analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

EL34PPmono 低音が出ない7

2017-05-30 22:16:15 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

EL34PPmonoの入力トランスを600:600のTF-3にしたら低音が出た。

ちと考えた。ラジ技誌は、こんな周波数特性の悪いトランスを使うか?なんかおかしい。

 

 

長真弓著 「真空管アンプ設計自由自在」を読み直した。位相反転のトランスについてがパワーアンプの設計のところに有った。

昇圧比のあるトランス二次側には抵抗を抱かせたほうが周波数特性のあばれが落ち着く。

そういえば千葉のアンプ屋さんも同じことを言っていた。

「どのくらいの抵抗値なんですかね?」と尋ねたら「巻線と同じくらい」と教えてくれた。

その時はEL34PPmonoの入力トランスはTF-3であったので、トランス二次側に300Ωを2本つないだ。

しばらくして「試しに」と外した。そうしたら音が大きくなって生き生きしたように聞こえた。

 

 

もう一度回路図をにらんだ。

よーく見るとラジ技の回路はトランス二次側に22kΩであり、これがトランスに抱かす抵抗で、82kΩはグリッドリーク抵抗、なのではないか・・・。

もう一度ラジ技誌の本機の画像をにらんだ。睨んだ。ニランダ。

 

なんだ?おかしい。回路図には無いが、6SL7にコンデンサがある。これはもしかしてカソードパスコンではないか。

 :カソードパスコンを付けるのは、電流帰還をかけない為 らしい。これは意味不明だが、このコンデンサを外すと音量が小さくなる。これは以前経験した。

だがしかし、一昨日TF-3にしたときはカソードパスコンも含めvalves worldさんの回路を復元した。その時はカソードパスコンも付けている。

ということは、このコンデンサがカギではないかということでA-8713の入力トランスに抱かした82kΩの抵抗を6SL7のグリッドに近付け、カソードパスコンを追加した。とりあえず100μFだ。

視聴、やった。やったー。やったぁぁぁーーー。

まあ、十分ではないが、低音が増えた。stereo程ではないが、低音が戻った。カソードパスコンには周波数特性も変えるのか?それとも時定数?

十分でないと思うのは中高音が伸びてるからその代償と考える。できればもう少しほしいが、とりあえず納得しよう。

 

何故かは分からないが、ラジ技誌の回路図は省略されてる様だ。そんなののために5年ほども変な音を聞かされてたのだ。

 

今までOPTが原因と思ってたが、あれは勘違いだった。おかげでタムラのF-5006なんて高価いものを買ってしまった(後悔はしてないが)。

一度は諦めかけたが、どうれ、このアンプ組み直して仕上げるか。

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EL34PPmono 低音が出ない6

2017-05-29 02:04:30 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

一個だけ残ったTF-3、これをEL34PPmonoに付けてみる。久しぶり。

低音「ズゥーン」出る。でるわ。やっぱり入力トランスか。

 

 

どうしよう。TF-3でまとめるか。A-8713で追い込むか。おいおい、TF-3は一個しかないだろ。1:1のトランス探すか。

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EL34PPmono 低音が出ない5

2017-05-27 08:05:40 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

サウンドパーツのHPを見てて、デカップリングコンデンサとOPTの抵抗で低域時定数が決まると。

今の低域時定数=159×(C+R)=159×(47μF+0.1MΩ)=33.8Hz

そこでデカップリングコンデンサの容量を倍にした。そして低域時定数=159×(C+R)=159×(94μF+0.1MΩ)=16.9Hz

これでどうだ。

 

 

…低域は変わらない。

 

やっぱり、入力トランスなのかなぁ~。

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TF-3というトランス

2017-05-26 22:45:57 | トランス

タムラのTF-3というトランスが有る。インプットトランスで600Ω:600Ω。当初EL34PPmonoに使っていた。その後A-8713に交換したわけだが、その時に外したのが有る。取付け・取外しを繰り返すとねじ端子が馬鹿になり。端子の棒の取り付けが外れた。

使えなくなったので中身を取り出してみようとしたが失敗。

まず、蓋をはがそうとしたが思いの外強力だった。何とかはがして中身を出そうとしたがうまく行かなかった。なんか乳白色のゲルみたいのが充填してあり、その周りは赤茶のゴムのようなものでシールド?ゲルをとかそうとケースにはんだごてをしばらくおっつけていたが全然溶けない。無理にペンチで引っ張り出そうとしたらコアの板が一枚ずるり。あ~あもうやめた。一個は廃棄だ。

ネットで調べたらこのTF-3、一対一のトランスでは優秀らしい。もう一個は見つからないかも。でも入力トランスはA-8713のように増幅を持たせたものを使うのがよろしいのかと思う。

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OPTの音その4

2017-05-25 21:07:20 | パワーアンプ

L34PPstereoにBW-5k-PPを繋いだシステムでアナログを聴いてみた。TD-521と103FLとMC千とHEQ-LCRだ。

うちではDL103FLは線の細い感じになってしまうが、このアンプではバランスが取れる。中音は妙な神経質さは無いが切れ込みは残る。低音は思ったほどは太くならない。

が、である。よくよく聴きこむと「普通」の音だ。ヴァイオリンの粗さも撫でてしまう。出る音は出てるが、録音の良くないと思われるLPはそれなりだ。

最初音出しの時は「おっ」と思ったが、それだけだ。ちょっと残念。

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12AY7

2017-05-25 03:23:17 | 真空管

EL34PPstereoのアンプには初段に12AY7を使っている。実は昨日このアンプに火入れした時、左cHから「ジー」という音が出た。「ありゃりゃ、配線間違ったか?」と思って見てみると、初段の12AY7のヒーターが点いてない。あーあ、終わったか、と思い手持ちと入れ替えた。

今まで使ってたのはSYLVANIAの物で、たしかAKBの太平洋で買った。いや違う、どっかの倉庫市だったかな。これは2代目だったと思うのだが、10年くらいは使ってるかも。

これをエレハモに替えた。音は分からないがこの真空管、他より少し大きくずんぐり、結構気に入っている。

そして昨日の続きでEL34PPstereoを聴いている。普通の音。でも低音の末広がりの音が心地よい。真夜中だがちょっと音量を上げてみる。幸い外は雨。どーんと広がった。中音普通だがていおんが心地よい。このアンプは秋一郎(ペンネーム)という人の設計だが、数あるEL34アンプで雑誌に発表となると、なんか面白みがないと・・・と考え低域バランスのアンプを考えたのではないか?それには12AY7がマッチだったのでは?なんて想像してみる。

シャーシも弱いしジャングル配線だし、リファレンスアンプとして組み直すか。

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OPTの音その3

2017-05-24 04:56:24 | パワーアンプ

それではBW-5k-PPをEL34PPstereoパワーに取付けてみる。

音出し。うん。低音は出る。が、なんか変。位相ずれ。片方のスピーカーのケーブルのプラスとマイナスを入れ替える。こっちだった。どこで配線間違えたのだろう?

至極普通の音。特徴も何もない。面白味も無いが、ラジ技誌ではこれを狙ってたのか?記憶での比較になるが、FX-40-5の音とはそんなに違わない。高音の繊細さ、伸びはいまいちだ。ただし低音は出る。このトランスは低音も出るんだ。

幸か不幸か、stereoタイプは低音寄り、monoタイプは高域寄りだった。どちらもウェルバランスでは無かった。おかげで色々勉強できたし、mono、stereo両方の特徴が分かった気がする。

両方の良いとこ取りをするにはどうするか。まずは入力トランスを替えてみよう。A8713からTF-3に。その為にはTF-3をちょっとばらさなければならないが。

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OPTの音その2

2017-05-23 03:22:50 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

FX-40-5

昨日ブログアップ後、電気を消して集中して聴いた。EL34PPmono with FX-40-5。

また驚いた。今まで出なかった空間感、前後の奥行が出た。上から見下ろすような感じだが、出てた。

夢かも知れないのでもう一度これから確認する。

このOPT凄い。



 

後はBW-5k-PPをstereoパワーに繋いでこのトランスが低域伸びてるか確認したい

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OPTの音

2017-05-22 02:24:46 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

FX-40-5

タンゴ時代のアウトプットトランスで、私が購入したのはアイエスオー時代の金色の物。当時手頃なOPTはこれくらいしかなく、ちょっとハイグレード感が有った。トランスとしては今では考えられない手頃感。一度ラジ技のBW-5k-PPと入れ替えたことが有ったが、頭の方の空気感が足りないようでBW~が凄いと思いながらFX~はやっぱ標準品か、という感じで使っていた。

これをEL34PPmonoパワーに使ってみる。BW-5k-PPと入れ替えた。

音出し。今回でOPTの音への影響力を思い知った。真空管パワーは回路、真空管、パーツ:これはOPTもパーツだが、コンデンサ・抵抗とか、小物という意味で で音が決まると思っていた。思い込んでいた。

EL34PPmonoパワーに組み込んだ音は、優しい、だ。とろん、というか、良い意味でなまったるい感じ。それでいて各一音一音が良く分かる。低音なんて音階が判るし真空管では難しいかと思っていた低音が宙に浮く感じが出る。残念だが量感はいまいちだが。stereoパワーに組んでいた時は分からなかった。あちらは内部配線をサーマックスにしてたのでそれがずっと気になっていた。それが今回本領発揮、だ。知らなかった。良いトランスだったんだ。

今回これを試すためにちょっと改造した。真空管アンプ屋の吉柴さんにアドバイスを頂いた。低音が出ない場合、電源をシンプルにすると良い、と。そんな訳でドロップ抵抗を外し、電源トランスのB+のタップを400Vから330Vにしてみた。EL34の電圧が380Vと少々低いがまあいいだろう。音はなぜか若干クリアになった気がする。低音も量感は少し増えたかもしれないが(気のせいかもしれないが)音階が判るような、解像度が上がったような気がした。電源トランスを特注する、というのはこの辺に当たるのかと思う。EL34の電圧が低いのは、チョークが今直列なので並列にして抵抗を下げてみようと思う。それに引き換えインダクタンスは10から2.5Hに下がるが。

そしてスピーカーケーブルだが手頃なのが無く、パイオニアのJP-201をちょん切ってしまった。これをOPTに直付けしている。これは思い出のケーブル。

オーディオ的には?だが、音楽を心地よく聴けるトランスと思う。EL34PPstereoパワーにBW-5k-PPを付けて音を確認しようと思う。その後、このアンプは解体し12AY7では組まないと思う。入力トランスを春日あたりにして6SL7で組み、研究するか、入力トランス無しでリファレンスアンプとするか、はたまたケースぼろのTF-3をケースから出して入力トランスに使いアンプを組むか。新さんがやってたトランスをケース別にして色々付け替えて聴き比べ?

妄想は尽きない。

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やっと来た。キターーーーーー

2017-05-21 14:30:40 | トランス

入金五日後に発送、今日寝てたら届いた。キセキ(私的には)のOPT、タムラF-5006。ん?なんかのカードの箱?まあいい。

これだこれだ。電源トランスPC-6001と同じ箱。

一応型番確認。不都合有れば一週間以内に返品と。タムラに敬意を表して確認。不都合あっても返品しないもんね。

思えばこの値段。タムラは強気だよな。それを買う私も、だが。もしこれが無かったらオンキョーセプター2001やソニーSS-A7や・・・そんなのが中古で買えたのに。機器購入に躊躇するがパーツには遠慮しない私。まあ、今ここでこれを逃したらもう手に入らんだろうし。

アモルファスコア、一次5kΩ、120mVだっけかな。昔からタムラは抜きんでた存在だったらしい。今もそうだが。

やった。昔諦めたトランス入手。

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アンプをトランジスタの物に替えてみた その8

2017-05-18 01:14:50 | アンプ

表題がアンプだが、カートリッジをDL103FLからオルトホンSYNERGYに替えてみた。

一気に空気が変わった。103FLでは空気の澄んだ寒い感じ・・・冷凍庫の中?そこから秋のヨーロッパ(もちろん行ったことなどない)の雰囲気。

今まではSYNERGYと103FLではエネルギーの出方?に差が有ったが、このアンプにしたら差は個性となった。どちらも鳴らし切ってる感じ。もしかしたら103FLはヘッドアンプに向いてる?

それにしてもなんだこの鳴り方。位相ずれっぽい空気感?がスピーカーの前に広がる。この感じは好きだ。そして低音が深い。真空管は低音の視覚的イメージの下の方があやふやだが、トランジスタではそこが見えるよう。

キリッとした感じは無いが、とても心地よい雰囲気。私のシステムのメインとしてはあり得ないが、人に聞かすのは良いシステムではないか。

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EL34PPmono 低音が出ない4

2017-05-17 02:26:42 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

EL34PPmonoパワーの主要パーツ

電源トランス タムラPC6001

チョークコイル タムラA4006

これらは同じデザインのケース。

そして入力トランスA8713

出力トランスはラジ技BW-5k-PP。このトランスを今回替えようと思う。デザインを揃えるならタムラF5006が良いがとっくに生産終了。ヤフオクかどっかにないかなと思ったらノグチトランスにあった。あった!あったぁぁぁ!!

なんという奇跡。レガのプレーヤーPLANAR2を物色してたが、なぜかぎりぎりで思いとどまった。ビックカメラのポイントが有るので何か使えないか?としょうもないものを探してたがピンとくるものが無い。ハードオフでなんかアンプなぞ?と思ってたがいいのが無い。それら買わなくてよかった。なんか見えない力が働いたような気もする。

早速注文。価格がえらい高いが、今のパーツに合わせようと思ったらこれしかない。注文手続きしてたら「売り切れ」。最後の一個だったんだ。うわーあぶねー。

銀行で入金するとき「ん?詐欺か?」とも思ったが見覚え有るサイトだし大丈夫か、と。

 

http://noguchi-trans.co.jp/index.php?main_page=product_info&manufacturers_id=5&products_id=4167

 

 なんか買いたい、散財したい病が発症。しかし後悔はない。なんという縁か。

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アンプをトランジスタの物に替えてみた その7

2017-05-16 00:36:13 | アンプ

いくらAX-1200が良いと言ってもBTLを聴かなきゃ始まらない。

やっぱりこれだ。

単独で聴いた時の音の「薄さ」は感じられない。一音一音が凝縮した感じか。

それから何か滑らかになった気がする。違うとすれば

・・・スピーカーの置き方?

・・・TD521の調整?

まあ、電源入れたばっかでまだWRC-α1がまだ本調子でないかもしれない。アンプ内の水分を飛ばさないと。

しかし久々に聴くBTLも良いではないか。

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アンプをトランジスタの物に替えてみた その6

2017-05-15 02:47:20 | アンプ

AX-1200が調子いい。もう少し濃い目に鳴ればもっと良いが、今はこれで十分。

フォノイコも良い。レコードとは思えない。C-4プリはシュアとデンオンで音決めしたそうだが、これもそれっぽい。

セッティングしてる時、音が出なくなった。ケーブル断線。

前にモニターオーディオのスピーカーを聞いたが、それに似た音が出てると思う。

この音はターンテーブルのセッティングが決まってるからだと思う。




もう真空管パワーとLCRフォノイコはどっか行ってしまってる。

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アンプをトランジスタの物に替えてみた その5

2017-05-14 03:53:03 | アンプ

真空管パワーアンプは今ちょっと考える。

BW-5k-PPは、低域特性が良くないかもしれない。小さいスピーカー:フルレンジに近いスピーカーを鳴らすアンプを作るか。

FX-40-5は、今まで使っていたEL34PPmonoに移植するか。

もしくは、新しいOPTを探すか。

というわけで、真空管アンプが使えないときはトランジスタアンプで鳴らす。

これが良く鳴ってるときは、真空管アンプで耳が良くない方に慣らされてる、か。

広がりがよく、スピーカーの間隔が広いにもかかわらず空間が広がる。これは真空管アンプでは出ない。

それから声はなんか付帯音がある気がする。

フォノアンプは秀逸と思う。DL-103FLを付属のヘッドアンプで鳴らしてるが、CDと聞き間違うような音だ。最近のトランジスタアンプでレコードを鳴らすとなんか力(音)を出し切ってないように聞こえる。インピーダンスのミスマッチのような。

 

この部屋は音が良い。広さかもしれないが、もしかしたら襖が良いのかもしれない。というより漆喰?が良くないのかもしれない。

 

たまにはこんな音もいい。

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