analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

LCRフォノイコ 調整18 ライントランスについて勉強

2018-12-31 00:00:38 | PhfD‐3.2

重畳電流:インダクタに直流バイアス電流を流すと、磁性材料の磁気飽和に近づくことで透磁率が低下し、インダクタンス値が低下します。 この特性を直流重畳特性と呼ぶ。

じゅうじょう?トランスに流れる電流?くらいにしか思ってなかった。

正式にはそうなのね。

 

もう一つ、記憶なので確かではないが、この低音が無くなる現象、2~3か月かけてじわじわ来るものと思っている。

今の部屋に来て、最初はそんなに低音出ないと思ってなかった。今はほとんど無い。「記憶違い」かなーと思ってた。富山でもそうだった。思えば千葉でもそうだったかもしれない。

最初は磁気飽和が起きなくても鳴らしていくうちだんだん進むものなのではないか?そう思えてならない。

まあ、検証のしようは無いが。

 

あと、A-8713をパワーアンプに使ってた時、入力トランスなので、前段のプリアンプからの信号電流はあまり流れてないと思う。確か低音が出ないのに気付いたのはパワーに付けてだった。前にフォノイコで使ってて、すでに磁化してたのを移植したのか?

 

まあ、機会が有れば、信号電流というのはどれくらいなのか測ってみても良いのかもしれない。

コメント

LCRフォノイコ 調整17 A-8713

2018-12-30 00:00:06 | PhfD‐3.2

LCRフォノイコの出力抵抗で撃沈し、段間トランスA-8713の巻き線の巻き始めが逆なのか?そう思った。

TAMURAは以前質問したとき親切に答えてくれたが、ショップのサンオーディオに聴くのが筋かとも考えた。サンオーディオから購入したものだが、なんか、聴くのも悪い気がしてきた。

ネットになんか載ってないかなと色々調べた。

DACに使ったもの。

某HPのLCRフォノイコ。

今は、これくらいしか情報が無い。

この、某HPはJU管工房イシローというところであって、このLCRフォノイコの製作記事時を拝見させていただいた。

前にも読んだことがあるが、もう一度じっくり。

A-8711の裸特性は大変良いトランスですが、今回は
電流重畳で重低域の特性が悪化に予想外で・・・

前に読んだのはそんな前ではないが、意味が分からなかった。低音が出ないということはなんとなくわかる。

まてよ。私のLCRフォノイコ、元設計はハシモトのHL-20k-5だったな。

こいつは一次許容DC電流60mAとある。

LCRフォノの設計者は、段間トランスは良好な周波数特性で使うには20mA以下で使いたい。14mAに抑えたいと語ってる。

トランスで低音が出なくなることを言ってたんだ。

 

20mA以下、と言ってたのは許容60mAの1/3という意味で、A-8713の許容20mAに入ってるから良い、と考えた私の間違いだ。

正直先日A-8713の入口電流をテスターで測って、トランスにも電流が流れてんだ、って実感した。トランスが少し見えた気がした。

こうなると、次は、12AU7の動作点を変えてみるか。

先日この電流値を測ったら、16.5mAと出た。

これを1/3に下げると5mAくらいか。この動作例を探してみる。

ちょうど先日12AX7の動作例を勉強したばかりだ。12AU7も使ってるが、めんどくさいな、(やる必要あんのか?)とちょうど思ってたところだ。やる気出た。

 

これでだめだったら、トランスをアイエスオーNP-126に交換だ。A-8713のさめざめとした中音も魅力的なんだが、低音が無いのはダメだ。

NP-126は許容電流が40mAとある。ハシモトとタムラの中間だ。そういえば最初のLCRフォノイコはNP-126で組んだんだっけ。低音に不満は無かったんだな。

 

 

ちと不安もある。最初この部屋を使ったとき、低音は十分に出てた。あれって?

過去のブログを見た。

確か部屋の縦使いで低音が出てた時があったな。

10/5にはLCRフォノを使っていたが、低音は無い。

以前出たと思ってたのは、多分HATTのフォノだ。

LCRフォノは依然低音が出てない。欠陥なんだ。

コメント

LCRフォノイコ 調整16 出力抵抗

2018-12-29 00:00:42 | PhfD‐3.2

TAE-3型フォノイコを見ていて思った。

上杉アンプは入力と出力に高抵抗がぶら下がってる。

これが上杉アンプの秘密か?

測ってみると1MΩになる。

これか?これなのか?

LCRフォノイコの出力抵抗は470kΩ。

まあ、実測は真空管とかもつながってるので少し下がる。

これを1MΩに換える。

MMではいまいちで、メインのMCで確認するわけだが、EMINENTを出すのは試しにはもったいないので久しぶりにMCのローインピ、SL-15Eを引っ張り出す。

いよいよ音出し。ワクワクする。

結果は、いまいち。あーあがっかり。行けると思ったんだけどな。

まあ、私の改造・検討なんてこんなもんよ。

やってみなければ分からない。

しかし、上手くいかなくても、なんかしら得るものはある。

今回の音は、最初こじんまり、になってしまい、音場の輪郭がふっ、と消える。

自然に減衰していない。

なんか不自然。

カートリッジの所為かとも思ったが、このカートリッジで不自然だった記憶は無い。

出力の抵抗なんて、どこにも計算式書いてないけど、こんなのにも意味があるんだな。

 

今回フォノイコの回路図を色々ネットで探した。

結構多いのが、SRPP。

そしてカソホロ。

こいつらは私のLCRフォノイコと違く、参考になるものが無かった。

なので上杉氏のTAE-3型、TAE-4型を参考にした。

抵抗交換したフォノアンプもしばらく聴いたら、中音のきつさが取れ、滑らかになった。これはこれで前より良いのだが、やはり空間感がおかしい。輪郭が不自然なんだ。

低音も変わらない。

失敗なんだ。

コメント

TAE-3型フォノイコ

2018-12-28 00:00:03 | PhfD‐3.2

TAE-3型フォノイコを鳴らしている。

これを聴くと、やっぱLCR型がなんかおかしくね?そう思う。

全体に一色な音の様だ。TA-FA7ESのような。

でも帯域バランスは良い。低音も十分ではないが、LCRより聴こえる。

音場もLCRより広い感じは無いが十分。横のストレスが無い。そうか、トランジスタはなんか横の制限を感じるんだ。

だが、やはりヴァイオリン等、なんかベールが掛かってるというか、音色を感じる。

 

一般にはプリといえばマンラツの#7。これはNF型フォノイコだ。TAE-3型フォノイコはそれを真似てる。なるほど、華麗な音だと思う。

対して自作フォノイコライザーアンプといえばCR型だ。CR型は色付けが少なく、まともな音がするのだと思う。NF型は音づくりで聴いてるような感じで、製作が難しいのかもしれない。

 

この音の違いは何?ということで、少し鳴らして確認する。

布陣はTAE-3型フォノイコ→TAC-1型ラインアンプ→TAP-2型パワーアンプ。

バランスが良い。安心して聴き入れる。そりゃあ純正同士だから、か?そうなのか?

これのフォノイコをLCR型に入れ替えると低音が無くなる。

なぜか?

段間トランスのA-8713の周波数特性か?

いやいやまて、インピーダンスのマッチング?

そういえばTAE-3型フォノイコには高抵抗がピンジャックについてなかったか?

 

抵抗は交流も直流も抵抗として働くが、コンデンサーは直流には抵抗、コイルは交流には抵抗・・・

そうか、ピンジャックに繋いでる抵抗がそのままインピーダンスなのか?

ということで、空いているTAE-4型フォノイコ(CRタイプ)の内部を確認してみた。

パイ型で、出力側は、2MΩの抵抗は47kΩを挟んでアースに落ちる・・・計算どうやんだ?

テスターで測ってみよう。

入力側は45.8kΩ。まあ、一般的な値だな。

出力は1.001MΩ。

フーン高いんじゃん。ロー出しはどうなった?

もしかしたら上杉アンプの秘密はこれなのか?

コメント

真空管の足ミガキ

2018-12-27 00:00:26 | 真空管

真空管の足をきれいにする。ネットで「銀ミガキ」というのが有るといってたが見当たらず、真鍮ミガキを購入。

多分足の柔らかさから鉄ではなく、銅か真鍮だと思う。

アキバフンケン?で実施

上が掃除前、下が掃除後。あんま分からんか。

 

ではGE5751でもう一度。

上が掃除前、下が掃除後。

上が掃除前、下が掃除後。

上手く撮れない。

使ったのは、ピカールキレー

漬けるだけ、拭き取り不要とあるが、

まあ、撮影は上手くいかなかったが、効果はあったと思う。

音は変わらなかったが、気分的に。

コメント

DL-109D その後のその後

2018-12-26 00:00:00 | カートリッジ

DL-109Dを昼から掛けている。

夕方、一度おとなしい鳴り方になったが、夜になってまた変わった。

一音一音にだが、立体感が出た。

これは昇圧トランスを通したMC型には出ない。

続けてよくよく聴くと、以前のように力のない音になった。

はて、なんだっけ?

 

・・・フォノイコをNFタイプにした。

低音が厚くなり、音色が濃くなった。

LCRフォノを聴いてるような不安感が無くなり、安定した。

安心して聴ける。

ただ、ベールが被せられた、というか、少し靄がかかったような、そんな感じがする。

 

普通の音になった。

 

位相ずれの感じは無いのだが、虚像?なんか違うんだよな。

ただ、MMとの相性はばっちりなんだな。

 

LCRフォノで聴くと、MCとの相性は良いが、MMとは良くない。

NF型フォノで聴くと、MMとの相性は良いが、MCとは良くない。

 

多分インピーダンスの違いと思う。

LCRフォノの入力抵抗は47kΩ、出力は470kΩ。 

NF型フォノの入力抵抗は?kΩ、出力はkΩ。

 

いま、フォノイコ、プリ、パワーと上杉アンプで統一してる。

これをLCRフォノにすると設計者が違うのか、合わないのかも。

しかし奇跡的にMCを繋ぐとバランスする。

 

もう少し調べてみよう。

コメント (2)

DL-109D その後

2018-12-25 00:00:58 | カートリッジ

昼過ぎから夕方まで鳴らした。

あれ?なんか詰まんない音になったぞ。おかしいな。

こじんまり中心に集まって、余裕のないプラスチックみたいな音。

これがモニター系の音。というにはちと苦しい。

そうだ、ZAIKAのA-81を挿入してみるか。

これが正解だった。A-81は昇圧トランスではないみたい。

わっと広がり、カチカチした音は滑らかになった。

低音も少し丸いが輪郭が出てきた。

 

そういえばDL-109Dのスペックが分からない。

 

ソリッドダイヤモンド特殊楕円針

1.5g~2.1g(1.8g適正)

20Hz~50kHz

25dB以上(1kHz)

3mV(1kHz、50mm/s)

1dB以内(1kHz)

9×10-6cm/dyne
(100kHz水平・垂直)

出力抵抗 2.1kΩ          

出力インピーダンス 2.9kΩ(1kHz)

【’78 V15Ⅳは1380Ω】【’82 V15ⅤxMRは650Ω】

適合負荷IMP 50kΩ、100~200pF

約7.5g

円盤状サマリウムコバルト系マグネット

78年当時¥22,000-【103は¥19,000-】

 

 

出力インピーダンスは2.1kΩと標準か?

A-81を通して出力インピーダンスが半分になるとしても、やっとそれでシュアーほど。

なんか、だんだん軽い音になってきたような気がする。

コメント

再びDL-109D

2018-12-24 00:00:13 | カートリッジ

103FLを結構使ったので、少し休ませてやろうと思い、DL-109Dと入れ替えた。

109Dは針が減ってると思ってたが、そんなことは無かった。

3012Rと合わなかったか、調整不足。

今までよりはもっと良くなった。

MMにしては人工っぽい音にならないし、シュアが色付けを感じるほど。

その点DL-8Aは色付けを全く感じさせないが、面白みも無いかも。

109Dはふわっと広がる。マイベストMMカートリッジになった。

ついでだが、付属のシェルリード、チップにリブがある。おかげで接続の食い込みが良い。

コメント

LCRフォノイコ 調整16 カソードパスコン3

2018-12-23 00:00:35 | PhfD‐3.2

プリを調整後、時々「ブー」と音が出た。

RCAケーブルの接触不良か?と思ってケーブルを触っていたが、全然治らない。

音量を絞るとだんだん小さくなる。「フォノか?」と思いフォノの電源を切る。「ブー」がだんだん小さくなる。

こないだ接続したヒーターアースかと思い、中を見ることにした。

配線は全然問題ない。

・・・もしかして、発振か?

カソードにパスコンを付けると電流帰還が掛かる、とかなんとか。

にしてはなんで今頃?

まあ、いい。

 

最近パワーとプリの調整を行い、追い込めば追い込むほど良くなった。

そうなると理屈の無い改造、カソードパスコンを増やすとかは宜しくないのではないか?そう思うようになり、ECC99、12AU7の追加パスコンをすべて外した。

試聴したが、やはり低音が無くなった気がする。

まあ、仕方ない。

その代わり、中音がさらに良くなった。ふわーと出る。

「ブー」も無くなってる。

 

さて。

コメント

TAC-1 Ⅱ型 鳴らす。

2018-12-22 00:00:45 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

昼間はどうも音が良くない。

日が暮れてから音を出す。

昨日調整した、TAC-1 Ⅱ型 プリアンプ。

一曲分位は違いが分からなかった。

二曲目から違った。

歌手の表情が見える感じ。コーラスも。

今までは、もやもやの中で歌ってたんだ。

個々の音も混ざらず、独立して飛んでくる。

解像度が上がった。

全体の音色が硬いか柔らかいか、と言われれば依然硬いが、金属質な響きが減っている。

 

ついでにパワーの電源ケーブルを少し変えた。

壁コンについてたミツマタ(ヨツマタ?)を外し、タップにつけてた電力メーターとミツマタを外した。

さらにクリアさを増した。

 

素晴らしい。

 

 

動作点を変えた、というのもあるが、電源のチョーク一個とドロップ抵抗を外したというのもある。

この抜けの良さは、電源、と思う。

表情が見えるようになったというのは動作点、だと思う。

こういう風にいじれるのが自作の醍醐味。ほんとは設計なんだろうけども。

楽しい。

 

 

思えば最初に作ったアンプはプリアンプだった。

 

最初のプリは一生もんのつもりでパーツは知る限り最高(高価)なものを使った。

マツキントッシュの超有名プリのイミテーションだ。こいつは途中組み直しを何回かしながらしばらく使った。

 

次は一段増幅+カソホロ+出力トランス。こいつは気に入らず、すぐに解体。

 

カソホロでトランスが動かせるんかい?ということで、PPでトランスを駆動。どうもトランスの音というのがあるように感じた。

 

そしてTAC-1型。プリの音を感じさせない、そのまま増幅という感じが良かった。ちょっと薄味だが、現在までメインとして使っている。

 

そんなわけでもう少し濃いめのプリが欲しいと思ってる。まあ、それ狙うとこの解像度、抜けの良さもスポイルするんだろうな、と思う。

 

以前はプリ無しCD直結という時期もあった。

しかし、抜けは最高にいいのだが低音が無い、カチカチな音ということで、試しにプリを繋いだらトロっとした感じと余裕みたいな感じがが出て「必要」となった。確かに細かいノイズのような信号はどこかに行ってしまったかもしれない。音を全部出してないのかもしれない。元の音を加工するのは避けたかった。

それ以降、プリはずっと使っている。

コメント

TAC-1初期型 その2

2018-12-21 00:00:33 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

TAC-1Ⅱ型を調整してる間は初期型を鳴らしている。

こいつには不満がないばかりか、らしい鳴り方をして好ましい。

全体に音色に単調な部分があるが、不満があるわけではない。

音場が広い。聴いてる最中は問題無いのだが、後で思い起こすとちょっと無理してる感じがしないでもない。

低音は下まで伸びてないが、量感でバランスしてるよう。

パソコンしながら聴いてるのだが、ほんとに気持ち良い。

メインのⅡ型は音色が豊富なのだけれども、ちょっと作り物っぽい。こちらは若干余裕を感じる。

 

初期型はコンデンサにフィルム(ASC)を使い、ダイオード整流。VRはコスモスの汎用品。

Ⅱ型はオイルコンを使い、真空管整流。VRはアルプスの超高級品。

 

これだけの違いがあるにも関わらず、初期型は健闘している。

これだけの違いがありながら、これだけの差しかない。

しかしこの差が問題なんだ。

 

乱暴に言うと、初期型は市販よりちょっといいもの。一般的には十分な音質と思う。Ⅱ型は差は少ないものの、初期型では出ないものを持っている。オーディオ的な楽しみ。

両方に気になるのは、デカップリングコンデンサが左右共通ということ。分けたほうが良いというが、効果を実感したことはない。

配線が高圧とアースが錯綜している。

アース線が普及品。

VRのシャフトがケースに当たる。感触が良くない。

照明を付けたい。

 

まずは音を聴いてからだ。

コメント

プリアンプの調整

2018-12-20 00:00:19 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

先日、違うプリアンプの検討なんてやったが、現状のTAC-1のⅡ型が完成ではない。

4年前に作ったのだが、その頃は作って作りっぱなしだったんだな。

12AX7のEが156.6V(154V)、Eが0.95V(1.2)、12AU7のEが202V(218V)という実測データ(カッコ内は設計値)。これを調整する。

 

目標はカソード電圧の1.2V。Rkが2kΩなので電流値は0.6mAとなる。

 

まずは電圧を上げる。電源のドロップ抵抗。47.2kΩを46kΩにしてみる。

156.6Vから156.3V・・・

上げるはずが下がった。

 

今度は46kΩを思い切って33kΩにする。

こんなもんしか上がらないの?

 

うーん割と上がらない。今度は20kΩにする。

これでもダメなの?Eは1.010V。もっと上げたい。

二段目Eの電圧を計ったが、あまり上がってない。大元で上げるか。

二段のチョークの間に2kオームの抵抗がある。

これを1.8kΩにしてもあまり変わらなかった。後段のチョークと1.8kΩを外してしまった。

 

これでやっと行ける。12AX7のEは187.2V

12AU7のEが218.0V

まあまあか。そして肝心のEが1.147V

1.2Vには少し足りないが、まあ、良しとしよう。電源のドロップ抵抗を10kΩにするか。その辺の微調整は、音を聞いてからだ。

とりあえず今日はここまで。

コメント

プリアンプの測定 その4 電圧測定

2018-12-19 00:00:06 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

先日プリアンプの電圧測定を簡易的に行った。

カソードの電圧は設計では1.2Vだが、実測0.9Vとなった。差は25%。ちと大きくねか?通常設計値の10%以内というのだけれども。

画像は夜に計ったものだが、電源電圧が少し高いのか、5%ほど高めな数字だ。

以前からカソードの電圧上げるなんてどうするの?状態だったが、最近EL34PPmonoで少しでも勉強した。

カソード抵抗は2kΩなので0.6mA流れるはずだが、実測の電圧より0.45mAしか流れてないことになる。

プレート抵抗Rは100kΩなので、設計ではB+電圧Ebbは154Vだから、Eは電流値を0.6mAとして計算すると、プレート電圧E94Vとなるはずである。

実測してみると、Ebbは156,6Vである。当たり前だ、このようになるようにドロップ抵抗で合わせたのだから。そしてEは109.6Vだった。

設計は112Vで、まあ、たかだか2V何だが、なんかおかしくないか?

 

 

やはり真空管は既定の電圧ではなく電流を流してあげないといけないのではないか?

動作例をネットで調べた。

【12AX7カソードバイアスの動作例】

100kΩの時、Ebb200V、R1800Ω、I0.65mA、ゲイン50.0、歪4.8% 

       Ebb250V、R1500Ω、I0.86mA、ゲイン56.5、歪3.9%

       bb300V、R1200Ω、I1.11mA、ゲイン57.0、歪2.7%

       Ebb350V、R1000Ω、I1.40mA、ゲイン61.0、歪2.2%

       Ebb400V、R820Ω、I1.72mA、ゲイン63.0、歪1.7%

 

200V、これがEbb最小の数字で、これ以下のデータは無い。傾向から見ると、これよりEbbを下げるとゲインが下がり歪が上がる。

勝手に作ると、

100kΩの時、Ebb200V、Rk2000Ω0.60mAゲイン45.0歪5.2% 

こんな数字無いのだが、仮にRkを2kΩと一割ほど上げたら電流値が少し下がり0.6mA、歪も少し上がり5.2%この辺になるんじゃないか?Ekが0.45mAはちと無理があると思う。

 

 

やはり12AX7は0.6mAほど流した方が良いと考える。

そうするとR100kΩが間違いか、EBBの154Vが間違いか。

まあRはパラメーターとして決めてからB電源を決めるので、Ebbが小さいのだろうと考える。もう少し動作点について調べてみよう。

 

 

今まで真空管は分かってきた気になってたが、まだまだ、こんな基本が分かってないんだ。

 

 

条件として、12AX7は0.6mA流す、負荷抵抗は100kΩ、カソード抵抗2kΩとする。

0.6mA、R100kΩより、E152Vとなる。

0.6mA、R100kΩ、E152Vより、ΔE(?)60VなのでEbb212Vとなる。

・・・でも実は二段目カソホロのEは設計値が112Vなんだよな。

 

これで調整するか。

コメント

TINA

2018-12-18 00:00:26 | ソフト

TINAというソフトがある。真空管アンプ回路図の作成ソフトなのだが、各定数を入れると実際の電圧等表示してくれる。

今までは使い方が分からなかった。回路全部入れるのか?と思ってめんどくさかったが、今回TAC-1型の12AX7(単独で)の電圧がおかしい、ということで、簡単な回路で作ってみた。

取説も見ないで勝手に作ったのだが、上手くいったようだ。

やはりTAC-1Ⅱ型はEbb電圧が低いようだ。

これ(TINA)があると面倒な計算をしなくて済むのだが、動作点、歪とかも表示出来たらほんとに設計なんてしなくて済む。

のだが、それをやっちゃうと真空管アンプの設計の面白さが無くなる。

というのも今回のTAC-1型は、どうも標準の動作点を外してるようなのだ。なぜそんなことをしてるのだろう?

 

動作点、こりゃたまらん。

コメント

プリアンプの測定 その3 周波数特性

2018-12-17 00:00:08 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

VALVE’S WORLDというHPを参考にさせていただいて、再度プリアンプを測定してみる。

ここによると、プリアンプは負荷に10kΩの抵抗を繋げてるらしい。

そうか、後段のパワーアンプの入力インピーダンスを見立ててるんだ。

何か余ったピンプラグは無いか探し、10kΩの抵抗を取り付け測定してみた。

最初歪が小さく超高性能プリかと思ったが、接触不良を起こしてた。ピンジャックのピンが細いのかもしれない。

 

歪は1%以下。なんかよく分からない。多分良く使う出力電圧は1Vぐらいなので、その辺では問題無いし、10V以上の出力電圧って、何か意味あるのか?どうすんだろ、ヘッドルームのマージンか?

出力電圧10Vの時の入力電圧は0.17mVとなった。設計が0.2mVとなってるので四捨五入か?いい所だ。

 

だからどうした?なんか意味の無い測定っぽい。

 

TAC-1の製作記事を再度見直した。上杉さんは、負荷抵抗を1MΩでやっていた。理想状態か。10kΩだと最悪の状態なのかも。どっちにしてもそんなので不具合が出てはいけないのだが、統一してほしいものだ。

 

今になって分かった。

「間違いなく配線ができ、ハンダ付けができる人ならだれが作っても完動」上杉さんがいつも言ってた。

そりゃそうだろう。と思っていたが、測定をして分かった。

発振もせず、歪も少なく、ちゃんと出力する。私が設計するとこうは行かないと思う。

凄いことなんだ。

 

もう少しプリで遊ぼう。

コメント