初段の発振防止のコンデンサー5pFを外した音を聴いてみる。
余り大きい音を出せないが、そこそこの音量を上げる。
あれ?なんかおかしい。Rchが小さい。
うーん、やっぱだめなのか?
色々測ってみるか。
まずは周波数特性。
高域はあまり変わらないが、低域は減衰してる。といってもこれが通常で、コンデンサーを外す前が良すぎだったのかもしれない。
各段の交流電圧を測ってみた。入力は1kHzとした。
初段のプレート電圧。これは次段の入力に繋がってるので、信号電流が流れてると思われる。
出力が12.3Vと2V程上がった。これは発振防止のコンデンサーがNFBの働きが有るのでNFBが無くなったから出力が上がったのだ。
そして分からないのがオーディオ測定器UA-3SでACVを測定すると電圧が出るのに、DMMで測定すると電圧が出ない。周波数も測ってみたが、0Hzとなった。これは今のところ無視するしかない。
歪は15.6%とどーんと上がってしまった。
二段目のプレート電圧は、少し上がったが、そんなに問題ではないと思う。
歪はこれも17~18%とどーんと上がった。
そしてスピーカー端子では出力が16Wと下がり、歪は9.7%と倍以上になった。
こりゃだめだ。5p戻そう。
上杉氏のアンプ集2を見直した。
初段の発振防止は、10kHzの方形波が少し落ち着くのだそう。これからすると、私のアンプはほかに問題があるのか?
出力管のドライブ電圧は、カソード電圧の1/√2なのだそう。
これからすると、私のアンプは電圧が高すぎ。やはり二段目のカソード電圧を考えよう。
と、なにか、他にも問題がありそう。
そうすると、TAP-2型は補正補正でどうなん?私の主義にそぐわない?
なんて思ってたら,
上杉氏の真空管アンプ設計製作2からNON NFBアンプが出てきた。これは気になる。
今思ったのだが、出力段のカソードパスコンを付けないとなにかNFBに影響するのでは?なんて思えてきた。
一旦付けて測定してみるか?
勉強になるのだが、さすがにこう不調が続くと少し不安になる。