analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

EL34PPmono 調整その8

2018-06-30 00:38:51 | MfD‐4 (Mullard)

EL34PPmonoを鳴らしているが、ちょっと疑問も有る。果たしてOPT6Ω端子で良いのか?なんか、ソフトンのRX-40-5より力が無いように思う。そこで懸案だった8Ωもしくは4Ωではどうなのか、試してみる。スピーカーケーブルはBANANA端子なので、通常のスピーカーケーブルを差すところにOPTの各インピーダンスの配線を繋ぐ。

まずは8Ωから。チョイ聴き、こちらの方がマッチングはいいのかもしれない。ただ、音量は下がるのでボリュームは上げなければならない。それに最低域と高域が落ちてるような。これはもう少し時間をかけて聴き比べなければわからない。

OPT、難しい。

 

 

少し寝た。神経が集中できる。ここで各インピーダンスの比較をしてみる。

まず、8Ω。こいつは一聴6Ωより良いかも?と思ったが、低音、高音とも伸びてない。音色はふわっ、というかもわっとしてていいのだが、音量も下がりこれは間違いと判断する。

次に4Ω。これも一聴良い。低音、高音も伸びが申し分なく解像度も上がった感じだ。ただ、中音がこちらに飛んでくる。もしかしたらピークが出てるのかもしれない。

そして6Ω。おお、やはりこれだ。ピークも感じられなく、4Ω程痩せてなく肉付きが良くなった。なんせ4Ωが窮屈な、狭められたように思える鳴り方だ。やはり6Ωが一番。

 

 

まあ、ソフトンのRX-40-5の方がDS-3000にはマッチングが良い。しかし、高い金払ってファインメットのOPTから安いRX-40-5に替えられるか!オーディオマニアの悲しい性である。

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DP-80システムを見直す その2

2018-06-29 00:11:51 | DP-80

前回タンテにハネナイトゴムを取付け、良い方向に向かった。それならアームはどうなんだ?前にアームベースとキャビネットの間にセイシンのスペーサーを挟んだことが有ったが、音が死んでしまって元に戻した。今だったらもしかしたら良い結果が出るかも知れない、試してみようと思った。

これで二次元的な物は大分収まった。それにしてもTD-521のシステムの音に似てきてしまったし、キレも少なくなり、甘ったるい音になってしまった。これはもう少し鳴らして様子を見ればよくなってくるのではないか、そう期待する。

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DP-80システムを見直す

2018-06-28 00:21:35 | DP-80

DP-80システムを見直すきっかけになったのは、TD-521システムの音場感。DP-80システムは平面・二次元的で、これは何かおかしい。何か機械的な問題かも。歪みの出てる場所にが有るはずだ、と何の根拠もない問題提起。私の場合仕事でもそうだが、問題が起きた時何か仮説を立てる。これがこうだからここがおかしい、と。今までは大体一回では解決できず、その仮説を検証するとほかの問題が出てきて、それらを対処するうち解決する、という手法になる。それでやってきた。今回はターンテーブル。大理石キャビとSME312のセッティングは結構やった。それで今のこの位置に収まってるので、後はタンテの問題だ。

こいつは本来キャビにねじ止めするのが通常だ。しかし今回キャビとタンテが通常の組み合わせではなく、ネジ穴が合わない。何もかませないでキャビにタンテを乗せるとガタが有る。一度このガタが有るまま音出しをしたが、変なビビりが出て使えるもんじゃなかった。それでセイシンのチップをネジ部に取り付け、大理石キャビネットに1mmほどのくぼみをつけそこに落とした。くぼみをつけたのは横方向に対する力を受けるため。割とうまく行ったと思いかれこれ一年程これで聴いていた。

今回システムが固まって、おかしいところが露呈した。・・・じゃあ、システムが固まる前はどうだったの?良かったんじゃない?と言われるとちょっと厳しい。ほんとにあれで良いと思っていたのだ。おお怖い、怖い。

タンテだ、と思うのには一つこんなことが有った。YOUTUBEで新しいテクニクスのタンテ、SP-1000Rの、メーカーの説明を聴いてた時、「起動の反動でタンテのフレームが動くのでそれを大きなマスで受け止めてやらなければならない」と。ふーん、そんなもんか?その反力を打ち消す技術は無いの?なんて思ってた。

そういう訳で、DP-80に着手だ。この反力を受け止めるにはセイシンのチップでは足りないと思った。ほんとはねじでがっちり抑えたいが、今のキャビでは無理だ。せめて三点で抑えるのではなく面で抑えよう。DP-7000に付けていたハネナイトゴムをはがしてDP-80に移植した。こいつは東京防音に特注したもので、レーザー加工と言っていた。綺麗に仕上がっている。接着はボンドにしよう。買ってくるか?とも思ったが、靴用のボンドが有ったのでそれを使った。ついでに壊れたサンダルを修理した。

これで音出し。一聴、TD-521のシステムに音が似てきた。もう少し気合を入れて聴く。

縦横の広がりは以前と変わらない。TD-521のシステムより制限が無くなった感じか。いや、もしかしたら若干狭まったかも。でも問題ないレベル。平面的な、此処では楽器個々の前後感、楽器個々の立体感、なものは少し残ってるが、TD-521のシステムの音のような立体感は少し出てきた。やっぱりDP-80システムの、各機器の性能を抑え付けない、開放するような音、これが良い。よしよし。

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TD‐521手入れ その3

2018-06-27 00:25:59 | アナログ

平面:二次元的に鳴るDP-80システムをちょっと改良してみようと思い、EMINENTをTD-521のシステムに付けて鳴らしている。

・・・何なんだ、この音は。今までこんな音は出ていなかった。

声、低音楽器、中音楽器等が分離する。そして良い感じに肉が付く。以前千葉のオーディオショップで聴いたシェルター#7000の音を思い出した。そしてロジャースのLS3/5aにも似てるかもしれない。音色が付くといっても他に影響することはなく、この場合キレが悪くなったり、余韻が削げたりすると思っていたが、そんなことは殆ど無い。余韻がきれいに減衰し、音の輪郭もストンと落ちてなく、滲みのようなものまでわかる。声は若干ダンゴか?とも思われるがそれは耳をそばだてたらの話だ。全体をとらえて聴くと一つの世界を作っている。但し、広がりは若干制限される。空気感は薄く、スピーカーの外側に広がるというのはちょっと苦手のようだ。上のTD-521の画像、暗くくすんだが音色の濃い、まさにこの画像のイメージと音が重なる。

この鳴り方はヨーロッパトーン?トーレンスの音?スイス、もしくはドイツの音?その辺はちょっとイメージがわかない。この鳴り方の為に広がりを若干犠牲にした、と考えるとイギリス風にも思える。まあ、日本製の音では無いと思う。

TD-521のシステムとEMINENT、この組み合わせも有りだと思う。DP-7000システムを捨て、TD-521に走ったとき、この音が出てたら・・・そう思うとオーディオ人生、どう転んでたか分からない。以前もこのシステムは何回も調整をした。それでもこの音が出なかったのはやはりDS-3000にパワーアンプのOPTを8Ωで使ってたからだろう。いま、このシステム、バックコーラスが分離し、肉感が有り無機的でなく良い感じで鳴っている。ああ。

しかし、しかしだ。やはりEMINENTはこの音を作るシステムでは能力を発揮しないのでは?それが時々頭をよぎる。DP-80システムを考え直そう。

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雑感

2018-06-26 00:11:42 | その他

各機器の音色について。

ターンテーブルのDP-80システムは、音場が制限なく広がるが奥行きは無く平面的。音色はCDのようで無機質っぽい。これは昇圧トランスSTAGE202の影響かとも思ったがそうでは無いらしい。対してTD-521のシステムの方は逆だ。音場は上下とも制限される感が有るのだが、一個一個の音が有機的で濃い。

昇圧トランスのSTAGE202は、EMINENT専用。増幅度が若干小さいように思う。CDのように二次元的な音と思っていたが、そうでは無いらしい。柔軟に対応する。対してマラツンのMC1000はSYNERGYとDL103FL専用、濃い音だ。帯域、音場とも制限は有るはずだが、それを感じさせない良いまとめ方だ。OPTに6Ωを使う前はなぜか力のない音で巷の評価に(?)が付いていた。その代りMMは音場、エネルギー感が優れていたのだが、何か個性・音色が気になっていた。MCこんなもんか?こんなはずじゃないとかれこれ15年、いや20年程使っていたかもしれない。今は当然MCの方が良い。

カートリッジのEMINENTは二次元的の音場が平面でCDのようだと思っていたがどうやらそうでは無いらしい。合わせる機器に対応する。評論家のO原さんが、エネルギッシュな音、と言ってたが、私のところではまだ出ていない。世には光カートリッジやら青龍やらダイレクトカップルやらいろいろなカートリッジが出てきている。もしかしたらEMINENTよりいい音を出すかもしれない。しかし私はこのEMINENTすら使い切っていないと思う。こいつの能力はこんなもんじゃないと信じている。その満足感が無いのに他のカートリッジに行ってどうする?という思いがある。よって他のカートリッジは気にならない。要はいま、この(例えば光カートリッジ)カートリッジの性能はこのくらい、という興味より一つのカートリッジの性能を引き出すことに興味が行っている。EMINENTを購入したとき、こいつは一生もんだ、とも思ったんだが。だが、この一つの機種に拘るのは危険でもある。最初に組んだマツキントッシュイミテーション型プリは相当弄った。出力に大容量の電解コンデンサを繋いであったがこれらの音に対する影響は、今の前身のプリアンプを組んでみて分かった。一つの機種で行くのは危険があると思う。

だがスピーカーに関してはDS-3000一筋でやってきた。これに関しては、他の機種にしたら世界が開けるんじゃないか?とも思った。オンキョーのSCEPTER2002を購入しようと思ったことも有ったし、タノインのGRFメモリーを購入しようと思ったことも有った。しかしなぜか購入までは至らなかった。違う何か見えない力が働いたように思う。ただし、父親が買ったヤマハのNS-690Ⅲ(今は二代目)やその他もろもろのスピーカーも手に入れたし、色いろな催し物に行ったりして他のスピーカーも聴いている。こりゃすげえ、と思ったのがダイヤトーン2S-3003とアヴァンギャルド、ジェームスさんのエベレスト。こいつは欲しいと思った。他にも色々聴いたが、それらにないものをDS-3000が持っていて、「この部分(例えば音色の純粋さ)はDS-3000が上だな」と心のどこかで思っていた。言いわけ?それもあるな。でもDS-3000気に入ってんだよな。

NF型のフォノイコは派手で心地良い音。CR型は正確な音。今の私のシステムにはどっち取るか。CR型。NF型は個性が強すぎ。乱暴な言い方だが、オーディオを良く分からん人、古いスピーカーで個性を聴く人にはNF型を薦めて、自分で作るにはCR型にする。なんかずるい?実際はLCR型なんだけども。

なんてつらつら比較を書いてみた。要は、今のシステムでは、機器の違いが良く分かる。以前完成されてないシステムで機器の評価をして今と全然反対な事言ってた。危険なことだが、独りよがり?かもしれないが、雑誌やネット等の評価がだんだん近づいてきたように思っている。真っ当なシステムに近付いてきたと思う、それが言いたかった。

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カートリッジを換えてみた その3

2018-06-25 00:04:59 | カートリッジ

メインシステムのカートリッジ、マイソニックのEMINENTだが、私のメインと考えるプレーヤー、DP-80、SME312、大理石キャビネット(最近はプリンスと言うらしい)に装着すると平面になってしまう。そのほかの空気感、像の滑らかさ等は良いのだが。

そこで試しにTD-521に装着して鳴らしてみる。調整はうまく行ってるはずだ。

聴いた結果は、今まで鳴らしてたSYNERGYやシュア等、空気感というより像が主張して鳴っている。DP-80システムより音色は濃い。そして高度に消化(昇華)されている。だが、だがしかし、このTD-521のシステムの世界から抜け出せていない。一般的には良いのだろうが、私の求めてる音ではない。

どっちを取るか、勿論DP-80システムの方だ。TD-521のシステムは、音色が濃い。この音色がDP-80システムで出れば良いのだが、ちょっとやってみる。

TD-521のシステムは、まだ手を入れる余地は沢山ある。しかし、一度それをやって元に戻したのだ。主にアーム関係だが、配線を銀線、8Nに替えた。アームパイプのシェルコネクタ部分に穴を開け、カートリッジから昇圧トランスまで直結にしたことも有った。この時はシェルコネクタの接続強度が足りず、歪みが乗ったような音になったり、銀線にしたときはアームパイプからの引き出し部で抵抗になり感度が下がったりした。そんなわけでうまく行かず元に戻した。ただ、ナイフエッジをセイシン製、横方向の回転軸受けを高感度なヘッジホックのベアリングに替えたのはそのままだ。アームをSME312に換装したことも有った。トーンアームケーブルをゾノトーンの6Nにしたりもした。

だがどういう訳かある一定の音以上にはならない気がした。フローティングの限界と思っている。どうもキレがイマイチのどろんとした感じが残ってしまう。そして、音色の統一感も無くなりケーブル関係は元に近い状態に戻した。

そしてDP-80システムの調整を考えよう。平面に鳴るのは機械的な問題が有るはずだ。そういえばタンテは大理石に乗っかってるだけだ。なんか接触点で歪みが発生してるのかもしれない。でもこのキャビネット、DP-7000用でDP-80にはちと穴が大きくネジが合わないんだよな。まあ、なんかやってみよう。

しっかしTD-521のシステムとEMINENT、良く鳴ってるなぁ。

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カートリッジを換えてみた その2

2018-06-24 00:47:41 | カートリッジ

シュアで鳴らしたビルエヴァンスは良い。のだが、聴き終わると何か物足りない。

やはりもう一度EMINENTを慣らそう。

やはりこの音を聴いてしまうと、他には代えがたいものがある。シュアはスピーカーから音が出てる感じがする。EMINENTはスピーカーから音場が発生する。ピアノのきつさも無い。

今思ったのだが、DP-80とSME312のシステムは、音が平面的ではないか?何か間違っている?気が向いたらEMINENTをTD-521に繋いで鳴らしてみるか。

それにしてもMMカートリッジがひ弱に鳴るようになってしまった。まえのMCのようだ。何かこいつも間違っているのかもしれない。

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カートリッジを換えてみた

2018-06-23 00:14:03 | カートリッジ

MCでEMINENT、SYNERGYを聴いた。とてもよく鳴っている。もうこれ以上は針が減ってしまうので違うものにしよう。

という事でシュアのTYPEⅣMRを繋いでみた。掛けるのはビルエヴァンス。

カラっとしているが無機質ではなく、よく鳴っている。ピアノがこちらに突き刺さる感じでちょっと音量を下げる。以前聴いたⅣMRのパサついた感じがほんの少し偲ばれる。が全体には艶っぽく張りの有る音だ。これが30年前に出ていたとしたらそりゃ高評価になるわな。

つい数か月前に感じた、SME3012Rの不安定さは無くなった。調整が効いたのか、細いアームパイプのねじれ、なんて思ったときも有ったが、今はそんなことはみじんも感じない。RCAジャックのベースの螺子を締め直したのが良かったのか?と今は考える。SME312のかっちり感までは行かないが、安定感が増した。流石名機だ。この芳しい響き。TD-521との組み合わせというのも有るかもしれないが、心地良い音だ。サンスイのSP-50でレトロなサブシステムを組みたいなどと考えてしまう。

今のシステムの音は、ぜい肉をそぎ落とした音。そんな感じだ。そうしないとこの雰囲気は出ないと思う。肉付きが欲しいと入力トランスを繋いでしまうと、細かいところが埋もれてしまう。これは身をもって知った。無機的で物足りないと感じていた10年ほど前、トランスに手を出した。パワーアンプの入力トランスTF-3、その後A-8713だ。今は入力トランスの代わりに真空をクリアにしてると思う。それにもう一役買ってるのはOPT。このファインメット、余計なものはそぎ落とす、そう思われてならない。古い、個性で聴かすスピーカーなどは他のOPTでいい音を出すかもしれないが、一回このOPTで古いスピーカーを鳴らしてみてもらいたい。

 

それから一つ考えておかなければならないと思う事、8Ωのスピーカーの使える真空管アンプが今無いという事。BW-5k-ppのOPTで一つ作っておきたい。NS-690Ⅲは真空管が良く合う。まあ、でもこのスピーカーはAX-1200でBTLという手も有るのだが。

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現在の音36

2018-06-22 00:47:17 | システム

早くも現在の音、だが、そろそろEL34PPmonoも落ち着いてきたと思う。

正直、不満点だが、EL34PPstereoの方がDS‐3000を鳴らし切っている感がある。monoは、インピーダンスのマッチングがちょっとずれてるような気がする。部屋を充満させる音にはちょっと達してない。まあ、音量を上げればいいのかもしれないが、そういう問題でもない。

低音も弾力があり、自己主張をあまりしない。もっと痩せてて下までズンと伸びた低音が好みなんだが、まあ、良しとしよう。

最近と言っても今日ぐらいから気が付いたが、小音量でも聴けるようになった。ってか、少し音量が大きいと外に漏れる気がする。音色は優しいのだが、浸透感が有るというか、音がこちらに飛んでくる。

これは好ましい方向と考える。千葉館山の人が、「玄関先に出ても音が飛んでくるか」などと言っていたが、それを聞いて以来気にするようになってしまった。まあ、飛んでくることは良い事だと思う。

いま、試聴位置を20cmほど下げている。2m近くもスピーカーを離すと、これくらい離れないと、と思う。おかげで音場が纏まったように思う。

中音は若干音色が乗っている。中音に限らず、全体にとろんとした感じだ。そうだ、以前使ってたマラツンのCDプレーヤーCD-94ltdに似ている。シンバルの音も随分上品な音だ。これが飛んでこないと、と言う人もいるが、私はさらっとしてほしい。繊細に、静かに。

この、全体に乗っている音色はパワーアンプの回路がウルトラリニアだからだと思う。三極管結合にすれば・・・・シングルにすれば・・・そうすればもっと個性の取れた、さらっとした音になると思う。まあ、無機的なともいえるかもしれない。しかし私はそれらよりもスピーカーの駆動力を取った。おかげでピラミッドバランスの一般的な音になったと思う。それでも個性をなるべく消そうと高純度銅線、アモルファス(電源)およびファインメット(OPT)トランスを使った。コンデンサも変な音色の無いオイルコンを使った。これが私の目指す音なのかもしれない。「こういう音」という目標が私には無いのだから。

それでもこの「空気に溶けていくような音」。好みだ。いい。

スピーカーを変えないでずっとやってきた。一時期タノインのメモリーが欲しい時が有った。あれにかえていたらいまでも迷宮に入っていたんだろうな。スピーカーは変えないで良かった。いろいろな機器を使って好みの音を探すのも有りかもしれないが、「これ」と決めた機器をとことん使いこなす、これが良いのではないか。私にはDS-3000だったのだが。もしか、他の海外製スピーカーだったらどうなんだったろう、なんて妄想する。でも思い浮かばない。もしかしたらヤマハのNS-1000Mだったかもしれないとも思う。アレを使いこなすのも良いかも。後はDS-3000を購入するときに有ったヤマハのNS-1000x。いずれのヤマハもウーファーを考えるとアンプはトランジスタになってしまうのではないか?パイオニアのS-3000?ソニーのSS-G777ES?いい機械だが、どれもDS-3000より格下に思えてしまう。やはり私にはDS-3000なんだろうな。

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TD-521手入れ その2

2018-06-21 00:51:37 | アナログ

TD-521のシステムの残りの調整、カートリッジの水平と、オーバーハング。

カートリッジの水平は、目視で確認。問題ない。鏡を使う等有るらしいが、そんなことしなくてもカートリッジ正面からにらみ、レコードと水平を見るだけ。

後はオーバーハング。こいつはスピンドルシャフト中心から針先までの最短距離。特別な定規が無いときっちり測れないが、大体で良い。SME3012Rは13.2㎜らしい。ほぼ合っていた。

この時プリのセレクターシャフトの延長コネクタの螺子が緩んでいて、締め直した。その際昇圧トランスを外そうとRCAプラグを外したら、エスピーユーを40Ωで聴いていた。DL103FLから繋ぎ変えるのを忘れていた。だから中低域もっさりで高音が伸びてなかったのだ。これでBOSE 301Vの音を評価してたのだ。失敗失敗。いや、でもCDも掛けてたからあながちそんなに間違った評価でも無かったかも。まあ、いい。

いま、ラヴェルのクープランの墓を聴いている。接続を正したのでだいぶ音色が薄まったとはいえ、EMINENTに比べると全体に濃い音色だが、しっかり鳴っていて安心感がある。EMINENTのシステムはちょっと行き過ぎるとヒステリックになりそうだが、TD-521ではまだまだそんなことはなく、ゆったり鳴らす。空気感というのは余り無く、中音に寄せた音で、時々どおんと低音が鳴る。さりげなくなのだがイメージに残る低音。量感も有り遅れることは無く、優しい低音だ。

トーレンス TD-521

SME3012R

エスピーユーSYNERGY

マラツンMC1000

黄金の組み合わせか。

でも私にとってはサブなんだよなーえへへ。

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ボーズ301Vその2

2018-06-20 00:05:06 | スピーカー

試しにボーズ301Vを鳴らしてみた。こいつも6Ωだった。

共鳴管やらリアツイーターやら仕掛けの多いスピーカーだがまっとうになっている。特にクラシック・管弦楽が良い。紙臭い?いやいや、このくぐもった、刺激のない音が弦に合っている。低音も歯切れが良い。20㎝のウーファーは最低域は捨てて聴きやすい音にターゲットを置いている。

以前聴いてた音よりしっかりしてて、良く分離している。これも6Ωだったんだと気づかされる。そういえば、以前はもっともやっとしてて、団子だった。音楽鑑賞には堪えない音と思ってたが、これならいける。

ああ、心地良い音だ。

 

でも、しばらく聴いてるとやっぱり最低域が出てない。以前音楽関係のショップとかに良く置いて(吊って)あったが、あの頃は暴力的ともいえる程ガンガン鳴ってたんだよな。それが真空管アンプだからかな、迫力が無い。中音域:声は良く鳴ってるけど、なんか布をかぶせたような音になる。BGMには良いけどな、飽きる。

という事でお蔵入り。

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CDを掛けた。

2018-06-19 00:03:54 | その他

トーレンスTD-521を調整、掃除してる間掛ける音楽が無いのでCD(💿)を繋いでみた。

おお、思ったより鳴るではないか。アナログより音場が広いのは解っていたが、一音一音の状態が良く分かるようになっている。今までは出なかった解像度。音楽、演奏者が良くなったというよりは録音の状態が良く分かる、感じか。これなら鑑賞に堪える。

気になることを一つ。像がなんというか、薄い。一見音像が良く見えるのだが、網戸のように穴がぽつぽつ空いてる。充実感が無いというか、実が詰まってない。これはもしかしたら以前から感じてるもので、二次元のセル画を見てるよう、それに通じるものではないかと思う。そして、ネットの動画等で聴けるハイレゾ、この音はそれの最たるものではないかと考える。私にハイレゾの興味が沸かないのはその辺の理由だ。これではCD(デジタル)はメインソースになれない。まあ、音の瞬発:一音一音のパッと出てくるところなどはアナログより優れてると思う。なので、これだったらCD聴いても良いかも、思うようになった。以前とはブレイクスルーを果たした音、ショップで聴いたあの雰囲気が出るようになった。あの雰囲気とは、超高級機で鳴らす音・雰囲気だ。オンキョーの秋葉原ショウルームで聴いた音。あれもだった。当時の私には到底無理な音で、その音を出すために頑張ろうなんても思わなかった。

CDを聴く気にならなかったのはパワーアンプの所為で、良いと思う反面CDの欠点も曝してしまったわけだ。

CDプレーヤーはエレキットのTU-878CD。サトームセンが店じまいの時安く手に入れた。一度ピックアップを交換してもらったがそのあと順調に動いている。初段が真空管、終段FETで、ちと変わった音がする。デジタル臭くも無いがアナログっぽい訳でもない。手軽なので重宝している。メインのソニーSCD-XA777ESと張れる。

 

いま、LPを掛けている。中低音が分厚く鳴っている。音楽的バランスはこの上なく良い。よもやこのバランスが出ることになるとは。不満も無い訳ではない。なんか物足りない。この柔らかい音色の所為かもと思ったが、オーディオフェアで聴いた、2S-3003のあのキレ。エネルギー感だ。そう、AX-1200のBTLで出るあのエネルギー感。あれが出ない。真空管アンプでは無理か?とも思うが、真空管オーディオフェアで大西さんが鳴らしていた。あそこまで行くには容易ではないが不可能では無いと思う。鳴らし始めてから少し経つが、まだ音が安定してない。まだ音に変化がみられる。本調子はもう少し先か。

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福井のハードオフ

2018-06-18 00:40:38 | その他

システムの完成を感じたので、以降はお遊びになる。

 

岩屋の大杉を見に行ったついでに福井のハードオフを巡回してきた。

鯖江店は目ぼしいのが無かったから行かなかった。

まず、福井南店。ここはダイヤトーンのTW-503が有った。中古だが新品同様で値段は定価同様。ほしい。手持ちのP-610AJに組み合わせるツイーターを探していたが、P-610AJは16Ω、TW-503は8Ω。合わせるのにはちと違うのでは?思うようになった。16Ωのツイーターを組み合わせて8Ωにするのが筋じゃないか?思うようになった。もう、P-610AJにツイーターを繋げるのは諦めるかもしれない。

福井北店。ここもダイヤトーンのスピーカーがいっぱい。DS-2000、DS-2000HR、2S-305、そしてDS-10000など、欲しいものがいっぱい。

お金がないのでそのまま帰宅。

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TD-521手入れ

2018-06-17 00:30:19 | アナログ

パワーが仕上がってTD-521を掛けたらなんか良くない。SYNERGYを繋いでレコードをかけたが、なんか音色がおかしい、ちぐはぐだ。ハムも凄い。ぷっとなって10秒ほどハムがだんだん大きくなる。ぷっとなってハムが止む。またぷっとなりハムがだんだん大きくなる。これの繰り返し。アースを繋ぎ変えたが、変わらない。プリのシャシに触ってるとハムは小さくなる。良く分からん。

心にゆとりができたんで、ゆっくりとRCAケーブルのチェックをすることにした。こいつは以前アース側が断線して修理したことがある。導通を測ると一応大丈夫だが、リード部分を見ると銅線が幾つかちょん切れてばらけている。はんだ付けのし直しだが、ジャックの接触部分はプラスチックでモールドしてあるのであまり長い時間はんだごてを当てていられない。しかしよくこんなはんだ付けのしづらいものを作ったもんだ。

 

この際だから、SYNERGY専用機、TD-521を点検する。

まず、ベース部分の点検。このベースが傾いていると、針先がまっすぐレコードに当たらない。正確にはトラッキングアングルが有りまっすぐではないのだが。やはりこの部分は大事にしたいところ。今まで「針先でまっすぐならいいだろ、全体調整なんて、あちら立てればこちら立たず、なんだから」とないがしろにしてた。

 

RCA端子の接続だが、アームのシェルコネクタ部分とRCA端子で導通が来るか確認。まずは大丈夫だ。アース端子は、ケーブルのシールドをアーム側に持ってった。そこから本体のアースケーブルを昇圧トランスに持っていく。昇圧トランスからプリにもアースを繋ぐ。ジャックのベース部分を止めるネジがゆるかったので締め直した。

 

久しぶりだった、ラテラルバランスも調整する。結構内側に寄った。台が傾いてるのかな?

 

そして水平調整。持論だが、これは前下がり、前上がりで音を調整できるらしいのであまり気にしてない。うちのシステムは低音が弱いので、気持ち前上がりにしている。正確にはカートリッジスタイラスのトラッキングアングルが有るので、水平が良いのは言うまでもない。

 

オーバーハングは忘れた。これについてもちと消化して無いとこも有る。オーバーハングを合わせるには、本来有効長(針先からアーム回転軸中心)をシェル側でカートリッジ(スタイラス)の位置を調整しなければならない。そしてアームベースを調整してオーバーハングを合わせる。はずなんだが、なぜかエスピーユーはSME3012Rに繋いでも有効長が合わない。なんで、オーバーハングはいい加減だ。メーカーの人もオーバーハングは1㎜程度は大丈夫のようなことを言ってたし、この人のシェルは穴位置が3種類と決まっていて、細かい微調整が出来ない。

カートリッジの左右の傾きも調整忘れ。これは音に現れたことは無いが、結構効くはずである

調整前

調整後

これで音出しをしてみた。

全体に甘ったるい音になったのだが、微小音の精度が上がったためか、詳細が良く分かる。

ハムも申し分ない。

検聴してるみたいな感じは有るが、気になるほどではなく、むしろ快感である。そう、調整が決まったとき、このような音を出す。まあ、今回は次元が違ってしまったが。

不満を上げるともう少しクリアさが欲しい所か。

そしてエスピーユーだが、時々ドキッとするようなエコー感や声の音色を出す。カートリッジというのは樹脂で作ると曖昧なところがでて、キャラクターになると考えるのでEMINENTのようなカッチカチのカートリッジをリファレンス、というかメインの物にしてるのだが、音づくりとしては、こういうのも有りだなと思う。そして何故だろう、3012Rのような「細い」アームパイプの物に合う。不思議なんだな。

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メインシステム

2018-06-16 00:02:33 | システム

DL103FLでこの音なら、EMINENT不要?ちと気になってきた。

EMINENTをつないで鳴らしてみる。

最初はやっぱ変わらない?そんな?一曲聴いたら本領発揮。DL103FLが音を鳴らしているという感じで、EMINENTは音楽を奏でる。ちと大げさか?

細かい雰囲気が出る。全体で音楽を鳴らせる。やっぱり格が違う。だが、エネルギッシュな感じは出ない。

しかし、

パワーアンプ一台でこんなに変わるのか。

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