analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

聴く

2019-06-14 00:05:21 | システム

夜は音量を上げられないので、夕方から少し音量を上げて聴いてみている。

・・・あれ?なんか変?

中高音に聴いた事のない音が飛んでいる。

けど、横の広がりが無くなった。

高音もなんか伸びてない。

紙臭い音になった。

ユーロダインの音に似てる。

やっとこの音が出たか! ってなんかおかしい。こんな音出るわけない

 

DS-3000の前に置いて有ったARをどかした。

 

紙臭い音がだいぶ減った。へぇ~ARのリアバッフルはもうぐずぐずでニスで固めてるが、それに反射した音がさっきの音を出したのかな?こりゃ、遊びに使えるかもしれない。

 

っと、横の広がりが無くなった。

おい、どうした?

と思ってる間に広がりが出てきたが、低音が無くなった。そのせいか、声にかかってたマスクが取れた。

 

なんかずいぶんころころ音が変わるな。バーンイン始まったよう。

うーん無理やりな理由付けだが、OPTの使ってない部分を使い始めたのかな?今までは発振で変な使い方だったとか。

 

音楽だけが鳴っている。

これが良いのか?疑問が残る。

腫れ物を触るような、凄い純粋な声。

上まで限りなく伸び、繊細な高音。

以前はこれがこの上なく心地よかった。

 

今は、ただ音楽が鳴っている。

高音は限りなくという感じは無いが伸びている。

声は、抜けがイマイチだが、それっぽい。

一番違うのは低域だ。中高音とバランスしている。どちらかというと下に伸びているというより量感で聴かせる。

これのおかげであの病的な、(腫れ物を触るような)声が無くなった。

今まで良いと思ってたのはカタワな音だったんだ、そう自分に言い聞かせる。

以上はポップスを掛けての印象なのだが、クラシックを掛けると話は別になる。

以前は弦の音は乾いて鋭かった。それはそれで良かった。

今は違う。艶、しっとりとは違う、なにか肉感のようなもの。

以前はこれが出なくて疑問に思ってた。

今は違う。

今まで録音が悪いと思ってた物がそんなことは無い事に気づく。

ノイズリダクションを掛け、雰囲気というか余韻というかが無くなっていたのが微かに聴こえるようになった。

弦の高音部の煩さ、きつさも無い。

が、楽しさも無い。じゃあ何が悪いの?

聴き方。

そういう分析的な聴き方では無くて、音楽を聴く。

そうなんだ、音楽の聴き方が変わってきた。以前は「心地良い」音楽を探してきた。

今はその音楽から得るもの、を聴いている、とでもいうのかな?

 

音量を上げたとき、発振を抑えて少しは聴きやすくなったかと思ったが、あまり変わらない。

少しは減ったかとも思うが、残っているのは確かなので五十歩百歩。

 

あーあ、NFB無しの音が高域まで伸びてたらなぁ~。

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現在の音41

2019-06-13 00:07:21 | システム

パワーアンプが決まったので、現在の音のインプレッション。

CDの試聴レポートは前回行なったので、今回はアナログで行く。

私の最強システムで。

 

まず、今までの感想は、どうも作られたというようなイメージが残る。多分フォノイコにトランスを使ってからだ。一旦音を解体してノイズを取り除き再構築する、その際カタチを変えてしまってる気がする。何の形かって、顔の形?例えば音像がラフランスのような下膨れだったとする。それを形よく真ん丸にしてしまう。・・・上手い表現が見当たらない。ビクターのK2インターフェイスを思い出すのだがこれもそのような操作をしてるようだ。だが、こちらはデジタルなのでそれが通用する(不自然さが無い)のだと思う。  そういうものは、下膨れの下の方、=中低音を整形してしまうと、中音だけしか聞かない聴き方だとそちらの方が良い場合があるのではないか。そんなような気がしてしまう。

ことアナログではそれが上手くいかないのではないか?フルレンジのような、例えば声しか聴かない、なんて時には良いのかもしれない。しかし「すべての音を」聴くのならちょっと足りないのではなかろうか。

初めは味付け程度に始めたLCRフォノイコだが、深みにはまった。ただ、この鳴り方はCRタイプでは出ないと思う。

正確な音、ならCR型の方が良い。LCRはツクリモノの音だ。

 

それでは現在の音。

最初の感想は声が抜けない。クリアではない。なんかマスクをして謳っているよう。これはもう少し様子を見る。何とかしたいところだが、もしかしたらこれが正確な声なのかもしれない。今までのクリアな、腫れ物を触るような感触の声は何か不具合が有ったのではないか?もしかして、発振してて高音が強調されてたのではないか?なんて思う。

ここが不満点。

 

だがしかし、そこ以外、大分飛躍した私の音。と思う。

小音量時でも聴けるようになった。良く分かる。今までは、いつも音量を上げたい欲求にかられる。なんか振動板が動いてないみたい。重い振動板で密閉型だから仕方ないと思ってたが、それはウーファーだろ。ツイーターとミッドハイは軽いだろ?その効果が出た気がする。音量絞っても音が離れる。今までは何だったんだろう?そんな感じだ。

そして空間感。今までに無い独特な音場。超リアルでは無い。水の中を覗いてるというか、霧の中で物を見てるというか、なんか独特の空間感。でも曖昧さは無い。一個一個の音ははっきりしてるのだが、一個一個に何か包まれるようなものが有るというか、上手く表現できない。CDがのっぺりしたように思えてくる。

そしてエコー。響きというよりエコーだな。反射音。これが心地良い。前は声が有って、その周りに響きが有って・・・などと思ってたが、そんなことは意識しないで普通に出てる。

音場は時に気にならないが、今思い出すと、音場の枠 が気にならない。充分広がるのだが、今までは空気を再現してるのだが、今回は出てきた音が空気感を生成してる、そんな感じ。

まあ、表現は少し大げさかもしれないので話半分で。

とにかく素晴らしい。

今までは欠陥システムでシステムの判定をしてた。恥ずかしいが、それでも私なりに良い音だった。

じゃあ今のは大丈夫か?と言われたら、もしかしたらまだ不都合が有るのかもしれない。

その辺は、なんとなく見えてきたオシロを使ってみようかなと思う。

 

パワーを弄ってきて、記録して無い事が一つ。

電源スイッチの配線変更。

今までは電源スイッチ=サーキットブレーカーに表示が有って、LOADをAC側、LINEをトランス側にしてた。

これって逆じゃんと思い修正。まあ、今まで使えてきたので問題ないとは思うが、電気の流れから言うと、通電とサーマル(が有るかどうかは分からないのだが)の関係によって解放が上手くいかないのでは?と思った。なんとなくだが、スイッチオンの感触が「くにゅ」って感じで歯切れが悪かった。

まあ、音には関係あるまい。

 

もう少し聴きこんで、パワーを仕上げなければならない。

出力管カソードの抵抗を470Ωから500Ωに戻す。トランスが少し熱い。そしてアースの配線を綺麗にする。

OPTの配線を束ねる。

か。

試しで、初段12AX7をパラにする。

出力管の内部抵抗を計算し直して動作を変えてみる。

カソードパスコンを付けてみる。

この辺が課題だ。

一時は組み直しも考えたが、良かった。

 

 

今回の発振の件で、UZIKEアンプの制作意欲が萎えた。

あれは発振を強制的に抑えこんだものと何かで読んだ。

以前中古でジャンク品が出てたが、電源トランスからピッチが出てたものだ。

ありゃ発振でやられたんだ。

 

後は、今の音に不満は無い。無いのだが、どうしてもカソホロじゃない音を聴いてみたい。というか。タムラA-8713を使ったラインアンプを聴いてみたい。

出力トランスもいくつか余ってるじゃないか。

パワー?なんの?

妄想は膨らむ。

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DianGo A-200で仮に

2019-06-12 00:05:49 | アンプ

EL34PPmonoアンプを弄ってる間、A-200でDS-3000を鳴らした。どういう訳か、素晴らしく良い音。と言ってもこのクラスでは、という範疇の話ではあるが。以前はこんな音は出てなかった。

アンプが変わる訳ないので、スピーカーが変わったのか。一年近く経ってこの部屋が落ち着いたのかもしれない。

前も良くは鳴っていた。しかし、どこか不自然な、もう一声詰めの甘さ、のようなものがあった。カリカリ、というか、カチカチというか・・・解れないようなものが中音に有った。うーんでもこの癖のようなものはアンプの問題だと思うのだが。

それが無くなった。なんでだろう?

全く不安の無い鳴り方。癖のない感じになった。テクニクスのSU-V7Aも似た感じだったが、あちらはもう少しきりっときつい感じ。エネルギー感とかは無いかも知れないが、TA-FA7ESと肩を並べれる。鑑賞に堪える。

小さいけれど凄いアンプだったんだ。

いま、古いCDを聴いている。

オンキョーのアンプとヤマハのスピーカーで一生懸命聴いていたことを思い出した。

あの時なりに対策しながら。

あの時からどのくらい進歩したのだろう。

DS-3000なんて千葉にいるときは能力発揮して無かったと思う。

25年か。当時の音を聴けたとして、今の音は進化してるのだろうか?

気のせいだったりして・・・

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EL34PPmono 発振12 音出し2

2019-06-11 00:01:57 | MfD‐4 (Mullard)

ARも良いが、気になるDS-3000はどう鳴るのか?繋いでみた。

ARとそっくりな鳴り方だ。

ふっ、と音が後ろに下がった。

DS-3000で有ることを忘れた。あれっ?ARの弾力感のある音が無くなった・・・

そうだ、DS-3000だった。

刺激的にならない。大人しい。ARはノンNFB、DS-3000はNFBを大量に掛けた音。

でもなぜか安心する。もう少しこうなれば・・・が無い。今はまだ馴染んでないのかと思う。もう少し鳴らしてやらなければ。

少しキレが悪いか、とも思う。でもこの肉感で、透明感は難しい様にも思う。

個性のない肉感。前は細い、神経質な、などと思ってた。望んでたのではないか?ちょっと思ってたのと違うが、悪くない。〇〇〇の音。それが無い。DS-3000の音?

素晴らしい、のだけれども、ちょっと戸惑う。不満は無いのでもう少し鳴らしていこう。

間違いなく過去最高な音だ。

そうだ、セッティングを替えよう。今は仮のセッティングだ。

 

 

一晩経って、日中に少し音量を上げて聴いてみた。最近よく聴く秋元薫。

全体に音場が上の方に行く。

高音のシャンシャンという音は少し繊細さに欠ける。

その下の音域。中高音か。とても良い。

声を挟んでとても軽く響く。押さえつけられたものから解放されたよう。

こんな音入ってたの?ってのも幾つも有る。

今まで聴こえてた音がはっきりしたというのも有るかもしれない。

さらっとした、リンリンとした感じはこのムラード型の特徴の様だ。ヤマハの音に似てるかも?

故上杉氏は良く女性をたとえ話に持ち出していた。そういうのって、低域より中高域を重視するのではないか?なんて思う。低音が強いと、声が太くなる。これは求めてる音ではない。

というのも私は女性の歌をよく聴くのでその方が嵌る。

なんて言ってるうち、アンプがあったまってきた。低音が出てきた。

いま、うるさい音はどうなったか?というとかなり収まった。完全ではない。若干濁りのような感じがしないでも無い。でも中音の位相ずれのような響きを聴くとかなりのとこまで来たと思われる。

声も肉感が有って良い。

300Bアンプのような透明感のある声も良いが、こちらは実在感が有り捨てがたい。

やっと音楽に集中できる。

 

もう一つ、春の祭典を掛けてみた。

このCD、ノイズリダクションが掛かったような鳴り方だが、そんなことは無い様だ。細かいニュアンスが出てなかっただけの様だ。

しかもズンという超低域。素晴らしい。SWいらないんじゃないか?と言うほど良く出てる。まあ、トランジスタアンプほどの太さは無いのだが、下の方の伸び、衝撃波のような響き。やっと出た。真空管アンプでもやっぱり出るんだ。

何故か罪悪感が有る。

曲調が恐ろしいからか?

音量を上げてるからか?

アンプが破綻しそうだからか?

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EL34PPmono 発振11 音出し

2019-06-10 00:04:14 | MfD‐4 (Mullard)

まあ、大丈夫だとは思うが念のためAR-4Xを繋いで音だし。

全く持って素晴らしい音が出た。いや、まったくもっては言いすぎか。あのノンMFBの音がある。

もう、メインスピーカーはAR-4Xです。と言っても恥ずかしくないと思う。

NFB無しの音と比べるとダイナミックさが無くなった。でも高音の伸び、SN感はこちらが良い。「シン」という感じに鳴る。

あとでNFB少し減らしてみるか?

何にせよ、良い。

山水のSP-50はパリッとなってしまうが、こちらはその感じが無い。肉感があり、弾力的でもある。

紙コーンだからか?もっとパサついたイメージが紙コーンには有るのだが。

以前思った線の細い音、無機質な音では無くなった。

いまの今まで、と言ってもムラード型の位相反転を使ってからだと思うが、へんな音を聴いてたんだ。

今はまともな音。

しいて言えば・・・が無い!特徴が無い。

最終ゴール?

 

UZIKEアンプの本を読んで分かった。メーカーの人は保護機能を付ける。自宅で聴くのはそういうのをハブいてるんだろうなーなんて思ってた。自分のための装置を特別誂えてる、そう思ってた。

スピーカーを守るのは自宅でも一緒。今の自分のシステムのこの音を聴けば、そんなことはしなくても良いと思う。むしろそういう保護回路を付けてこの音だぞ!なんて悦に入ってるのではないの?

初心とはだいぶ離れてしまったが、分かったことが満足。

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EL34PPmono 発振10 もいちどやり直し。

2019-06-09 00:02:04 | MfD‐4 (Mullard)

出力段カソード抵抗を戻すのには気分的に抵抗が有ったが発振しては仕方が無い。これでやり直す。

リード線の長さをそのまま使う貧乏性がいけないんだよな、とか思いながらCR類を取り付け。発振防止のグリッド抵抗はおさまりが悪いので、上杉さんのアイデアを貰った。6番ピンが遊んでるのでそれを中継に使う。

これで理屈にかなった配線が出来た。上は給電、下は信号・アース。

それとカップリングコンデンサーの向き。

印の付いてる方は巻き始め、無い方はシールドが有る方だ。

通常はシールドのある方は外部のノイズを受けるのでアース側にする。ってのは直流の話で交流は状況が違う。

プレート抵抗100kΩと12AU7の内部抵抗7kΩで107kΩ。

対して次段はグリッド抵抗が240kΩ。これの低い方にするのだという。

それに合わせた。

 

 測定すると、はぁ~。ダメだ。

な  ん  で  だ  ?

もう一度発振しなかった画像を見る。

あれ?OPTのP1とSG1、P2とSG2が逆だ。もう一個一個潰していくしかない。

 

上手くいった。

発振が収まった。

はぁ~~。

やっとかよ。

 

Rchも合わせたが、アースを忘れた、カップリングコンデンサーのリード線を忘れた、など、ぼけてたが、何とか終える。

最初出力管カソードの電圧がマイナスとなった。初段のアースを忘れてたので初段の電圧が出てなかった?その後最初にカップリングコンデンサーの配線を行ったが、この時も出力管カソードの電圧がマイナスになった。初段のアースを接続したらまともな出力管カソード電圧が出てきた。セルフバイアスの仕組みはイマイチ分からないが、これなんだなと思った。

 

今回の状況は、出力管グリッド入口のカップリングコンデンサーのノイズ拾い

OPTのP1・SG1、P2・SG2の逆接続。

これが二つ同時に起きてたと思われる。なので同じ間違いを繰り返してしまった。OPTの配線入れ替えをしても発振は収まらず、パーツ位置を換えても効果が無かった。

運良く発振が収まったときの画像を残せたのが良かった。

まあ、今回は発振についてかなり学ぶものが有った。

アースについても、共通インピーダンスについても前よりは理解できて来た。

時定数についても以前はさっぱりだったが、今はなんとなくこんなもんかな?というのが分かってきた。

文献を読んではいたが、理解までは程遠かったが、読んでいたおかげで今回の対策がまだ上手くいったのではないか、そう思っている。なんにせよ、実機で弄ってあれこれやってようやくなんとなく、って感じだ。

もしかして、そろそろNFBについても行けそうな気がする。

それと、ソケットにパーツを直付けしない、というようなことも分かってきた気がする。今回はカップリングコンデンサーの足を切らずにリード線を足してしまった。私的には許されなかったことなのだが、今は不思議と仕方ない、というか良いんじゃない?という気持ちになっている。

 

やっと、やっとだ。今まで「自作の人はなんでそんなことをするの?」という疑問が解けたというか、そっちにいやおうなく行ってしまった感がある。

わざわざ遠回しに配線する。

流れを切るようなアース配線をする。

などなど、自分が「良いこと」と思ってたことが実は変だった、これが分かった。

 

やっと測定もできた。

ほんの少し出力が上がって歪が落ち着いた。

周波数特性なんて、低音の落ち込み鳴く、高音は何とか十分な広さ。まあ、これは前に戻っただけだが。

まあ、前とやってることは基本変わってないので音は良くなるとは期待して無い。NFBなしのあの音が出ないかなー、ぐらい。

左右戻して、やっと安堵。音は後日。

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EL34PPmono 発振9 正規に配線するも・・・

2019-06-08 00:02:33 | MfD‐4 (Mullard)

やっと発振が収まった。

出力段グリッド抵抗が斜めってるのでキレイに付け直す。

今回は先が見えてる(解決した)ので、落ち着いて出来る。まあ、原因は多分カップリングコンデンサーのリードを長く使ったためのノイズの飛び込みと思われるので、昔買ったガラスチューブを被せた。なんせ、ソケット直に付けていたコンデンサーを外し、リード線で延長してるのだから。

原因が分かってるんだから、と真空管のソケットを上下逆にしたらどうか?今まで給電してたところをアース関係にする。前からやってみたかったことだ。運よくキレイに収まった。

そして、OPTにはプル側の真空管はP1、SG1を繋ぐようなのでそれにする。そうしないと回路図との統合が取れないことも有った。

これで測定。

ヤバっ、発振に逆戻りじゃん。

 

うーん難しい。なんでだ?

発振しない良かった状態の配線、パーツ位置の画像を見渡す。

 

上下逆にしたときはグリッド抵抗がソケットの上流側(画像では右側)に来て、発振無しのグリッドは下流側(画像左側)に来てる。周りのスペースも広い。真空管の給電のリード線にも離れている。

ソケット上下反転は失敗。

 

まあ、でも最悪発振の無い状態は画像で残ってるので最悪それに戻す。多少心の余裕も有る。

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EL34PPmono 発振8 カップリングコンデンサー移動

2019-06-07 00:05:52 | MfD‐4 (Mullard)

もう手の打ちようが無い。

HPを色々見ても、発振の原因は配線による飛びつきばかり。

時定数についてはあまり原因にならないということが遠回しに出ている。

 

ムラード型位相反転は結構発振が起きるらしい。

そうなったら利得を下げて時定数を減らす、というのがある。

カソードの電圧が高いので一緒に調整しちゃうか?なんても思ったが、どうなんだか。

 

カップリングコンデンサーを外していて思っ

大体のHPでは、発振の原因である信号へのノイズの飛びつき、ということらしい。これって、出力管でも起きる?

 

まあ、ダメもとでやってみるか。

寄生発振防止抵抗のリードは短くする。

グリッドの配線にシールド線を使う。

・・・というのは、コンデンサーのリードを使って極力リード線を使わず接点を減らすようにしてたのでそれがダメなのかな。

出力管周りのレイアウトをまたもう少し変えてみた。

 

電圧測定をしてみた。

あれ、カソードの電圧上昇が緩やかだ。あれ?

スライダックを100Vまで上げれた。

発振中は70Vで出力が30Wくらい出てしまってた。

なんと、上手くいった。

これだったか。やったーというよりほっとした。

 

今思えば出力管の片方のカソード電圧が高く、もう片方が低い。

電源とか、各部の定数は良く考えられてたのだ。

結構こんな感じなんだな、トラブルって。

今思うと配線取り回しって大事だ。実感した。

これで機械の性能が左右される。

部品交換して一喜一憂してたのなんて小さい、そういう事か。

まずはちゃんと、ちゃんと問題なく組む。

 

もう少し部品の配置を整理していこう。

 

音出しが楽しみだ。

また一歩進んでしまった。

少し疑問も有る。NFB無しで良い音が出たのだけれど、高音が伸びてない。裸特性を良くすることは出来ないのか?

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EL34PPmono 発振7 配線移動

2019-06-06 00:05:11 | MfD‐4 (Mullard)

モーターボーティングについて疑った。

出力管の電圧変動が初段、位相反転段に影響する、というもの。これについては出力管のプレート電圧を電源ドロップ抵抗で下げてやったら初段、位相反転段等の電圧も変わってしまうし、あまりドロップ抵抗を上げてしまうと位相反転段の電圧が取れなくなったりした。

なので電源ドロップ抵抗→チョーク→ドロップ抵抗50Ωとして、出力段→位相反転段→初段の順番で給電してきたが、チョークから電源ドロップ抵抗と、ドロップ抵抗110Ω(50Ωから変更)をパラで出した。

これで初段の電圧の振れが防げると思ったが、発振は止まらない。

 

 

今度はOPTから出ている配線が蜷局巻いてヒーター配線と接触してるのでOPT配線を持ち上げ、簡易的に離してみた。これも変わらない。

発振の種類は高域と低域が有るらしい。これのどちらかがはっきりしていないのでなんの対策をしてるのか分からない。DMMの電圧がゆらゆら揺れるといってもほんとにモーターボーティングなのかはっきりしない。なのでこの時はDMMをスピーカー端子に繋ぎ、周波数を測ってみた。

最初気が付いたら300Hzほどから段々下がって68.4Hzで止まった。

もう発振するのは分かってるのだが、スピーカーがぶっ壊れるような音が出てるようなのでスライダックで電源を少しづつ上げて行く。幸いスピーカーを繋いでは発振の音は今回は鳴らしてない。前回異音が出たときは勘(聴感)で100Hzくらいの感じだったと思う。モーターボーティングはもっと低い周波数らしい。

 

 

某HPにて、配線の近接による信号飛込みは、高圧部と信号配線が接触するとなるとか。

これを離したら発振が収まった、というのを見た。こんなに近接してる配線は無いはずだ。それに私のアンプは右から入って(INPUT)左から出る(OUTPUT)レイアウトなのでありえないな、などと思った。

 

配線でノイズが出るとかは今まで無かったので、部品ではないか?と思うようになった。

もう一度コンデンサーを外して容量と抵抗を確認した。今回はカップリングコンデンサ―は外した。

もちろん問題ない。一回やってるもの。

 

 

NFBを外すと発振は収まる。(しかし高域が伸びない。)これは入力と出力で位相が180°近いということだと思う。問題は時定数だと思うのだ。なのでNFBを掛けない状態の位相特性を何とかしなければいけないのではないか?

調整進めると段々上杉さんの回路定数に近付いてきた。前はドロップ抵抗が全く違う値だったのに。

しかし決定的に違うのは私のは整流管を使っている。これって内部抵抗がダイオードより高いのでこれで時定数が悪くなってるのでは?愕然となった。

もう最悪ダイオードにするしかないか?

 

 

途方に暮れて釣りに行った。

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EL34PPmono 発振6 アース変更

2019-06-05 00:04:12 | MfD‐4 (Mullard)

発振をネットで調べて、思いつくようなことは今の時点でやりつくした。

と、発振の原因で、「共通アース」というのにぶつかった。

以前は何が何だかよくわからなかった。アースに電流なんて流れてんの?と思ってたからだ。増幅で電流を使い切ってアースには何も流れないと一人で納得していた。

有る時、アースを分断して電流を測ったら電流が流れててびっくり。アースについて考えがガラッと変わった。

まあ、もしかして原因ってこれ?

 

探してみたら2018年10月25日(記事ではなく実施した日)だった。

プッシュとプルの出力管の、カソードのアースの間に電源のアースを持ってきてる。

プッシュのカソードのアースから電源のアースを通ってプルのアースを横切りOPTの0Ω端子へ。これを改良する。

 

アース線の微妙な抵抗で共通アースが出来るとかなんとか。

正確には微妙な抵抗で影響するのは電位差が発生してしまう、そうするとそれが他へ影響する、と。例えばプッシュの真空管のカソード電流がプルのカソードのアースラインに流れプルの電流と合流する。それが今の私の解釈。それにアースとグラウンドの違いも有る。今まで間違って使ってたかもしれない。アースというのは地球とすると、接地と解釈する。グラウンドはフレームグラウンドとつかわれるように、シャーシーをアースとみなすもの。

違うかな?

 

 

ハンダ付けを繰り返して、接触不良に少しづつなってきたのかな。なんで半年以上経って今頃異常をきたした?

まあ、正解だったら良いんだけれども、大体違うんだよな。

 

現状のアース配線。

両出力管カソード間に電源からのアース、右の真空管の外側からOPT、スピーカーターミナルのアース配線。

これって右の真空管のカソ-ドのアース、共通インピーダンスじゃね?

 

ということで配線変更。


初段二段目と出力段のアースを分断。

出力段のアースを整理した。

入力端子への電源アースは以前やってたことだが、復活となった。

まあ、実情にあわせて回路図を書いたわけだが、電源部は実情に合ってない。

 

 

本当はコンデンサとチョークの場所を入れ替えて、アースの配線を短くしたいところだが、整流管の熱でコンデンサがやられるのを防ぐためだったのを思い出した。

 

 

これで測定。全く変わらない。ダメだった。

 

 

今までもっと適当に組んでたアンプも有るんだけれども、なんで最初からこういう失敗って起きなかったんだろう。単なる偶然なのか?

製作すればするほどいろいろな問題が出てくる。

もっと早いうちに発振なんて経験してたら自作なんて続けてられただろうか?投げ出していなかったかなんか心配。

 

 

回路図はどうして共通インピーダンス、アースポイントなどの実情に近い書き方をしないんだろう?

と思ったが、配管図と同じじゃない?

フローシートはできるだけシンプルに、実態配線図は実情に合わせ、じゃなかったか?

なので実態配線図が有るんだよね。

そりゃそうだよね。

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EL34PPmono 発振5 原因を探す。

2019-06-04 00:04:17 | MfD‐4 (Mullard)

発振の対策どうするか。

まず、どこが発振しているのか?というか、発振なの?

 

発振といえばオシロ。早速引っ張り出した。今回はサイトを参考に調整する。

前回はプローブ繋いで電源入れた。当然ながら何も起きやしない。プローブの校正をしようと思ったが、校正の信号が出て無いようだ。

 

今回はUA-3Sオーディオ測定器を発振器として使う。発信機持ってないな?と思ったが付いてんじゃん。

1kHzを読めるようにして、オシロで表示してみた。

おお、斜めってる。

方形波を入れてプローブ校正できるじゃん。

 

で、どうやって実機測るの?・・・

測ったところでどうすんの?

 

やめた。

 

真空管を上と下で入れ替えた。

いま、NFBを繋いでいるが、Lchは信号を入れなくても出力管のカソード電圧が40Vとか行ってしまう。下側が高い。

なのでスライダックで少しずつ電圧を上げていく。

AC80Vで二段目出力(上)が60Vacとか行ってしまう。(下)は53V?差が大きいな。

初段プレートは1.5Vくらいで変わらない。信号を入れると少し下がる。

 

初段はNFBがカソードに来てるのだが、それが大きな信号であれば初段は吹っ飛んでしまう?

じゃあ二段目は?・・・もしかしてグリッドにつながってる0.33μFがいかれた?なんかでこのコンデンサー、よくいかれる、と見たことがある。

 

次はこのコンデンサーを見てみよう。

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EL34PPmono 発振4 NFB無しだとどうなる?

2019-06-03 00:01:18 | MfD‐4 (Mullard)

NFBを外したアンプ、何が悪いの?とばかりに凄く良く鳴っている。

プリは三栄のPR-300からメインのプリに替えた。

これで何が悪いの?とばかりに。

低音の形が分かるような、末広がりの音場。

声の抜けが悪いが、肉感たっぷりでそれっぽい。

ほんとにこれで何が悪いの?

そりゃ、高音が伸びてない気もしないでもない。紙コーンのツィーターのAR。

私の耳ももう左は高音が聴こえない。

あれ?懐かしいCDの高音が変なところがある。カセットテープでマラカスを鳴らすと音が変質するように。なんかシュワシュワして抜けない。

試しにDS-3000で鳴らしてみた。

高音が出てる。少しきつい感じがしないでもない。あれ?AR-4Xの高音出てない?

おっと、慌ててパワーの電源を切る。アンプの発振でARのツイーター飛ばしたかもしれない。

もう一度ARを繋いで音出し。ツイーターに耳を当てる。良かった、出てる。

 

音出し確認は済んだ。

発振対策をする。

出力段の配線を変更。ラグの真空管側に沿わしていたが、

これをラグの反対側(右側)にする。これは出力管のプレート(緑と茶色の配線)とスクリーングリッド(黄色と赤の配線)とOPTの供給電源(オレンジの配線)の配線を近づけないこと、という発振対策なのだが、実際はOPTのSGの配線とプレートの配線は束ねてる場合が多い。実際HPの内部配線画像と、私の参考にしたTAP-2の内部画像を確認したが、配線は束ねてあった。

まあ、端子から配線を外すので、ついでにOPTのP1、SG1とP2、SG2の配線を入れ替えた。

これはHPで見つけた発振対策だ。

とりあえず、これからアンプの測定を始めよう。

まず各段の電圧測定をする。特に問題ない。

そして周波数特性を測った。

なんという事か、高音が落ちてる。10kHzですでに落ち込んでるので、これは耳で聞いてもわかるかもしれない。

NFBを外した弊害は周波数特性、なのか?

 

ならば、NFBを戻してもう一度測ってみよう。

電源を入れたら出力管カソード電圧が41V?ありゃりゃ、きゅぃーん、と音もしてるのでこりゃヤバイ。電源切る。

 

となると、発振してるのはほぼ間違いないので違う対策をしなければ。

原因を探すには、まずどこの管が発振してるのか?

 

やはりオシロを使えるようにしないとダメか。

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EL34PPmono 発振3 このさきどうするか。

2019-06-02 00:09:02 | MfD‐4 (Mullard)

いま、NFB無しでARを鳴らしている。

空気感、空間感は希薄なのだが、そこで鳴っている実在感が半端ない。とんでもなく良い音だ。今までは細工された音像だったが、手つかずでそのまま出てきたようだ。

低音なんて、トランジスタに近付いたようだ。締りはさすがに下回るが、弾力感、末広がりな感じは素晴らしく心地よい。

50年前のこのスピーカーからこんな音が出るのか。

高音は一応出てるようだが、上まで伸びてる、という感じは無い。この、上の方のエネルギー感が低域に行ってしまったかのよう。かといっていまのところこのバランスで不満は無い。

何よりこのAR-4Xを鳴らし切ってる感じが凄い。これはどのトランジスタアンプでも出なかった。

真空管オーディオフェアで聴いた大西さんのKT-88PPアンプに近付いた気がした。やっとこのエネルギー感が出るようになった。今まではNFBで殺してたんだ。そういやNFBってそんなもんじゃなかったか?逆相の信号を入力に入れて歪を消す。

となると、NFBが憎たらしくてしようがない。今のこのままでいけないか?

少し気になってるのが、夕べ電源トランスが少しあったかくなってたこと。触れないまでも行かないが、夏場はもっと熱くなる。もしかしたら電流が増えてる?そりゃそうか、増幅率上がってんだもんな。

もしかしたらまだ発振してて、それで電流食ってるのかもしれないし。まあ、これから見て行こう。

 

 

手持ちの書籍で発振について調べる。

①まず、NFB無しでも発振は起こりうる、と。出力信号が入力に飛びつく場合は入力信号線をシールドする。まあ、私のアンプは入力から出力まで一列に並んでるので、これは無いと思われる。

 

②電源のブロッキング現象

信号の電流変化により前段が振られる。これは出カップリングの強化で対策できる。

これは大きいコンデンサを入れてるので大丈夫かと思う。

 

③初段の高gm管で発振も有るらしい。

初段の12AX7にはプレートからグリッドに5pのセラミックコンデンサが入っている。知らなかったのだが、これは一種のNFBらしい。これでも発振を防止できると。

 

参考に、出力管のグリッドにも寄生発振防止の抵抗も入れてある。これらにより上杉氏も発振には気を使っていたんだな。ただし、このセラコンが入ってるのはTAPシリーズでこのアンプだけの様である・・・。

出力管のプレートにも寄生発振防止用の抵抗を入れる場合が有るらしいが、今まで製作例では見た事が無い。よっぽどというか、ギターアンプ用で無いの?なんて思う。もし万策尽きたらやるかもしれない。

 

 

 

気になるのが、出力管のプレートよりスクリーングリッドの電圧が高いこと。

ウルトラリニアは一種のNFBともいわれるが、元の回路図の電圧はSGの方が電圧が低いのでなにかおかしいのかもしれない。

 

それから電源の時定数だが、正直分からない。CとRで計算されるがその数字から「どうなの?」が分からない。

ただ、電源のドロップ抵抗を入れたか外したかを過去記事で探したが、ちょうど外した時にも電圧が振れていた。

後はプッシュとプルでOPTのP1とP2の配線を入れ替えてみる、くらいか?

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EL34PPmono 発振2 発振について調べた。

2019-06-01 00:02:42 | MfD‐4 (Mullard)

工作・原理・設計の項目のある某HPに詳しい説明がある。それの確認をした。

 

①グリッドとプレートの配線が近接して仮想のキャパシタを形成して無いか?

→これに関しては、二段目プレートから出力段コントロールグリッドに行くコンデンサーの足と、出力段のプレート配線が近い。

そして、コントロールグリッドとプレートの配線を束ねている。←これは問題無さそうだ。

 

②真空管単体で発振して無いか?

出力管のプレートとグリッドはそれなりに近いので、配線の引き回しでキャパシタンスを発生させてないか?

←これって上記①のじゃん。対策は、プレート、グリッドに直列に抵抗を入れるのだそう。うちのにはグリッドには入っている。

 

③電源回路からの周り込が無いか?

プレートからデカップコンを通って前段供給から前段プレート出力を通って戻る。

回路的にこれはどうしようもない。・・・どうしようも無いの?

 

低周波の発信は③らしい。今回のDMMのカソード電圧値がゆらゆら揺れるのは低周波らしいので、って、③の対策しよう無いじゃん。

 

もうひとつ、エレキットのQAでOPTの配線が間違ってないか?というのが有った。

そういや、FM-45P-5kは大丈夫なんだろうか?

閉店間際に購入したものだが、あちらのミスで製品の配線とか間違ってないよな?

ネットで特性表を探したが、もはやHPは閉鎖されてて無さそう。

自分のスキャンデータを探したら出てきた。

インダクタンスか何かあったら測ってみようと思ったが、BとSG端子間の直流抵抗が有った。

配線を外して早速測ってみたが、SG端子はちゃんと合ってた。

26.5Ωのところ、28.8Ω。SG端子は50%なのでB-P間も測ったら大体二倍になった。

もうこの辺の確認は良いかな?

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