モーターボーティングについて疑った。
出力管の電圧変動が初段、位相反転段に影響する、というもの。これについては出力管のプレート電圧を電源ドロップ抵抗で下げてやったら初段、位相反転段等の電圧も変わってしまうし、あまりドロップ抵抗を上げてしまうと位相反転段の電圧が取れなくなったりした。
なので電源ドロップ抵抗→チョーク→ドロップ抵抗50Ωとして、出力段→位相反転段→初段の順番で給電してきたが、チョークから電源ドロップ抵抗と、ドロップ抵抗110Ω(50Ωから変更)をパラで出した。
これで初段の電圧の振れが防げると思ったが、発振は止まらない。
今度はOPTから出ている配線が蜷局巻いてヒーター配線と接触してるのでOPT配線を持ち上げ、簡易的に離してみた。これも変わらない。
発振の種類は高域と低域が有るらしい。これのどちらかがはっきりしていないのでなんの対策をしてるのか分からない。DMMの電圧がゆらゆら揺れるといってもほんとにモーターボーティングなのかはっきりしない。なのでこの時はDMMをスピーカー端子に繋ぎ、周波数を測ってみた。
最初気が付いたら300Hzほどから段々下がって68.4Hzで止まった。
もう発振するのは分かってるのだが、スピーカーがぶっ壊れるような音が出てるようなのでスライダックで電源を少しづつ上げて行く。幸いスピーカーを繋いでは発振の音は今回は鳴らしてない。前回異音が出たときは勘(聴感)で100Hzくらいの感じだったと思う。モーターボーティングはもっと低い周波数らしい。
某HPにて、配線の近接による信号飛込みは、高圧部と信号配線が接触するとなるとか。
これを離したら発振が収まった、というのを見た。こんなに近接してる配線は無いはずだ。それに私のアンプは右から入って(INPUT)左から出る(OUTPUT)レイアウトなのでありえないな、などと思った。
配線でノイズが出るとかは今まで無かったので、部品ではないか?と思うようになった。
もう一度コンデンサーを外して容量と抵抗を確認した。今回はカップリングコンデンサ―は外した。
もちろん問題ない。一回やってるもの。
NFBを外すと発振は収まる。(しかし高域が伸びない。)これは入力と出力で位相が180°近いということだと思う。問題は時定数だと思うのだ。なのでNFBを掛けない状態の位相特性を何とかしなければいけないのではないか?
調整進めると段々上杉さんの回路定数に近付いてきた。前はドロップ抵抗が全く違う値だったのに。
しかし決定的に違うのは私のは整流管を使っている。これって内部抵抗がダイオードより高いのでこれで時定数が悪くなってるのでは?愕然となった。
もう最悪ダイオードにするしかないか?
途方に暮れて釣りに行った。