一次側はほぼ600Ωとなる。
プリの出力インピーダンスは、真空管の内部抵抗を3kとすると、二本直列で6k。
一次側はセンターが交流的にアースに落ちるが流れないので一次側インピーダンス比は600÷10kで0.06倍。
rp 6k×インピーダンス比0.06で360Ω。
この360Ω(出力インピーダンス)と600Ω(パワーの一次側インピーダンス=負荷インピーダンス)の合成抵抗が伝送ラインのインピーダンス・・・?
っとすると先日測定した電流電圧よりの伝送ラインインピーダンス415Ωもまぁ納得できる。
以降は妄想の類です。
今まではプリの出力インピーダンスは考えてなかった。
NFBを掛けてたとき、妙に低いな、と思ったことが有ったがその時に入れるのをやめた。
伝送ラインがちょうど600Ωの時が有って計算の辻褄が合ったので出力インピーダンスは考えなくて良い、と思ってしまったのかもしれない。
たまたま出力インピーダンスが600Ωだったのだと思う。
まあ、結局はプリのOPT一次側:負荷インピーダンスが合ってれば、伝送ラインはそう神経質にならなくてもいいのかな?
それでも伝送ラインを600Ωにするには
プリの真空管のrpを5kまで上げる。
のは現実的ではないから、出力に抵抗を付けてインピーダンスを合わせてる(合わせてた:ラジ技誌ライター那須氏)
電気的には何を繋がれるかわからないので合わせてたほうが良いが、音的にはちょっと・・・。
後で確認してみよう。
20230225